【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2016】発表! 2016年に支持を集めた機種は? 人気の傾向は? 市場の“今”を徹底分析! #09「サブウーファー & DSP編」 | Push on! Mycar-life

【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2016】発表! 2016年に支持を集めた機種は? 人気の傾向は? 市場の“今”を徹底分析! #09「サブウーファー & DSP編」

イース・コーポレーションが発表した、売れ筋製品のランキング、【CAOTY2016】のランク分析を行っている。総部門数はなんと26。欧米の人気ブランドのカーオーディオ製品を多数、正規輸入・販売している同社のまとめだけあって、壮大な内容となっている。

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ロックフォード・フォズゲート T1S(1/2)-12
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  • JLオーディオ 13TW5v2-(2/4)
  • ロックフォード・フォズゲート T1S(1/2)-10
  • ロックフォード・フォズゲート JPS-100-8
  • ミューディメンション Black Box X8
  • ミューディメンション Black Box X10
  • ロックフォード・フォズゲート R1-1X10

イース・コーポレーションが発表した、売れ筋製品のランキング、【CAOTY2016】のランク分析を行っている。総部門数はなんと26。欧米の人気ブランドのカーオーディオ製品を多数、正規輸入・販売している同社のまとめだけあって、壮大な内容となっている。

その結果を見ながら併せて、最新カーオーディオ市場のトレンド解析も試みている。第9回目となる今回は、いよいよその最終回。ユニットサブウーファーの最高額部門および、パワードサブウーファー部門、コンプリートウーファーボックス部門、そして、シグナルプロセッサー部門の計4部門について、その中身をじっくりと検証していく。

サブウーファー10万円以上部門


まずは、こちらの部門から。計5部門あるユニットサブウーファー各部門のうちの、“無差別級”である当部門。まずは上位5位までの顔ぶれをご紹介していこう。

ロックフォード・フォズゲート T1S(1/2)-12
☆1位 ロックフォード・フォズゲート T1S(1/2)-12 税込価格:12万4200円(本体価格 11万5000円)

JLオーディオ 13TW5v2-(2/4)
☆2位 JLオーディオ 13TW5v2-(2/4) 税込価格:14万2560円(本体価格 13万2000円)

ロックフォード・フォズゲート T1S(1/2)-10
☆3位 ロックフォード・フォズゲート T1S(1/2)-10 税込価格:11万2320円(本体価格 10万4000円)

☆4位 グラウンドゼロ GZPW REFERENCE 250 税込価格:31万3200円(本体価格 29万円)
☆5位 JLオーディオ 12W6v3-D4 税込価格:14万400円(本体価格 13万円)

ユニットサブウーファーは、そもそもバリエーションが豊富だ。口径違い、大型か薄型か、シングルボイスコイルかダブルボイスコイルか、さらには音色傾向、価格…。ニーズも厚いジャンルであるので、製品のタイプは多岐にわたっている。

その中からユーザーは、用途から設置場所等の都合まで、さまざまな要素を勘案し、人それぞれにベストモデルを選んでいく。であるので、ランキングは他分門以上に入れ替わりが激しい。特に、“無差別級”である当部門では、各機の特長が本当にさまざまだ。【CAOTY2015】のランキングとは、大きく並びも顔ぶれも変動している。

その中にあって【CAOTY2016】では、ニーズの傾向が1つ、示されている。1位、2位、3位がいずれも薄型モデルだったのだ。しかも1位のモデルは6位から5ランクアップ、2位のモデルは8位から6ランクアップと、大躍進を果たしている。高額サブウーファーにおいては、薄型が旋風を巻き起こした、とまで言ってしまっては大げさだが、ブランドが入り乱れながらも3位までが薄型だったのは、単なる偶然ではないはずだ。

さらには、1位の『T1S(1/2)-12』は12インチモデル、2位の『13TW5v2-(2/4』は13インモデルと、上位2機種がともに大口径モデルであったことも、たまたまではないだろう。薄型ながらも、より迫力あるサウンドが求められた結果のようにも見受けられる。

