オイル交換は最高温度と回数で決める!? 熱とオイル交換の関係とは?~カスタムHOW TO~ | Push on! Mycar-life

オイル交換は最高温度と回数で決める!? 熱とオイル交換の関係とは?~カスタムHOW TO~

オイル交換は3000km?5000km?1年ごと?どうやって管理をすれば良いのか。どれだけ熱を受けたかを、温度と時間から計算してどれくらい熱を持ったかを計算するのが、もっともオイルの劣化を予想しやすい方法なのだ。

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オイル交換は3000km?5000km?1年ごと?どうやって管理をすれば良いのか。どれだけ熱を受けたかを、温度と時間から計算してどれくらい熱を持ったかを計算するのが、もっともオイルの劣化を予想しやすい方法なのだ。

エンジンオイルの交換は距離か、半年ごととか時間で決めていることもあるだろう。でもそれが本当にエンジンに優しかったのかは謎である。そこでオススメしたいのが、オイルの劣化を予測した交換サイクルだ。

オイルは基本的に温度が上がることで劣化=酸化していく。とはいえ、100度程度はまったく問題なくむしろ適温。今どきは油温が70度や80度では低すぎる。90~110度程度が適温である。この適温の範囲であれば、1万km程度は問題なく、自動車メーカーからの指定値も1万~1.5万kmになっていることが多い。

しかし、自動車メーカーからの指定値は、それが理想ということではない。あまり頻繁な交換は環境保護の観点から自動車メーカーも言えず、「1万~1.5万kmになったら絶対に交換してね」ということなのである。つまり、もっと早い方がエンジンには優しい。じゃあ、頻繁に変えればいいのかとなるが、それはコストも掛かる。そこでオススメは温度から劣化を予測する方法だ。

120度を超えたらちょっと早めの交換を

油温計で温度が見れるとしたら、120度を超えたら少し早めに交換を考えたい。120度になってもエンジンがいきなり壊れることはないし、全然大丈夫。だがエンジンオイルは120度を超えると組成が崩れていく速度が早まるので、少し早めに交換したい。いつも1万キロだけど、何度か120度を超えるようなことがあれば、5000kmや6000kmで交換してもいい。

油温計がない場合で推測すると、普通車で完全ノーマル状態と仮定して、ワインディング走行や高速道路でもよほどエンジンを回さなければ、120度に届くことはない。しかし、真夏にかなりの峠道を連続でハイペースで走るとか、高速道路をかなり飛ばすとなると120度くらいまで上がることはある。

初代86/BRZでのデータでいうと、水冷式オイルクーラーを装着した状態で高速道路を真夏に巡航して110度程度。ノーマル状態なら120度近くなる。

130度を超えるようなことがあれば、速やかに交換

よほどのことがないと130度は超えないが、サーキット走行をするとあっさりこの壁は超えてしまう。初代86/BRZでサーキット走行を真夏にすると140度に届く。先代のZC32S型スイフトスポーツも140度を見事(笑)達成。

130度以上になってもエンジンは大丈夫だが、オイルはその保護の役割を果たして天寿を全うするイメージ。抜け殻のようになったオイルは、普段乗りでのエンジンを保護する機能も落ちているので、速やかに交換してあげるのがエンジンのためである。

サーキット走行はたまに行く程度で、プロのような走りはしないから大丈夫、という人もいるがそれは微妙。プロでもアマでも全開加速で繰り返すので、最高油温にはさほど差はない。むしろ、1周でタイムを出してしまうプロに比べて、延々と走り続けるアマチュアの方が油温を上げてしまうことが多い。

すなわちサーキット前後でいつオイル交換するか問題も解決

ちなみに昭和の時代から言われているサーキット走行の前と後のどっちでオイル交換をすればいいのか、というテーマもこの最高温度からの計算で結論が出る。「サーキット走行前に交換」が正しい。

サーキットで油温が高くなるときに良い状態でないと、エンジン保護性能が落ちているかもしれない。そのリスクを考えるとサーキット走行前に交換する。サーキット走行で130度を超えてしまったら、もったいないけどなるはやでオイル交換。

普段から使っているオイルで油温は高くならないので、サーキット走行で温度が上がり、そこでトドメを刺して交換という考えもあるが、不意にそれまでの街乗りでオイルが劣化しているかもしれないので、サーキット走行でオイルにトドメどころか、エンジンにトドメを刺すことにもなりかねない。

油温の上がらないチョイ乗りもシビアコンディション

自動車の取り扱い説明書にも書いてあるが、ごく短距離の走行を繰り返すのもエンジンには厳しい。油温が上がらないのでオイル自体は劣化しにくいが、オイルに含まれた結露による水分が蒸発せず、乳化したりオイルを傷めることがある。

ちょこっとしか乗らないから大丈夫ではなくむしろ厳しい状況だ。そういったクルマは最高温度ではなく、距離や時間で早めに交換したいところ。

《加茂 新》

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