スピーカーを“増設”して、カーオーディオシステムの音を変える! その方法を徹底解説! | Push on! Mycar-life

スピーカーを“増設”して、カーオーディオシステムの音を変える! その方法を徹底解説!

カーオーディオ・ビギナーに向けて、カースピーカーの増設法を解説していく。車の中でより良い音で音楽を楽しみたいと思うなら、「スピーカーの増設」は有効策の1つと成り得る。その理由から具体的なやり方までを、じっくりと説明していく。

カーオーディオ 特集記事
欧州車のインテリアの一例。
  • 欧州車のインテリアの一例。
  • 純正ツイーターの装着位置の一例(国産車)。
  • 純正ドアスピーカーの装着位置一例(国産車)。
  • チューンナップツイーターの一例(カロッツェリア)。
  • パワードサブウーファーの一例(フォーカル)。
  • サテライトスピーカーの一例(カロッツェリア)。
  • パワードサブウーファーの取り付け例(カロッツェリア)。
  • 欧州車のインテリアの一例。

カーオーディオ・ビギナーに向けて、カースピーカーの増設法を解説していく。車の中でより良い音で音楽を楽しみたいと思うなら、「スピーカーの増設」は有効策の1つと成り得る。その理由から具体的なやり方までを、じっくりと説明していく。

目次

  1. カーオーディオの成り立ち
  2. カースピーカーの基本形とは?
  3. 「フロントスピーカーの交換」について
  4. 「チューンナップツイーター」という選択肢について
  5. 「サブウーファー」を導入するメリットとは?
  6. 「サテライトスピーカー」の増設も効果的!
  7. 「スピーカー増設」のやり方について
  8. まとめ

カーオーディオの成り立ち

カーオーディオシステムの基本形とは?

「スピーカーの増設」のやり方を説明する前に、「カーオーディオシステム」の成り立ちを説明しておきたい。

まずは純正システムの概要から。車体購入時に「オーディオレス」車を選ばない限り、車には何らかのカーオーディオシステムが搭載されている。その内容は以下のとおりだ。センタークラスターパネルに何らかのメインユニットが搭載されていて、それがカーオーディオシステムの核となる。そしてその中にはメディアから音楽信号を読み取るメカ、サウンドを制御するためのコントロールユニット、そしてスピーカーを動かせるレベルにまで音楽信号を増幅するためのパワーアンプが内蔵されている。

さらにはスピーカーも装着されている。多くの場合、前席の左右のドアならびにリアドアに設置されていて、メインユニットとスピーカーはケーブルで接続されている。これが基本的な純正カーオーディオの成り立ちだ。

「メインユニット」にはタイプ違いがある

ところで純正・市販を問わず、「メインユニット」にはタイプ違いがいくつかある。まず、もっともスタンダードなものとして「AV一体型ナビ」がある。これは、その名のとおりメインユニットとナビがオールインワンとなったタイプだ。本体の中に、ソースユニット、コントロールユニット、TVチューナー、ラジオチューナー、パワーアンプ、モニター、そしてナビまでが内蔵されている。

他には、そこからナビ機能やTVチューナーが省かれた「ディスプレイオーディオ」や、モニターも省かれた音楽再生専用タイプもある

ちなみにかつて市販の「メインユニット」の中には、パワーアンプを内蔵しないモデルも存在していた。そのようなタイプの機器はハイエンド機器である場合がほとんどで、音楽信号を読み取る性能にこだわって設計されていた。しかし現在は、パワーアンプが省かれることはほとんどなくなっている。

今や、「Bluetooth」の活用はマスト?

ところで最近のカーオーディオシステムにおいては、「Bluetooth」が活用されることが多くなっている。なぜなら「Bluetooth」が使えると、スマホとメインユニットとをワイヤレス接続できるようになり、スマホ内の音楽やストリーミングアプリをカーオーディオシステムで快適に楽しめるようになるからだ。

快適になるポイントは主には3点ある。1点目は「コードが不要なこと」だ。そして2点目は、「メインユニットとの接続が都度自動で行われること」だ。最初の1回のみペアリング操作が必要となるが、それさえ行っておけが以後は、スマホをポケットに入れたままでも車に乗り込んでエンジンスタートさせれば即、接続が完了される。

そして3点目は「選曲等の操作を車載機器側でも行えること」だ。「Bluetooth」は相互通信なので、それが可能となる。このことも「Bluetooth」接続の大きなメリットだ。

カースピーカーの基本形とは?

純正ツイーターの装着位置の一例(国産車)。

国産車の純正スピーカーのスタンダードは?

