関西を代表するカーオーディオの祭典「まいど大阪 秋の車音祭2025」が11月9日、南港ATCピロティ広場で開催された。
毎年秋に開催される大阪のコンテストといえば、まいど大阪 秋の車音祭。去る11月9日(日)、南港ATCピロティ広場には関西エリアだけでなく遠方からカーオーディオを愛好するユーザーが集まった。同イベントは2004年の秋に第1回が行われ、今年で21回目を迎える。主催は地元大阪府下の専門ショップ(AVカンサイ、イースト、カーオーディオクラブ)3つの販売店で、代表が中心となり、全国の有力店のサポートに加えメーカーや輸入代理店の後援も受け、コンテストのビッグイベントとして認知されるようになった。

エントリークラスの詳細(システム金額等)はホームページをご覧いただきたい。エキスパートクラス、評論家クラス、Aクラス、Bクラス、Cクラスほか、1stAクラス、1stBクラス、1stCクラスを設定。審査員はホームオーディオ、プロオーディオの分野で名を馳せる6名の先生ほか、プロショップの代表もジャッジを務め採点を行う。なおコンテスト前に課題曲が発表されるので、曲の特徴を考察しつつ十分なクオリティで再生することに努めている。マイカーライフ登録店、プロインストーラーが丹精込めて製作したサウンドカー16台をご紹介しよう。
◆トヨタ クラウンエステート(オーナー/こばやしさん)by AV カンサイ

長年カーオーディオの音創りに余念がないこばやしさん。以前はアルファードに乗っていたという。新たなサウンド構築のため話題のクラウン・エステートを購入した。システムは現在進行中で、ハイエンド音源を十分に堪能できる音質最重視のコンポーネントでまとめる。メディアプレーヤーはA&K・SP4000でDSPはリゾルト・M-DSPと組み合わせ、パワーアンプはARC AUDIOから新しく発売されたCopper Competitionを3基導入。

現状スピーカーはスプリーモとイレイトの使い分け(フロント3ウェイ)+サブウーファーの構成だが、取材後は新しいスプリーモ・スペシャル・エディション『SUPREMO 63SE』に取り替え予定という。格調高いサウンドになるに違いない。
◆ニッサン ローレル(オーナー/西谷和晶さん)by AVカンサイ

旧車ローレルのオーナー西谷さんは同イベントに初出場した。カーオーディオとのきっかけはショップデモカーを聴き、その音の良さにびっくりしたこと。昨年、コンポーネントの品定めと取り付けをプロショップにお願いする。主なプレーヤーはアイバッソ・DX340を使用。またカロッツェリアのサイバーナビも搭載されていて、双方の音声信号はDSPにリゾルト・H-DSPにつながる。

スピーカーはRS AUDIO・RS Stream 3ウェイをチョイス。パワーアンプはARC AUDIOの1000.4と、サブウーファー用にグラウンゼロ・GZIA 200.2を搭載。お気に入りのところはリゾルト・DSPの性能の高さと、ハイクオリティで優しい音質。J-POP、アニソンをよく聴くという。
◆トヨタ プリウス(オーナー/秋月祐一さん) by ウイステリア

各地で開催されるサウンドコンペに積極的にエントリー。優勝、上位入賞のキャリアを持つ秋月さんはカーオーディオ歴22年の大ベテラン。搭載のシステムは5年以上コツコツと音作りをしてここまで辿り着いたという。フロントスピーカーはブラム・Multix AMT-1(エアモーション・トランスファー)、MB2(50mmミッド)を含むマルチウェイ構成で、サブウーファーはダイヤトーン・SW-G50を一発搭載。フロントユニットはARC AUDIO 4.1500×2基を使用。

プレーヤーはサイバーナビとオーディオテクニカ・AT-HRP5経由後、ヘリックスDSP PRO MK3という流れとなっている。ワイドレンジな帯域を整え、エネルギーバランスを重視した音創りとなっている。
◆トヨタ カローラ ツーリング(オーナー/植垣 遼汰郎さん)byカーオーディオクラブ

特別使用車カローラツーリング「ACTIVE SPORT」のオーナー植垣さんは、ハイファイだけでなくルックスのよいインストールをショップに依頼。まず目を止まったのがリアラゲッジの造形だ。TS-W1000RSサブウーファーの奥にコンパクトなPRS-D800パワーアンプを4枚レイアウトし、ユーティリティを損なわない取り付けの好例といえる。フロントスピーカーはブラム・Barrelシリーズ/3ウェイ構成。

再生プレーヤーはフィーオ・M17で、DSPはヘリックス・DSP PRO MK2をチョイス。お気に入りのポイントを尋ねるとラゲッジの作り込みとAピラーのユニットインストール。音の特徴はブラムならではのナチュラルさとシャープな展開。高域の再現力は、Multix AMT-1(エアモーション・トランスファー)ならではのもの。
◆VW ザ・ビートル(オーナー/肥塚英明さん)by ジパング

往年の名機と先進のコンポーネントを融合し、独自のサウンドを追求する肥塚さん。パワーアンプは以前ラックスMC-6000やMC20000LTDを使用していたが、今回エクスタントXtant 2200ixに換装する。ブランド名:Xtantは20世紀末、ディスクリート回路で増幅部にFETを使用するパワーアンプとして知られる。中古品を探し4台を手に入れてレストアを行ったという。

スピーカーはピッコロll(ツイーター)を含むモレル製で統一。サブウーファーはカロッツェリア・TS-W1000RSを一発搭載。DSPはリゾルト・M-DSPをチョイス。パワーアンプを交換したことで表現力がよりシャープになり、細やかな質感と音の立ち上がりがよくなったという。
◆ダイハツ テリオスキッド(オーナー/堀田雅雄さん)by M.E.I.

