サブウーファーボックスはこう作る! プロに訊いてみた! カーオーディオ・ユニットの“取り付け”にまつわる疑問を、すべて解決! Part7 | Push on! Mycar-life

サブウーファーボックスはこう作る! プロに訊いてみた! カーオーディオ・ユニットの“取り付け”にまつわる疑問を、すべて解決! Part7

カーオーディオ機器をプロがどのように取り付けているのかを明らかにしながら、その作業にかかる費用のめど、そしてプロだからこそのバリューまでを紹介している当特集。第7回目となる当回では、“サブウーファーボックス”の製作について考察していく。

カーオーディオ 特集記事
サブウーファーボックスの搭載例(製作ショップ:ガレージショウエイ<高知県>)。
  • サブウーファーボックスの搭載例(製作ショップ:ガレージショウエイ<高知県>)。
  • “ガレージショウエイ”制作の、サブウーファーボックスの製作過程を紹介するYouTube動画の1場面。
  • “ガレージショウエイ”制作の、サブウーファーボックスの製作過程を紹介するYouTube動画の1場面。

カーオーディオ機器をプロがどのように取り付けているのかを明らかにしながら、その作業にかかる費用のめど、そしてプロだからこそのバリューまでを紹介している当特集。第7回目となる当回では、“サブウーファーボックス”の製作について考察していく。

なお当特集は毎回、プロショップに取材して記事を制作している。当回では、高知県高知市の老舗、“ガレージショウエイ”に話を訊いた。今回も参考になる情報を多々得られた。じっくりとお読みいただきたい。

“箱載せタイプ”の“ボックス”製作費は大体、4万円から10万円が目安!

低音強化を実行しようと思ったとき、狙いどおりのサウンドを得たいと考えるなら、好みのユニットサブウーファーを用意してそれをワンオフした“サブウーファーボックス”で鳴らすのが最善手となる。

なお、その“サブウーファーボックス”は大きく2タイプに分類できる。1つがトランク等にポンと置くようにして設置する“箱載せタイプ”で、もう1つはトランクフロア等に埋め込む“埋め込みタイプ”だ。まずは“ガレージショウエイ”代表の吉岡さんに、“箱載せタイプ”の“サブウーファーボックス”の製作費から教えてもらった。

「当店の“箱載せタイプ”の“サブウーファーボックス”の製作費は大体、4万円から10万円(税抜)くらいです。製作費が変わる主なポイントは、内部に補強を入れるか否か、です。

なお補強に関しては基本的に、中間的なやり方は設定していません。つまり、補強を入れるか入れないか、この2択とさせていただいています。入れるとなればベストなやり方で実行します。

ちなみに、“サブウーファーボックス”の製作方法はYouTubeで公開していますので、ご興味があればぜひそちらもチェックしてみてください。YouTubeのch名は『エム アンド エム デザイン』です。

ざっと説明すると、製作手順は以下のとおりです。設計、板の切り出し、組み上げ。そしてその途中で補強材を入れ、組み上げが終わったら生地を巻いて仕上げます。板材には、18mm厚のMDFを使うことが多いです。対して生地は、お客様のお好みで決めていただきます。カーペットかレザーが選ばれることが多いですね。そして補強材には2×4(ツーバイフォー)の角材(断面が長方形のもの)を使っています。これを内部の各面に“梁(はり)”として、または空間に柱として入れていきます」

“ガレージショウエイ”制作の、サブウーファーボックスの製作過程を紹介するYouTube動画の1場面。“ガレージショウエイ”制作の、サブウーファーボックスの製作過程を紹介するYouTube動画の1場面。

“サブウーファーボックス”製作にあたってのポイントは、“容量”と“強度”!

続いては、製作においてのポイントを教えてもらった。

「ポイントは、主に2点あります。まず1点目は、“容量”です。当店では、できるだけ大きめに作りたいと考えています。“容量”を確保した方が、低域側の再生レンジを犠牲にしなくて済むからです。

というのも、“サブウーファーボックス”は容量を小さくすればするほどタイトな低音を出しやすくなるのですが、その一方で低域側の再生可能周波数が上昇します。各ユニットはそれぞれ“F0(エフゼロ、最低共振周波数)”が決まっていて、その数値よりも低い音は基本的には鳴らせません。そして“F0”は、ボックスの“容量”を小さくすればするほど上がっていきます。

当店では、使用する“サブウーファーユニット”の能力を最大限引き出したいと考えています。なので“容量”をできるだけ確保して、“F0”の上がり幅を最少にとどめるようにしているんです。

そしてポイントの2つ目は、“強度”です。“強度”が足りないとボックスが“箱鳴り”してしまいます。板が振動するからです。微細な振動であれば耳につくほどの異音にはなりませんが、少しでも異音が出ていればサブウーファーから放たれる音を少なからず濁します。結果、S/Nが落ちてしまいます。しかし“補強”を万全に施せば、ボックスの“箱鳴り”をほぼなくせますので、クリアなサウンドが得られるんです。

なお、“容量”を大きめに作れば作るほど、補強の必要性は増大します。ボックスの各面が広くなるので、共振しやすくなるんです。その意味では小さめに作った方が有利ですが、当店ではその選択肢は取らずに、“容量”と“強度”の両立を目指します」

“ガレージショウエイ”制作の、サブウーファーボックスの製作過程を紹介するYouTube動画の1場面。“ガレージショウエイ”制作の、サブウーファーボックスの製作過程を紹介するYouTube動画の1場面。

“埋め込みタイプ”は作業難易度と費用が上昇。しかしコスパは高い!?

続いては、“埋め込みタイプ”について教えてもらった。

「“埋め込みタイプ”は、作業の難易度がかなり上がります。結果、作業時間も長く要します。“箱載せタイプ”は大体2日で完成できますが、“埋め込みタイプ”は5日かかったり。アンプラックも合わせて作るケースも多いのでそうであればその分の時間もかかるわけですが、ボックス自体の製作工程も確実に複雑化します。手間は明らかに増加します。

製作費の目安は、12万円から20万円(税別)くらいでしょうか。しかし作業の手間(要する時間)から考えると、むしろリーズナブルだと思います。

なお“埋め込みタイプ”の製作においても、重要視するポイントは変わりません。“容量”と“強度”、この2つを確保することを大前提として製作を進めます。

製作においてはまず、レベルを出すことから始めます。つまり、“天板をどの高さに設定するか”、この見極めが重要で、そして難易度も高いです。そして、“容量”を確保するのも簡単ではありません。トランクの底は平らではないので、その凹凸に追従させて形を整えて“容量”を確保するのですが、形状によっては容量として機能しない部分が生まれてしまうこともあり得ます。そこのところの見極めにも、細心の注意を払います。

構造を具体的に説明すると以下のとおりです。側面や天板にはMDFを使い、側面の一部や底面はFRPで成型します。FRPで成型する作業は何度も繰り返し、厚みと“強度”を出していきます。なお“埋め込みタイプ”の製作ノウハウもYouTubeで公開していますので、そちらもぜひ観てみてください。

ご来店いただけましたらさらに詳しくご説明いたします。その他、システムアップのご相談も何なりとお申し付けください。お近くでしたらぜひお気軽にお越しください。お待ちしています」

《太田祥三》

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