carrozzeria RS-A09X緊急インプレッション #4: デモカー試聴編 | Push on! Mycar-life

carrozzeria RS-A09X緊急インプレッション #4: デモカー試聴編

ニューパワーアンプ、カロッツェリアX・RS-A09X。装着車両も徐々にお目見えし、ますます話題沸騰中だ。そんな注目モデルのインプレッションをお送りしてきた当企画。最終回となる今週は、メーカーデモカー・アウディ A5での試聴リポートをお届けする。

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carrozzeria RS-A09X緊急インプレッション

ニューパワーアンプ、カロッツェリアX・RS-A09X。装着車両も徐々にお目見えし、ますます話題沸騰中だ。そんな注目モデルのインプレッションをお送りしてきた当企画。最終回となる今週は、メーカーデモカー・アウディ A5での試聴リポートをお届けする。

パイオニア本社内の試聴ルームでの試聴を終えた後、玄関横に停車されていたデモカー、アウディ A5へと移動した。

このデモカーは、10月6日に香川県で開催されたイベント『カーエキサイトジャム2013』でデビューし、それ以後も全国を行脚している。すでに試聴体験した読者もいるだろう。

システムは以下の通り。メインユニットがRS-D7XIII、プロセッサーがRS-P99XというカロッツェリアXのスーパーコンビ。スピーカーは1000RSシリーズで構成されるフロント3ウェイ+サブウーファー。そしてパワーアンプが、RS-A09X×2台+RS-A99X×1台。1台のA09Xでサブウーファーを、もう1台でミッドウーファーを鳴らし、A99Xでミッドレンジとツイーターを鳴らすというマルチアンプシステム構成。

試聴ルームでA09X×4台+1000RSの音を聴いた後だけに、それよりは聴き劣りするのはやむをえないこと…、と思いながらクルマに乗り込んだ。


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カロッツェリアX・シリーズから至高のパワーアンプ、堂々登場!::その名は『RS-A09X』緊急インプレッション!! #4: デモカー試聴編#1
カロッツェリアX・シリーズから至高のパワーアンプ、堂々登場!::その名は『RS-A09X』緊急インプレッション!! #4: デモカー試聴編#2

まずは敢えて、試聴ルームでは聴かなかった音源で聴いてみた。そのほうがニュートラルな気持ちでインプレッションができるかもしれないと考えたのである。とあるJ-POPのCDで、女性メインボーカル+男性コーラスによるアカペラの楽曲をチョイスしてみた。

なんと…。これまで幾度となく聴いてきた楽曲なのだが、その聴き心地は初めての感覚だった。アカペラなので、曲の間に無音になる瞬間が度々出現するのだが、その時に声がピタリと止まり、一瞬の完全な静寂があった後、急峻に声が立ち上がる。これには驚いた。試聴ルームで感じたダンピングファクターの確かさを、デモカーでも存分に感じ取ることができたのだ。

ミッドウーファーが男性コーラスの多くをフォローしていたからだろうが、全体的にも制動がよくなっているようにも感じられた。

次に、試聴ルームで聴いた音源に変えてみたが、試聴ルームで聴いた音と、ほぼ同じような印象を受けた。低域にエネルギー感があり、リズムがきびきびとしている。目の前にステージがリアルに広がり、各楽器の位置がピンポイント。チャンネルセパレーションの良さも存分に感じられた。


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カロッツェリアX・シリーズから至高のパワーアンプ、堂々登場!::その名は『RS-A09X』緊急インプレッション!! #4: デモカー試聴編#1
カロッツェリアX・シリーズから至高のパワーアンプ、堂々登場!::その名は『RS-A09X』緊急インプレッション!! #4: デモカー試聴編#2
カロッツェリアX・シリーズから至高のパワーアンプ、堂々登場!::その名は『RS-A09X』緊急インプレッション!! #4: デモカー試聴編#3

すべてのchをA09Xにせずとも、RS-A09Xの良さがこれだけ発揮されるのなら、部分的に使用するのもアリだろう。逆に言えば、これですべてがA09Xだったらどうなるのか。こちらへの興味もまた深くなってしまうのだが…。

ところでこのA09Xには、これまでの記事では触れていなかった見逃せない特長がある。それは2点。

1つめは、モード切替スイッチが搭載されていて、L/R完全独立システムへと発展が可能であること。このスイッチを使い、2chモードから1chモードに切り替えると、Achに入力した信号がAch/Bch両方から出力される。それをブリッジ接続することで、ハイパワーなモノラルchアンプとして使えるのだ。つまり、A09Xを8台使用した4ウェイマルチアンプシステムが構築できるというわけだ。そんなクルマが登場したら、ぜひとも聴いてみたいものだ…。

もう1つは、デュアル出力スピーカー端子が搭載されていること。つまり、バイアンプ対応のパッシブクロスオーバーネットワークに対してなら、バイワイヤリング接続が可能になる。A09X1台でフロント2ウェイを鳴らそうとするとき、バイアンプ対応のスピーカーだったらマストで活用すべき機能といえる。スピーカーのクオリティがワンランク上がるはずである。

さて、じっくりとご紹介してきたRS-A09Xのインプレッション。このアンプが高性能であることは明白だ。いつかは使ってみたいパワーアンプがまた1つ増えた。まずはぜひ1度、どこかで試聴されることを強くおすすめしたい。新しいカロッツェリアXの音世界を、体験しないのは損だ。

《太田祥三》

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