【オーディオ教養強化辞典】過渡特性(トランジェント)trasient response とは | Push on! Mycar-life

【オーディオ教養強化辞典】過渡特性(トランジェント)trasient response とは

音を語るとき、「トランジェント」という言葉をときどき使う。

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音を語るとき、「トランジェント」という言葉をときどき使う。

この"transient"の意味は、一時的な、瞬発的な、という形容詞。楽器の放つ音は一瞬、意外にも鮮烈で鋭角的、とくにナマの音はスパッと立ち上がり、スッと消えてゆく。俗に、立ち上がり(アタック)、立ち下がり(消え際/サスティン)と言われている。

「システムの過渡特性がよい」ということは、瞬発的な反応に優れていることで発した音が引きずらないことだ。発した音が引きずると、違和感を覚えたり耳に残ったりする。もう少し説明すると、ひとつの状態から次の状態へ変わる途中に起こる現象を過渡現象という。

たとえば、スピーカーに入力信号を加えると、瞬時にコーン(振動板)が動かなければいけない。入力を切ったときは、瞬時にコーンが停止することが理想で正確な働きこそが「過渡特性に優れる」といえる。

では、インパルス対答は何か。非常に短い信号を入力したとき、出力波形を比較する。インパルスは時間的な幅は極小で、対して振れの高さは凄く大きい。このような物理的な現象を解明するときインパルスがよく用いられる。

《永松巌》

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