新作超ド級ハイエンド・パワーアンプを聴く!! Part.3 「GROUND ZERO・GZPA Reference 2 PURE/4 PURE」編 | Push on! Mycar-life

新作超ド級ハイエンド・パワーアンプを聴く!! Part.3 「GROUND ZERO・GZPA Reference 2 PURE/4 PURE」編

カーオーディオ 特集記事

この春にイース・コーポレーションから発表されたスーパーハイエンド・パワーアンプ計5モデルのインプレッションリポートをお贈りしている。

今週はいよいよ、グラウンドゼロの新たなトップエンドグレードとなる2モデルの驚愕の音質性能について、詳細にお伝えしていく。


GROUND ZERO・GZPA Reference 4 PURE
GROUND ZERO・GZPA Reference 4 PUREGROUND ZERO・GZPA Reference 4 PURE

『PURE』と名付けられたその意味を、聴くほどにつくづく思い知る…。


いよいよ、新たなフラッグシップモデル2台、『GROUND ZERO・GZPA Reference 2 PURE/4 PURE』(2chモデル/4chモデル、ともに税抜価格:72万円)の試聴記へと入っていく。

試聴システムは、『GZPA Reference 2 SYM/4 SYM』(2chモデル/4chモデル、ともに税抜価格:51万円)を聴いたときと同様だ。PC→USB-DAC→パワーアンプ→パッシブクロスオーバーネットワーク→スピーカーというシステム構成だ。そしてリファレンススピーカーとして使用したのは、ドイツのスーパーハイエンドブランド、「RSオーディオ」の『RS マスター2』(税抜価格:65万円)だ。ケーブル類にはすべて、ロシアの『チェルノフケーブル』の上級モデルを使用した。

なお、各機の試聴コンディションを統一するために、テスターを用いた厳密なゲイン調整、試聴ボリュームの固定、10分間のアイドリングを、それぞれにおいて実施している。

さて本題に入ろう。『GZPA Reference 2 SYM/4 SYM』の凄さに圧倒された興奮も覚めやらぬまま、次なるモデル『GZPA Rererence 4 PURE』のセッティングおよび暖気運転の終了を待った。そして準備完了の知らせを受け試聴室へと戻り…。

試聴ボリュームがこれまでと同じ値であることを確認した後、PC画面上の再生ボタンをクリック…。

最初の1音で感じたのは、圧倒的な静寂感だ。空間に音が浮かび上がるのだが、その音の周りに完全なる静寂をイメージできた。S/Nが非常に優れているのだ。さすがは『PURE』と名付けられただけのことはある。音の純度がすこぶる高い。

情報量も相当に多い。よって、音の繊細さ、きめ細やかさがこの上ない。どこまでも滑らかでスムーズ。実に耳に心地良い。

ビートの効いたR & B系の曲では、ビート感が至って快調だ。低音の立ち上がりが素早く、かつスパッと止まる。リズムのキレ味が素晴らしく、グルーヴ感が満点だ。パワーアンプがスピーカーの振動板を完全にコントロール下に置いている。思い通りに動かし、寸分の乱れもなく止め切ってみせている。

そして、試聴を進めるほどに思い知らされたのは雑味のなさ。鮮度が高く、みずみずしい。返す返すもそのサウンドの「PURE」さのレベルに、ただただ唸らされるばかりだった。

ちなみにこの前に聴いた『GZPA Reference 2 SYM』との比較で言うと、音楽性の高さにおいては、『2 SYM』に分があると感じた。1chあたりの価格は、当機が18万円、一方の『2 SYM』は25万5000円。そして『2 SYM』は基板レイアウトが“デュアル・モノ”、当機は“デュアル・ステレオ”。これも微妙な差となっているのだろう、『2 SYM』のほうが少々、感動力で上回っている。

もちろん、『4 SYM』との比較で言えば、当機の優位性は揺るぎない。とはいえ、高次元での比較であり、“優劣”ではなく、“優の度合い”を敢えて語るならば、という話である。

3台の試聴を終え時間はたっぷりと経過していたのだが、濃密さが尋常でなかった。幸福感を感じながら、次なるモデルの試聴へとことを進めていった。

《編集部藤澤の一言コメント》
音が出た瞬間に購買意欲をそそられる危険な匂いのするパワーアンプ。とにかく上品で質が非常に高い。SYMシリーズを聞いて十分だと思っていたレンジの広さや高低域の伸びがさらに伸びてくる。それも解像度をしっかりと保ちながら。音数も段違いになり、エッジはしっかりとしているのだが鋭いというより明確という印象。音の大小関係無く全ての音が繊細に正確に再生されている。A級動作に換えてみると、正直SYMほどの変化は感じない。ただ、全体的にはSYM同様に優しく柔らかい印象には変わるのだが、AB級動作の状態でも感じられた弾力感、艶やかさが少しアップするという印象なので好みの問題となる。