なお、4位となった『GZPW REFERENCE 250』は、1位からの3ランクダウン。しかしながらこの価格で今回も4位に食い込んだあたりは立派だ。それだけの実力モデル、というわけだ。

ブランド的には、ロックフォード、JLオーディオ、グラウンドゼロが他部門同様、人気となっている。なお第10位には、日本再上陸を果たし勢いに乗るレインボウが食い込んでいる。

パワードサブウーファー部門


続いては、パワードサブウーファー部門をチェックする。当部門は、属する製品数が他部門と比べて少な目であることもあり、順位の変動が小刻みだ。そして、人気モデルが着実な支持を集めている様相も見て取れる。では、上位5位までをご紹介していこう。

ロックフォード・フォズゲート JPS-100-8
☆1位 ロックフォード・フォズゲート JPS-100-8 税込価格:4万8600円(本体価格 4万5000円)

ミューディメンション Black Box X8
☆2位 ミューディメンション Black Box X8 税込価格:4万1040円(本体価格 3万8000円)

ミューディメンション Black Box X10
☆3位 ミューディメンション Black Box X10 税込価格:4万9680円(本体価格 4万6000円)

☆4位 ロックフォード・フォズゲート PS-8 税込価格:7万200円(本体価格 6万5000円)
☆5位 ロックフォード・フォズゲート P300-12 税込価格:7万5600円(本体価格 7万円)

ベスト3の顔ぶれは、【CAOTY2015】と、まったく同じだ。それもそのはずでこの3機種は、パワードサブウーファー市場全体の中でも高い人気を獲得している、押しも押されもせぬ実力機だ。これらががっちりと上位にいるこの図式は、よほどの注目機が出現しないかぎり、2017年も変わらないのではないだろうか。

なお、これに続き第4位には、『ロックフォード・フォズゲート PS-8』が【CAOTY2015】の第8位から4ランクアップして続いている。ただし【CAOTY2015】では、集計期間の終盤に滑り込みでデリバリーが開始されてのランクインだった。通年で販売された【CAOTY2016】で第4位まで順位を上げてきたのは、至って順当な結果である。

とはいいつつも、それでも上位3機種を上回ることはできなかった。このことからも、上位3機種の強さを伺い知れる。

ちなみに第8位には、2chフルレンジパワーアンプを内蔵した新基軸モデル、『ミューディメンション BlackBox i8』がランクイン。5月に発売が開始されてのこの順位である。今後どこまで支持率を高めるか、大いに気になるところだ。

コンプリートウーファーボックス部門


サブウーファーユニットとボックスが組み合わされた状態で製品となっているこの、「コンプリートウーファーボックス」。パワーアンプを用意しなくてはならない分、パワードタイプよりも導入のハードルは高めではあるが、ボックス込みでゲットできるという点においては、ユニットサブウーファーよりもお手軽なモデル、という位置付けである。

なお、このタイプで使われているボックスは、ユニットサブウーファーを作ったメーカーが、自社製品のポテンシャルを引き出すべく設計したものであり、音質性能に対しての安心感が高い。ここもこのタイプの製品の魅力ともなっている。

つまり、本格サウンドを確実に、しかもリーズナブルに手にできる、なかなかにおすすめなモデル群なのである。

さて、前書きが長くなってしまったが、上位5位までのランキングは、以下のようになっている。

ロックフォード・フォズゲート R1-1X10
☆1位 ロックフォード・フォズゲート R1-1X10 税込価格:2万8080円(本体価格 2万6000円)

ロックフォード・フォズゲート P1-1×12
☆2位 ロックフォード・フォズゲート P1-1×12 税込価格:4万8600円(本体価格 4万5000円)

ロックフォード・フォズゲート R1-1X12
☆3位 ロックフォード・フォズゲート R1-1X12 税込価格:3万2400円(本体価格 3万円)