全国各地のコンペに参加するテリオスキッドのオーナー堀田さん。システム全体をここで細かく説明することができないが、一番注目したいところはフロントステージの音作りだ。特製パッシブネットワークを導入し、アクティブ(マルチアンプ)では得られない音色を再現。スピーカーはモレル・ピッコロll(ツイーター)、38LE(ミッドハイ)、イレイトカーボンMW3(ミッドロー)、MW6(ミッドバス)ほかセンターユニットを装着。

フロント4ウェイ+センター+サブウーファーという構成で、実質的な音響チューニングも施し車内の反響やロケーションの改善に努めている。再生プレーヤーはアウネ・GTS3ほかDAPとナビ。DSPはリゾルト・M-DSPを搭載。長年の研究による音創りの成果がここにある。艶やかな音色、前方定位、臨場感も端正に再現する。
◆アウディ A6 アバント(オーナー/坂本伊武輝さん)by イースト

先日システムが出来上がり、車音祭に初参加されたA6オーナー坂本さん。CとB1stクラスにエントリー。搭載のコンポーネントは車内の質感を損なわない取り付けが施されている。日々使用するプレーヤーはiPhone。DSPは新進気鋭のブランドADONN・Z1000DSPをチョイス。このDSPは高性能かつハイコストパフォーマンスを誇り、8チャンネルのパワーアンプを内蔵。

つまり1台でフロント3ウェイ+1サブウーファーに対応する。スピーカーはブラムのシグネチュアシリーズ「AMT1、MB 3、WS6N45」の組み合わせで、サブウーファーはスリムなRS12をビルトイン。ワイドレンジでハイダイナミック、さまざまなジャンルの音楽が堪能できる組み合わせだ。
◆ ホンダ N BOX(オーナー/吉澤 修さん)by EPIC

関東から来られたN-BOXオーナー吉澤さんは、素晴らしいコンポーネントを組み合わせて同コンペにエントリー。軽カーの枠を超える音の広がりにご満悦の様子だ。まずハイエンド仕様のコンポーネントに注目してほしい。メディアプレーヤーはアウネ・GTS1でリゾルト・M-DSPと組み合わせ、スピーカーはグラウンドゼロ・リファレンス28(ツイーター)、80(ミッドレンジ)、18(ウーファー)の3ウェイで、サブウーファーはイートン・GRAPHIT10-2を1発搭載。

パワーアンプはブラックス・MX4 PROとRX2 PROの2基使いでフロントを鳴らす。プロショップの取り付け技術と丹精な音調整により、明快でバランスに優れた音場をフロントウインドウに放つ。
◆ホンダ N-BOX(オーナー/森久あかりさん)by アミューズ

福山から来場。C1stクラスにエントリーのN-BOXのオーナー森久さんは、シンプルな構成で自然な音創りを目指したという。再生プレーヤーはソニー・ウォークマンで、DSPはパワーアンプ内蔵のヘリックス・M-SIX DSPと組み合わせだ。フロントスピーカーはブラムシグネチュア(ツイーターの振動板はマグネシウム素材を使用)と、新たにCDT-AUDIOのワイドミッドレンジツイーターを導入。

サブウーファーはダイヤトーン・SW-G50を適正エンクロージャーをこしらえて後部席前にセット。フロント3ウェイとなり中域の情報量が明快になり、とくにボーカル系の曲はさらに充実度がアップ。クルマ通勤時や週末に好きなJ-POPをハイファイサウンドで楽しんでいる。
◆BMW X3(オーナー/三好龍彦さん)by イングラフ

関東で開催のコンペだけではなく車音祭にも積極的にエントリー。BMW X3のオーナー三好さんは格調高いコンポーネントを組み合わせ、極めて純度の高いサウンドを達成。まず目に止まったのがスロヴェニアのハイエンドブランド、ZR Speaker LabのトップモデルExtravagance。サブウーファーはカロッツェリア・TS-W1000RSをリアラゲッジフロアにビルトイン。

パワーアンプとDSPはブラックスだ。メディアはDAP使いに加え、新たにアウネ・GTSプレーヤーを導入。高次なハイレゾ音源に対応する能力とコントローラーの使い勝手も良好のよう。搭載スピーカーの音色は他社では得られない音艶や遠近感を再生する。とくにアコースティック系の曲の再現性に優れている。
◆トヨタ・アクア(オーナー/長住康二さん)by ウェイブ トゥ ポート