GROUND ZERO・GZPA Reference 2 PURE
GROUND ZERO・GZPA Reference 2 PUREGROUND ZERO・GZPA Reference 2 PURE

音楽性とメカニカルな性能、その両面が極限的に磨き込まれている…。


次は、いよいよ真打ち『GZPA Reference 2 PURE』の登場だ。

これまでと同様のルーティンを経て、慎重に試聴をスタートさせた。

鳴り始めたその1音に愕然とした…。試聴トラックの1曲目は、アコースティックギター1本のイントロから始まるのだが、その1音の音色の煌びやかさ、ハリ、艶、立体感、リアリティ、伸び、余韻、すべてにぞくぞくし、鳥肌が立った。

表現力の細やかさも鬼気迫るレベルだ。柔らかな音はどこまでも柔らかに、固い音はどこまでも固く、小さな音はどこまでも可憐に、大きな音はどこまでも雄大に表現してみせる。

演奏者の感情もひしひしと伝わってくる。細やかな音を大切に紡ぎ出そうとするその思いと、強い音に込めようとする熱い気持ちが、連続的に押し寄せてくる。

1音1音の純度も上がっている。楽器ごとの分離もさらにはっきりとしているのだが、驚かされたのは“ハンドクラップ(手拍子)”の音。演奏の1パートとして、複数の人間によって2拍目と4拍目に打ち鳴らされたその手拍子の音のリアルさたるや。1人1人のそれぞれの手をイメージできる。ドラムのブラシ(針金が束ねられたタイプのスティック)の演奏においては、そのワイヤーの1本1本から音が発せられているその様が、はっきりと脳内に浮かび上がる。

音楽を感動的に聴かせる能力と、メカニカルな部分でのスペック、その両面が極限までに磨き込まれている。このパワーアンプはとにかく凄い…。価格に見合う価値を十二分に携えていることを疑う余地はない。

GROUND ZERO・GZPA Reference 2 PURE/4 PUREGROUND ZERO・GZPA Reference 2 PURE/4 PURE
なお、「GROUND ZERO」の『Reference シリーズ』のすべてのアンプには、“バリアブル バイアス セッティング機能”という、通常のClass-A/B増幅動作から、より鮮度の高いClass-A増幅動作まで、どの領域でアンプを駆動させるかを無段階に調整できる機能が搭載されている。

今回の試聴では、各機において当機能のテストも行った。それぞれで、もっともClass-A/B増幅動作側での試聴と、もっともClass-A増幅動作側での試聴を実施している。

おのおのの機種において、Class-A増幅動作側での音は、温かみが増し、味わいがより濃密になり、コクが豊かになった。逆にClass-A/B増幅動作側では、スッキリとした現代的なサウンドが楽しめた。消費電力の兼ね合いと、あとは好みの問題ではあるが、同機能の使い方についても煮詰めていくと、このスーパーハイエンドなパワーアンプの魅力をとことん楽しみ尽くすことができそうだ。

もしも『Reference シリーズ』のいずれかのモデルを手にしたならば、当機能を細かにセッティングしてみることを、強くお薦めしたい。

《編集部藤澤の一言コメント》
上限は自分で決めてはいけない。そう思わせるほど今まで最高と思っていた音を越えてくる。懐の大きい再生力、とにかく余裕を持って低域から高域まで鳴らし切る。そして非常に上品であり、生命力を持った音調で軽やかに凝縮した音が踊っている。一聴普通に聞こえるのだが、聴けば聴くほどその良さは高まっていき、その音楽性に引き込まれていく。これぞハイエンド、Hi-Fiサウンドだと教えてくれるパワーアンプ。A級動作に換えてみると、その音は語りかけてくる様な優しさをまとって心に訴えかけてくるような雰囲気で、曲によってはうっかり涙が出てしまう。この音をずっと聴いていたら優しい人間になれるだろうなと想像してしまうほど包容力を強く感じるのだ。癒やしを与えてくれると思った初めてのパワーアンプかもしれない。

さて次週は、彗星の如く現れた大物スーパーハイエンドパワーアンプ、「D’AMORE ENGINEERING(ダモーレエンジニアリング)」の『A1500.2』(税抜価格;90万円)について、そのプロフィールとサウンドインプレッションを詳細にリポートしていく。次週も乞うご期待。
《太田祥三》

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