☆4位 ロックフォード・フォズゲート P1-1×10 税込価格:4万3200円(本体価格 4万円)
☆5位 ロックフォード・フォズゲート P3S-1X10 税込価格:4万9680円(本体価格 4万6000円)

順位的に注目すべきは、ロックフォードのプライムシリーズの躍進だ。上位6位まではすべてロックフォードの製品であり同ブランドの強さが際立つ中で、第1位の『R1-1X10』が第4位から3ランク、第3位の『R1-1X12』が第6位から3ランクそれぞれに上昇し、それ以外がその分順位を下げた、という形になっている。

またそれ以外では、第8位に『ヴァイブ・オーディオ CVENV6S-V4』が食い込んでいることにも注目したい。当機はルックスもなかなかで、しかも小型なので取り回しもしやすそうだ。2017年、さらに人気を伸ばしそうな雰囲気を醸している。

シグナルプロセッサー部門


長らく連載してきた【CAOTY2016】のランク分析も、当部門でいよいよ最終となる。ここでは最初に、上位5機種の紹介から入りたい。

クラリオン Z3
☆1位 クラリオン Z3 税込価格:13万5000円(本体価格 12万5000円)

レインボウ DSP1.8 + WiFi Module
☆2位 レインボウ DSP1.8 + WiFi Module 税込価格:16万2000円(本体価格 15万円)

ロックフォード・フォズゲート 3SIXTY.3
☆3位 ロックフォード・フォズゲート 3SIXTY.3 税込価格:16万2000円(本体価格 15万円)

☆4位 グラウンドゼロ GZDSP 6-8X 税込価格:8万1000円(本体価格 7万5000円)
☆5位 オーディオコントロール LC6i 税込価格:4万3200円(本体価格 4万円)

ご覧のとおり、クラリオンの『Full Digital Sound・Z3』が堂々の第1位に輝いた。当機は、同システムの中だけで機能するわけだが、にもかかわらず、そして他の人気モデルを抑えての、文字どおり堂々の戴冠である。

返す返すも、2016年、クラリオン『Full Digital Sound』は業界を活気づけた。今さら言うまでもなく、超革新的製品である当システム。今後のカーオーディオの形を変える可能姓をも秘めた、注目製品である。

発売開始からそろそろ丸1年が経過しようとしているが、売れ行きのスピードは、今も当初とほとんど変わっていないと聞いている。2017年も、市場の台風の目として刺激を与え続けてくれそうだ。

この音をまだ聴いたことがない、という方には、一刻も早い試聴をおすすめしたい。新時代のサウンドを、ぜひとも体感していただきたいと切に思う。

なお第2位には、レインボウの『DSP1.8 + WiFi Module』が続いている。昨年と同様の順位ではあるが、ベストセラーDSPである『ロックフォード・フォズゲート 3SIXTY.3』を抜き去った。Wi-Fiストリーミング & サウンドチューニングを可能とする、唯一無二の特長を持った当機。着実にユーザーを増やしているようだ。

なお、第4位には、グラウンドゼロのニューDSP『GZDSP 6-8X』が食い込んでいる。リーズナブルにして高性能ということで、今、じわじわと浸透力を強めている最中だ。当サイトでも、近いうちに改めて、当機の性能の全容をお伝えする予定だ。2017年のDSP市場で、今以上の脚光を浴びることは必至。当機についての今後の情報にもご注目いただきたい。

さて、9週にわたってお贈りしてきた当特集はいかがだったろうか。単一ディストリビューターのランキングとはいえ、現在の市場動向も垣間見え、なかなかに興味深い内容だった。

イース・コーポレーションのHP内にある【CAOTY2016】の紹介ページにはもちろん、全26部門のランキングが詳細に掲載されている。製品選びを始める際には、まずは当ランキングをチェックしてみよう。チョイスの参考となることは間違いない。ぜひ。

《太田祥三》

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