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“愛車をちょっと良くしたい”タイプ別エアクリーナーの選び方~カスタムHOW TO~

カスタムはじめの一歩にオススメのエアクリーナー

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“愛車をちょっと良くしたい”タイプ別エアクリーナーの選び方~カスタムHOW TO~
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カスタムはじめの一歩にオススメのエアクリーナー

チューニングして愛車をもっと良くしたい。そんなとき、はじめの一歩にオススメできるのがエアクリーナーの交換だ。いくつかのタイプがあり、それぞれに長所がある。

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まず純正交換タイプ。純正のエアクリーナーボックスはそのままに、内部のフィルターだけを交換する。手軽に交換できて、コストも数千円。純正では濾紙が使われているが、アフター品だともっと通気性の良い濾紙だったり、スポンジなどを使っている。厳密には純正フィルターよりも細かなゴミを取る能力は落ちるかもしれないが、フィルター交換でエンジンが壊れたということは皆無。砂漠にでも暮らしていない限り、安心して使える。

それでいて効果はそれなりにある。200psクラスのクルマは2~3psほどパワーアップすることが多い。わずかといえばわずかだが、数字には現れないアクセルレスポンスに効くので、数値以上に体感できる。

以前行われていたヴィッツのワンメイクレースでは、TRD製の純正交換フィルターがもっともパワーが出ると言われていた。だが、製造の都合により早々に販売中止になってしまった。それからレース参加者の中ではTRD製フィルターを全国各地の量販店などで探す人が増え、幻のフィルターになってしまった。それくらい、似たようなフィルターの中でも効果が高かったのだという。

のちのちのチューニングを考えるならムキ出しクリーナー

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純正エアクリーナーボックスを外して、専用のサクションパイプと円形のエアクリーナー(通称キノコ)を取り付けるのが、エアクリーナーチューンの最上級。円形のフィルターはもともと濾過効率の良いフィルターを、円形でヒダヒダにすることで空気を透過させる面積を大幅に拡大。吸入抵抗を大きく低下させる。

サクションパイプは太くなることで吸入抵抗が抑えられ、エンジンへスムーズに空気が吸い込まれる仕組みだ。だが、このムキ出しクリーナーには落とし穴がある。ただ付けるだけではパワーダウンしてしまうことがあるのだ。

【要因 1】エンジンルームの熱気を吸ってしまう
純正エアクリーナーボックスは冷たい外気を取り込めるような形状になっている。しかし、ムキ出しクリーナーをエンジンルームにポンと置いてしまうと、エンジンルーム内の熱気を吸い込んでしまう。温度が上がると空気は膨張し、同じ体積でも酸素の量が減る。それによってパワーが出なくなる。最新車両では吸気温度はシビアにモニターされていて、吸気温度が上がるほど自動的にエンジンパワーは絞られてしまうのだ。

なのでムキ出しクリーナーにするなら外気導入ダクトを引くとか、熱気を吸わないようにパーテーションを付けるなどひと手間加えたい。それらがセットになっているメーカーもあるし、ショップで外気を吸えるように手を加えてもらっても良い。

【要因 2】ECUのセッティングからズレてしまう
現代のクルマは吸入空気量からECUで演算し、ガソリンを噴射している。この吸入空気量を測定しているのはエアクリーナーボックス後にあるエアフロメーターだ。エアクリーナーボックスを外して、ムキ出しエアクリーナーからサクションパイプに繋がるレイアウトになると、その途中に移設されたエアフロメーターへの吸入空気の当たり方が変わり、適正なガソリン量を噴射できなくなることがある。それによってパワーダウンしてしまうこともあるのだ。ときには不調を来すこともある。改善するにはムキ出しエアクリーナーに合わせて、エンジンECUのセッティングを変更すること。いわゆるECUチューンというものだ。必須ではないが、行ったほうがよりムキ出しエアクリーナーの実力が発揮できるのだ。

このようにエアクリーナー交換と言っても種類があり、それぞれにストロングポイントが異なってくる。ムキ出し型はひと手間加えたり、ECU書き換えが必要になったりするが、手間を加えたときの効果はやはり大きい。最大吸入空気量が増えて、レスポンス良く、高回転まで伸びるようになる。ターボ車でブーストアップやタービン交換など、大幅にパワーアップをさせるなら、とくに効果が期待できる。

純正交換フィルターでも十分にファインチューンとしては効果がある。少し距離を走ったクルマなら、同時にプラグ交換もすれば、驚くほどにエンジンが元気になることも多い。コストを掛けるだけがチューニングではなく、コストを抑えたファインチューンでも楽しめるのだ。

《加茂 新》

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