車内でスマホを“良い音”で聴く奥の手がある!? ゼロから始める「低予算カーオーディオ」第2回「スマホ活用法」編 | Push on! Mycar-life

車内でスマホを“良い音”で聴く奥の手がある!? ゼロから始める「低予算カーオーディオ」第2回「スマホ活用法」編

「ドライブと音楽はセット」、そう考えているドライバー諸氏に向けて、その音楽をより良い音で、またはより快適に楽しめる方法を紹介している当特集。しかもここで紹介する方法はすべて、予算「ゼロ円」もしくはそれに準じる低予算で行えることに限定している。

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FMトランスミッターの一例(オーディオテクニカ・AT-FMR3BT RD)。
  • FMトランスミッターの一例(オーディオテクニカ・AT-FMR3BT RD)。
  • FMトランスミッターの一例(オーディオテクニカ・AT-FMR3BT BK)。
  • FMトランスミッターの一例(オーディオテクニカ・AT-FMR3BT SV)。
  • FMトランスミッターの一例(オーディオテクニカ・AT-FMR5BT BK)。
  • FMトランスミッターの一例(オーディオテクニカ・AT-FMR5BT RD)。
  • FMトランスミッターの一例(オーディオテクニカ・AT-FMR5BT SV)。
  • FMトランスミッターの一例(ケンウッド・BT20)。
  • FMトランスミッターの一例(ケンウッド・BT20)。

「ドライブと音楽はセット」、そう考えているドライバー諸氏に向けて、その音楽をより良い音で、またはより快適に楽しめる方法を紹介している当特集。しかもここで紹介する方法はすべて、予算「ゼロ円」もしくはそれに準じる低予算で行えることに限定している。

今回は、スマホの音楽をより良い音で聴くための“奥の手”をクローズアップする。

今や時代は「音楽ストリーミングアプリ」!?

昨今は、多くのドライバーが車内でスマホを音楽プレーヤーとして活用している。今回はそのような楽しみ方をする場合の、低予算でできる音質&楽しさの向上策を紹介していく。

まずは、「音楽ストリーミングアプリ」の活用を推したい。すでに多くのドライバーがこれを活用しているはずだが、もしもまだだというのなら、この機会にぜひ使ってみてほしい。そうすると、音楽生活の充実度が大きく上がる。

ちなみに「音楽ストリーミングアプリ」はいくつかあり、多くは無料期間を設けているのでまずは無料で利用してその使い勝手を体感してみよう。または無料版を用意しているものもある。ただし無料版だと使用に制限がかかるので、どちらかというとラジオのような使い心地となる。

なお、有料プランを活用しても一定のペースでCDやダウンロードで楽曲を買っていたというならば高いとは感じないはずだ。例えば月に1枚のペースでCDを購入しているのなら、「音楽ストリーミングアプリ」の月々の支払い額はそれよりもかなり安価だ。にもかかわらず大量の作品を聴き倒せる。興味を持ちつつも買うほどではないと思っていた作品も片っ端から聴けるし、過去にレコードやCDで持っていながら手放してしまった作品も気軽に楽しめる。ただし一部、有名アーティストの中には「音楽ストリーミングアプリ」に楽曲を展開していない人もいるのですべての作品が聴けるわけではない。しかしまれに残念に思うことはあるものの、聴けるものが大量にあるので便利だと思う瞬間の方が圧倒的に多いはずだ。

そして現在は「音楽ストリーミングアプリ」の高音質化も進んでいて、ハイレゾクオリティで楽しめるものも増えている。ハイレゾ音源を定期的に購入していたという場合にも、「音楽ストリーミングアプリ」は多大なメリットを発揮する。

FMトランスミッターの一例(オーディオテクニカ・AT-FMR5BT RD)。FMトランスミッターの一例(オーディオテクニカ・AT-FMR5BT RD)。

「音楽ストリーミングアプリ」は“オフライン”でも楽しめる!

なお「音楽ストリーミングアプリ」を車内で使うとなると、通信量が気になるという向きもあるだろう。通信量が無制限のプランを契約している場合には問題ないが、そうではないとここのところがネックになる…。かというと、実はそうでもない。

というのも、「音楽ストリーミングアプリ」はオフラインでも結構楽しめる。Wi-Fi環境があるところでダウンロードを積極的に行いそれら楽曲をプレイリストに分けて保存しておけば、ドライブ中はオフラインにて気分に合わせて好きなプレイリストを楽しめる。なおこの場合には、1つのプレイリストにたくさんの楽曲を入れておくとさらに良い。ロングドライブに出たときでも同じ曲が何度もかかるということがなくなるからだ。

ところでスマホを音楽プレーヤーとして活用する場合、可能であればBluetoothにてワイヤレス接続すると便利だ。便利であるポイントは主に2点ある。1つは「車内に乗り込んだ際に都度自動接続されること」で、もう1点は「曲送り等の主要な操作を車載機器側でも行えること」だ。

しかし、車載機がBluetoothに対応していなければこの恩恵には預かれない。で、それを不便だと思う場合には車載機を買い替えるしか解決策はないかというと、これもまたそうではない。昨今はBluetoothに対応した「FMトランスミッター」がいろいろとあり、それらを使うとスマホのワイヤレス接続が可能となるのだ。「FMトランスミッター」とスマホとがBluetoothで繋がり、「FMトランスミッター」と車載機はFM電波で繋がる。結果、スマホのワイヤレス接続化が可能となるのだ。

FMトランスミッターの一例(ケンウッド・BT20)。FMトランスミッターの一例(ケンウッド・BT20)。

Bluetoothの利点を全面的に享受可能な「FMトランスミッター」もある!?

具体的には例えば、ケンウッドからスタイリッシュな「FMトランスミッター」がいくつかリリースされている。同社のモデルではFM電波のch数違いが2タイプあり、そして車載機とケーブルで接続するモデルもある。実勢価格は大体3500円から4500円前後(税抜)といったところだ。

またオーディオテクニカからリリースされている「FMトランスミッター」は、曲送り等の主要な選曲操作も行えるのでBluetoothの利点をほぼ全面的に享受できる。また同社のモデルはピンケーブルにて音声を出力できるので、その方法をチョイスすればより高音質に楽しめる。ちなみにこれらの実勢価格は大体3500円から4000円前後(税抜)だ。利便性の高さを考えると、コストパフォーマンスは良好だ。

また、音質にこだわったBluetooth接続を行うという作戦もある。それは、高音質なBluetoothコーデックに対応したBluetoothレシーバーを使うというものだ。なおこの作戦は、愛用の車載機がBluetoothに対応している場合にも有効だ。

ただしこのようなタイプの製品は、今のところは家庭用の機器しかない。なのでそれらを車内で使う場合には、熱対策を講じる等の注意が必要となる。しかしUSBで給電できる機器を選べば車内でも使いやすい。そして音にこだわった機器を選べば、より高音質でスマホ内の音楽を楽しめるようになる。価格は機器によってさまざまだが、1万円前後で高音質タイプモデルが見つかるはずだ。

ちなみに高音質なBluetoothコーデックとは、「aptX HD(アプトエックスエイチディー)」や「LDAC(エルダック)」だ。もしも愛用のスマホがこれらに対応していて、さらにはスマホにてハイレゾ音源を再生したり高音質な「音楽ストリーミングアプリ」を活用したりしているというのなら、高音質なBluetoothレシーバーを導入すると1ランクサウンドクオリティを上げられる。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回以降も手頃なカーオーディオの楽しみ方をいろいろと紹介していく予定だ。乞うご期待。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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