続いては、カーオーディオシステムにおいてのスピーカーの基本形についてもう一歩踏み込んで解説していく。まずは国産車の純正スピーカーの状況から説明していこう。

国産車では多くの場合、フロントドアに約17cm口径のミッドウーファー(中低音を再生するスピーカー)が装着されていて、高音を再生するためのスピーカーであるツイーターが、ダッシュボードの左右の端あたりに埋め込まれている。なおツイーターは、Aピラーもしくはドアミラー裏に埋め込まれている場合もある。

または、ツイーターが備えられていないこともある。そうであるとドアに装着されたスピーカーだけで低音から高音までの全帯域が鳴らされることとなるのだが、ツイーターが備えられている車種と比べて高音の再生能力は見劣りする。

そして、リアドアにもスピーカーが備えらえている。なおリアスピーカーは、ツイーターが別体化されていることは少ない。

欧州車の純正スピーカーの基本形とは?

一方欧州車では、ドアの上の方に約10cm口径のフルレンジスピーカーが装着されていて、シート下または足元にサブウーファーが装着されている場合が多い。またはそれにツイーターが足されることもあるが、リーズナブルなグレードにおいてはツイーターが省かることの方が多い。

なお、上級モデルではダッシュボードの中央に約10cm口径のセンタースピーカーが備えられていることもある。センタースピーカーがあると本来センター定位するべき音がそこから聴こえてくるので、センターイメージを感じ取りやすくなる。

ところで、国産車・欧州車を問わず、外部パワーアンプが組み込まれた本格的なオーディオシステムが搭載されていることもある。その場合には、使用スピーカーの数がさらに増えることもある。

「フロントスピーカーの交換」について

純正ドアスピーカーの装着位置一例(国産車)。

さて、「スピーカーの増設」について解説する前に、「フロントスピーカーの交換」についても説明しておきたい。スピーカーは音の出口であるので、最終的なサウンドクオリティに与える影響が大きい。なので、より良い音で音楽を楽しみたいと思ったときには、まずは「フロントスピーカーの交換」を実行すると聴こえ方をガラリと変えられる

なお交換用の市販スピーカーは、大きく2タイプに分類できる。1つが「コアキシャルスピーカー」でもう1つが「セパレートスピーカー」だ。前者は、高音を再生するスピーカーであるツイーターが中低音を再生するスピーカーであるミッドウーファーの同軸上に取り付けられている。結果、1つのスピーカーユニットで低音から高音までの全帯域が再生されることになるので、「フルレンジスピーカー」とも呼ばれている。

対して「セパレートスピーカー」は、ツイーターとミッドウーファーとが別体になっている。こちらの方が取り付け作業の手間は増えるが、ツイーターを高い位置に取り付けられるので音像が目の前で展開されやすい

一方「コアキシャルスピーカー」では全帯域の音が足元から聴こえてくるので、音像が低い位置で展開されがちだ。しかし「コアキシャルスピーカー」の方がサウンドのまとまり感を出しやすい。そこは利点だ。

「チューンナップツイーター」という選択肢について

チューンナップツイーターの一例(カロッツェリア)。

続いては、「スピーカーの増設」というシステムアップ法について解説していく。その方法は主には3つある。まず1つ目となるのがこちら、「チューンナップツイーターの増設」だ。

なお当作戦が特に有効となるのは、「純正オーディオにツイーターが装着されていない場合」だ。そうであると、ツイーターを増設するだけで状況を一変させられる。今まで再生しきれていなかった高音がクリアに聴こえ、音楽が一層魅力的に響く。

また、「チューンナップツイーター」を高い位置(ダッシュボードの上等)に取り付けることで、音像を上げる効果も発揮される。高音は指向性が強いので、音の出どころが分かりやすい。その高音が目の前から聴こえてくると、中低音もそれに引き上げられるようにして目の前から聴こえくるのだ。

「サブウーファー」を導入するメリットとは?

パワードサブウーファーの一例(フォーカル)。

また、「サブウーファー」を増設するという作戦も有効だ。これが有効である理由は以下のとおりだ。

人間の可聴帯域はおよそ20Hzから20kHzなのだが、ドアに取り付けるスピーカーでは100Hz以下の低音をスムーズに再生するのが難しい。なぜならば、超低音を再生するには口径が小さすぎるからだ。スピーカーは、振動板の口径が小さいほど高音再生を得意とし、大きいほど低音再生を得意とする。で、クルマのドアに取り付けられるスピーカーはせいぜい17cm程度。この大きさでは20Hz付近の低音はまったく再生されないことも多い。特に純正スピーカーではその傾向は顕著だ。

しかし「サブウーファー」を投入すれば話は変わる。100Hz以下の超低音をしっかりとスムーズに鳴らせるようになる

なお「サブウーファー」の中には、導入がしやすいタイプがある。それは、「パワードサブウーファー」だ。「パワードサブウーファー」は、サブウーファーユニットとボックスとパワーアンプとが一体化されている。ゆえにこれを取り付ければ即、超低音の再生が可能となる。

「サテライトスピーカー」の増設も効果的!