「音楽とカーオーディオは欠かせません」と語ってくれたアクアのオーナー長住さんは、ロック、ジャズ、J-POPと幅広いジャンルを聴く音楽ファン。数あるスピーカーの中からドイツのブラックスを選択。マトリックスの音が好みで、ML-28 PRO(TW)、ML2.1(MID)、ML6.1PP(MID BASS)、サブウーファーは10.1という構成だ。再生プレーヤーはオリオスペック・カナリーノ12V Mk2。

オーディオテクニカ・AT-HRD500(D/Aコンバーター)を介してヘリックス・DSP ULTRAと組み合わせる。なおパワーアンプはブラックス・NOX4とカロッツェリア・RS-A99Xを搭載。帯域バランスと位相を整えることで音源の質感や細やかなニュアンスを鮮明に表現。
◆ホンダ ジェイド(オーナー/三好将大さん)by ピットハウス コスギ

香川から来られたジェイドのオーナー三好さんは気鋭のハイエンドブランドを投入し、他社では得られない精彩なサウンドを放つ。スピーカーはベンチャーオーディオ(DD-Be1.5、DD-ONE、DD-6.5XT)をセレクト。これらのユニットを精緻に駆動するため、マイクロプレシジョンのモノラル仕様のパワーアンプ「7」を6基投入。

サブウーファーはJLオーディオの薄型を使用している。プレーヤーはアステル&ケルンのDAPを使用。DSPはヘリックス・DSP ULTRAを搭載。ツイーターの振動板は貴重なベリリウムを使ったもので、口径38mmにより再生レンジが広い。リアリティに富んだ高音は清々しい。総じて暖色系の音色でナチュラル、心地よい。
◆VW ゴルフ(オーナー/山野 竜希さん)by パラダ

カーオーディオ好きの兄の影響もあって本格的なシステムを愛車に搭載。時は流れ現在、音質重視のコンポーネントを積んで通勤時にJ-POPやK-POPをよく聴いていますと笑顔で語ってくれた山野さん。搭載のスピーカーはフランス生まれのフォーカル。ユートピアM(TBMツイーター、3.5WMミッドレンジ、6WMウーファー)シリーズでまとめたフロント3ウェイ+サブウーファー構成だ。

パワーアンプはクワトロリゴ・プレシジョンTWO(A級)4基使いにより各ユニットを精緻にドライブ。デジタルシグナルプロッサーはヘリックス・DSP-ULTRAを使用。帯域バランス、アライメント、位相調整とインストーラーの音調整により、端正なサウンドを前方フロントウインドウに放つ。
◆ホンダ ジェイド(オーナー/中澤寛彦さん)by マリノサウンド

カーオーディオ歴30年と語ってくれた中澤さんは滋賀から来場し、同イベント初参加。以前はストリームに乗っていたそうだが、ジェイドに乗り換えを機にシステムを刷新。居住性や雰囲気を損なわない取り付けが施され、スピーカーはモレル・イレイトカーボン プロの3ウェイ構成。サブウーファーはARCオーディオだが、近々ウルティモTiに交換という。

DAPはソニーのNW-1AMllで、DSPはリゾルト・X8-DSPを使用。同機は高出力D級パワーアンプ内蔵の8チャンネル仕様で、この1台ですべてのユニットを鳴らすことができる。サウンドは定位の良さ、ボーカルの温かみ、細やかな息遣いなど音表現も見事。通勤時にお気に入りの女性ボーカルを聴いているという。
◆トヨタ C-HR(オーナー/吉国陽介さん)by ルロワ

カーオーディオの音創りを趣味とし、全国のサウンドコンペに積極的に出向いているC-HRのオーナー吉国さんは秋の車音祭5度目のエントリー。昨年フロントスピーカーを刷新し、ベンチャーオーディオとムンドルフのリボンツイーターから、モレル・イレイトカーボン(CARBON ALTO、CARBON MM3、CARBON MW5)を選んだ。

パワーアンプはクワトロリゴの新作Fantasia 2.2ほか、Explorer 1、Heritage 3とブランド統一化を図り各ユニットを精緻にドライブする。メディアプレーヤーはアウネ・GTS1で、GTC1(クロックジェネレーター)と組み合わせる。モレル・イレイトカーボンならではの繊細かつダイナミックな表現力の高さにご満悦の様子。
◆トヨタ プリウス(オーナー/小池晃司さん)by レジェーラ

「TS-Z1000RS/3ウェイを使っていました」と語るプリウスのオーナー小池さん。同軸構造のTS-Z1GRに触手が動きスピーカーをフルチェンジ。パワーアンプはカロッツェリアの名機RS-A09XとRS-A99Xを搭載。質感の表現力、パワー感も十分で各ユニットをしっかりとドライブする。DAPはフィーオ・M17。

DSPはヘリックス・DSP ULTRAを使用。取り付けて約2ヶ月、エージング中というが一部の帯域を誇張することなくフラットでレンジも広い。定位の良さも感じられ、エネルギーバランスが整えられていて聴きやすくナチュラル。さらなるエージングと音調整を行い、TS-Z1GRスピーカーのポテンシャルを十分に引き出してほしいと願う。



