こだわれば、カーオーディオはもっと楽しくなる! 「ザ・こだわり方考察」第10回 「電源」にこだわる! | Push on! Mycar-life

こだわれば、カーオーディオはもっと楽しくなる! 「ザ・こだわり方考察」第10回 「電源」にこだわる!

こだわりを発揮することで音質向上が果たされるカーオーディオ。その“こだわりポイント”を1つ1つ解説している当特集。第10回目となる当回では、“電源”をテーマにお贈りする。電気の“質”にこだわると、音の“質”も上がっていく。その詳細をリポートする。

カーオーディオ 特集記事
レギュレーターの一例(ビーウィズ)。
  • レギュレーターの一例(ビーウィズ)。
  • パワーアンプの設置例。電源ケーブルの配線も抜かりなく行われている(製作ショップ:マイスター一宮店<愛知県>)。
  • トランクの作り込みの一例。手前左側にディストリビューションブロックを設け、電源配線も丁寧に仕上げられている(製作ショップ:カーオーディオクラブ<大阪府>)。

こだわりを発揮することで音質向上が果たされるカーオーディオ。その“こだわりポイント”を1つ1つ解説している当特集。第10回目となる当回では、“電源”をテーマにお贈りする。電気の“質”にこだわると、音の“質”も上がっていく。その詳細をリポートする。

まずは“バッテリー選び”にこだわるベシ!

カーオーディオシステムで音楽を再生しようとするとき、その動作の糧となるのはズバリ、電力だ。特に音楽信号を増幅するための機関であるパワーアンプでは、電気を大量に必要とする。

そしてその電力が安定的にシステムに供給されないと、サウンドクオリティにダイレクトに影響してくる。高性能なパワーアンプを使っていても、電圧・電流不足が起きれば十分に性能が発揮されない。また、電気自体のコンディションも音に影響する。ノイズが乗った電気が入力されれば音にも悪影響がおよぼされる。とにもかくにも電気は、音質の良し悪しと密接に関係してくる。

ゆえに電気に関しては、こだわるべきポイントがさまざまある。1つ1つ紹介していこう。

最初に挙げるべきはこれだ。「メインバッテリーの質にこだわる」である。バッテリーそのもののクオリティは実はとても大事だ。例えばカー用品量販店に行くと、さまざまなバッテリーが販売されていて、価格のレンジも結構広い。

価格違いはダテではない。その差は性能にほぼ比例すると思っていいだろう。容量や瞬発力、充電回復性能や耐久性等々に違いが出てくる。そしてこれら性能差が音質に与える影響も、結構大きい。なのでまずはバッテリー選びにこだわると、良音を手にしやすくなる。

ちなみにいうと昨今は、そもそもバッテリーは酷使されがちだ。アイドリングストップ車では頻繁にエンジンをスタートさせなければならず、その他のクルマでも“充電制御システム”が搭載されるケースが増えていて、そうであるとバッテリーが満充電されにくくなるので、性能をフルに発揮し難くなる。より高性能なバッテリーを選ぶべき必要性は、総合的にみても高まっている。

電源配線作業にも、こだわるべきポイントが多々存在!

さて、“バッテリー選び”に続いて挙げるべきは「電源ケーブルの質にこだわる」だ。ちなみに、パワードサブウーファーや外部パワーアンプの導入をカーオーディオ・プロショップに依頼すると、多くの場合“バッ直”という配線方法が実践される。“バッ直”とは、プラス電源をバッテリーから直接引き込む配線方法のことを指し、これ自体が有効な“電源強化策”となるのだが、さらにこの“バッ直”に使う電源ケーブル選びにも、こだわりを発揮させたい。より良いものを使えば伝送効率が向上し、電気の質の向上も期待できる。

ところでクルマの電気配線は、マイナス側が合理化されている。ボディをケーブル代わりに活用するので、各種電装品のマイナス側の配線作業は、ボディに落とせば完了となる(ボディアース)。

この“アース”にも、こだわるべきポイントがいくつかある。まず重要となるのは「アースポイントの通電性を上げること」だ。ケーブルをボディに接続する際に、“アース”を落とす部分の汚れやサビをしっかり除去するべきなのだ。またパワーアンプを複数使う場合には、「アースポイントを同一箇所に設定する」のも有効だ。こうすることで、パワーアンプ間の電位差の発生を防げる。

なお、さらにこだわろうとするのなら、「マイナス側の配線も“バッ直”する」という選択肢も浮上する。手の込んだやり方にはなるが、逆に配線的な状況はシンプル化される。こんなやり方があることも、頭のスミに入れておこう。

“キャパシター”や“レギュレーター”の導入も至って有効!

続いては、「電源強化アイテムを導入する」ことについて解説していく。電源が重要であるからこそ、それを強化するためのさまざまなアイテムが開発され、流通している。

使われることが多いものの1つは、“キャパシター”だ。これはすなわち、一時的な電気の貯蓄タンクとなるパーツで、パワーアンプ等が瞬間的な電力不足に陥りそうになったときに、素早くそれに反応し対処してくれる。

実は音楽を聴いているとき、瞬間的な電力不足は案外頻繁に起こり得る。特に大きな音量で聴いている場合には余計にそうなりやすい。なぜならば、「音楽は常にグルーブしているから」だ。演奏は常に強弱を繰り返してノリを出し、抑揚によって聴き手を引き込む。ゆえに、瞬間ごとでの音量差は結構ある。なので電気の必要量も瞬間ごとで変わってくる。特に、低音楽器が鳴らされるときには大量の電力が必要となる。例えば四分音符でバスドラムが踏み鳴らされていれば、その1拍ごとで常に電力不足が起こったりもする。

しかし“キャパシター”を導入すると、それへの対処が可能となる。そしてその効果で、特に低音の再現性が向上する。切れ味が良くなり、芯が入り、より締まってくる。さらに、低音の質が上がるとその恩恵は中音、高音にも影響し、全体の解像度も上がってくる。

ポピュラーな電源強化アイテムはもう1つある。それは“レギュレーター”だ。これを用いると、電圧を安定的に保てる。他の電装品への電力の供給量が増えると、カーオーディオユニットに送り込むべき電圧が不足がちになるのだが、“レギュレーター”を用いると電圧降下が起こりにくくなる。常に電力的に良好な状態でアンプ等々を動かせる。

なお、“キャパシター”も“レギュレーター”も、電気の中に入り込むノイズを除去する効果も発揮する。その点でもこれらは、音質向上への貢献度が高い。

今回はここまでとさせていただく。次回も“こだわりポイント”の解説を続行する。お楽しみに。

《太田祥三》

関連ニュース

特集

page top