サテライトスピーカーの一例(カロッツェリア)。

増設用のスピーカーにはもう1つ、「サテライトスピーカー」がある。これは、CピラーやDピラーに取り付けることが想定されたスピーカーだ。ちなみに「サテライトスピーカー」は、車内で「5.1chサラウンド」を楽しもうとするときに特に重宝する

「5.1chサラウンド」とは、映画等の音声を、センター、フロントの左右、リアの左右、サブウーファー、この6つのスピーカー用に分けて録音されたソフト、またはそれを再生するシステムのことを指す。なお車にはリアスピーカーが装着されているのでそれをリアサラウンドスピーカーとして活用できるが、「サテライトスピーカー」ならば高い位置に取り付けられるので、サラウンド感をより効果的に再現できる。

また「5.1chサラウンド」ソフトを再生しないとしても、「サテライトスピーカー」は役に立つ。音楽を上から降り注げるようになるので、コンサート会場にいるかのような臨場感をブーストさせやすくなる

「スピーカーの増設」のやり方について

パワードサブウーファーの取り付け例(カロッツェリア)。

音声信号の取り込み方について

スピーカーを増設しようとする際には、スピーカーを取り付けるだけにとどまらず、音声信号の配線作業も必要となる

「チューンナップツイーター」を導入する場合には、フロントスピーカーに繋がれているスピーカーケーブルをどこかしらで分岐させて音楽信号を入力することとなる。

「パワードサブウーファー」を導入する際には、メインユニットに「サブウーファー出力」が備わっていればそれを入力すれば良く、それが備わっていなければやはり、フロントスピーカーまたはリアスピーカーへの音楽信号をどこかで分岐させて入力することとなる。

また「サテライトスピーカー」に対しては、リアスピーカーに送られる信号を分岐させて使用されることが多い。

配線作業は、プロに任せるのが一番!

「スピーカーの増設」は、基本的にはプロに任せるのが一番だ。設置作業自体が簡単ではない場合も多く、音声信号の配線作業も結構難しい。

しかしカーオーディオ・プロショップなら、配線作業も取り付け作業も難なくこなす。状況に応じて最善のやり方で音声信号の配線を行い、スピーカーの固定も適切に行ってくれる。

また「パワードサブウーファー」を増設する場合には、電源線の配線作業も必要となる。プロはその作業もそつなくこなす

自分で行う場合には、安全性の確保に配慮を!

なお、もしも自分自身で行おうとする場合には、作業中の安全と装着後の安全、この両方に対しての配慮もお忘れなきように

例えば、作業中にはメインバッテリーのマイナス端子を外して行うべきだ。なお、これを実行する場合には注意事項が存在することも多いので、車両の取説をよく読もう。

そして作業後の安全として特に気を付けるべきは、「ショート」だ。「ショート」とは、プラス線とマイナス線とが直結する現象のことを指す。

クルマは電源配線を簡略化するために、ボディをマイナス配線として活用している。なので、プラス側の配線がどこかで断線しその導線がボディに触れると「ショート」が起こる。

「ショート」が起こると、抵抗がなくなるので大量の電気が一気に流れる。結果、ケーブルは溶け出し車両火災につながることもある。しかしスピーカーの増設をプロに任せれば、それへの対策も抜かりなく行ってくれる。

また自分で行おうとする場合には、電工ペンチや絶縁テープ等の工具や部材も必要となる。メーカーのサイトを見ると、自分で取り付ける際の注意事項や必要工具等が説明されていることもあるので、事前に調べておくと良いだろう。

まとめ

欧州車のインテリアの一例。

カーオーディオのサウンドアップを実現するための方策は多々あるが、その中でも「スピーカーの増設」は有効策の1つとして人気が高い

ただし、自分で行うのは簡単ではない。クルマいじりに精通している必要があり、かつ安全性への配慮も求められる。なので、これを確実に、安全に、適切に実践したいと思ったら、プロの力を借りた方が安心だ。

スピーカーを増設すると、音楽がより心地良く響くようになる。アプローチ法はさまざまある。自分にとっての最善策を見つけて、ぜひとも実行を♪

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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