carrozzeria RS-A09X緊急インプレッション #2: 試聴編 Part.1 | Push on! Mycar-life

carrozzeria RS-A09X緊急インプレッション #2: 試聴編 Part.1

カロッツェリアXのニューパワーアンプ、RS-A09X。注目度の高さは今年No.1クラス。そのインプレッションを今月の週刊特集としてお伝えしているが、さすがは超大物新製品、反響も大きい。今週からはいよいよ、音についての詳細リポートをお贈りする。

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carrozzeria RS-A09X緊急インプレッション

カロッツェリアXのニューパワーアンプ、RS-A09X。注目度の高さは今年No.1クラス。そのインプレッションを今月の週刊特集としてお伝えしているが、さすがは超大物新製品、反響も大きい。今週からはいよいよ、音についての詳細リポートをお贈りする。

試聴は、神奈川県川崎市にあるパイオニア本社内の試聴ルームにて行われた。まずは、特製のエンクロージャーに収められたセパレート2ウェイスピーカーTS-Z1000RSを使っての試聴からスタート。RS-A99Xと聴き比べる形で進行していった。ソースユニットはもちろん、RS-D7XIIIだ。TS-Z1000RSは、付属のパッシブクロスオーバーネットワークを使用し、どちらのアンプでも1台で完結させるシステムで試聴した(RS-A99Xでは2ch分を余らせて使用。サブウーファーはどちらのアンプでも未使用)。

最初にRS-A99Xで、シンプルなバンド編成のボーカル曲を聴いた。もちろん何の不満もない。クリアでナチュラル、そして繊細にして豊潤なカロッツェリアX+RSスピーカーのサウンドだ。正直、これ以上を望む必要もないと感じる。現存するカーオーディオユニットで聴ける音として、最高レベルであることは間違いない。


カロッツェリアX・シリーズから至高のパワーアンプ、堂々登場!::その名は『RS-A09X』緊急インプレッション!! #2: 試聴編 Part.1

次はいよいよ、RS-A09Xである。

違いは明らかだった。TS-Z1000RSが音を発した瞬間に、音質性能の向上を感じ取ることができた。先ほど聴いた音を軽く越えてみせたのだ。そこには、さらなる最高の音があった。

具体的に説明していこう。まず一聴して感じたのは、音の鮮度の向上ぶり。全体的にヌケがよく、見通しもいい。音の輪郭もシャープだ。そして、各楽器やボーカルの音色に「張り」と「腰」が感じられる。それぞれがプリッとした音になっているというイメージだ。その上、コクが豊か。音楽の説得力も増している。

低域の変化がより顕著だ。ウッドベースの弦を弾く弾力感の表現が上がっている。音の立ち上がりが鋭く、制動のレスポンスが素早い。なので、グイグイとリズムが躍動する。エネルギー感も十二分だ。

前回のリポートで、スペックとしてダンピングファクターの向上が著しい、と記したが、それがもろに音に表れている印象だ。制動力が上がったことで、スピーカーを確実に駆動し、音をきびきびとさせているのだろう。

他の音源でも聴き比べたが、やはり打楽器を聴き比べると違いがよくわかった。ジャズドラムのライドシンバルでは、スティックがシンバルに当たった瞬間の音の立ち上がりが実にシャープ。和太鼓に至っては音が重く太く、深みが増していた。

ちなみに、セパレーションもダンピングファクターの向上と並んで大きく良化しているポイントとのことだが、鮮度の向上や、ヌケの良さ、シャープさは、それが大きく影響しているのだと思われる。

ところで、今回の製品の開発が始まる段階で技術陣は、「中・低域を、元気のある音にする」ことを目標の1つとして掲げたという。さらに、RSスピーカーをより理想的に鳴らし切れるアンプを作りたい、という思いも込められているとのことだ。それらを目指しながら、RS-A99Xに使われてた技術の1つ1つを磨き込む形で試作が繰り返された。その期間は丸2年間。丹念に地道な作業が続けられてきた。

そうしてこの音に辿り着いた。中低域のパワー感、RSスピーカーを鳴らし切ることを目指した結果、ダンピングファクターとセパレーションの向上という結果がついてきた、というわけなのだ。

さて次週は、スピーカーを2ウェイから3ウェイ+サブウーファーに変更してからのインプレッションをお伝えしたい。究極のシステムで聴けた究極のサウンドとは…。乞うご期待だ。

《太田祥三》

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