「実践! 初めてのカーオーディオ」 第8回「システムの発展性を重視するなら、選ぶべき「メインユニット」はコレ!」 | Push on! Mycar-life

「実践! 初めてのカーオーディオ」 第8回「システムの発展性を重視するなら、選ぶべき「メインユニット」はコレ!」

カーオーディオシステムを発展させることに興味を抱くドライバーに向けて、その実践方法をレクチャーしている当特集。前回からは「メインユニット交換」をテーマに据えてお贈りしている。今回は、オーディオ機器として魅力的なモデルがどれなのかを、具体的に紹介する。

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高性能なオーディオ機能を有するメインユニットの一例(パナソニック・ストラーダ)。
  • 高性能なオーディオ機能を有するメインユニットの一例(パナソニック・ストラーダ)。
  • 高性能なオーディオ機能を有するメインユニットの一例(アルパイン・ビッグX)。
  • 高性能なオーディオ機能を有するメインユニットの一例(カロッツェリア・DMH-SZ700)。

カーオーディオシステムを発展させることに興味を抱くドライバーに向けて、その実践方法をレクチャーしている当特集。前回からは「メインユニット交換」をテーマに据えてお贈りしている。今回は、オーディオ機器として魅力的なモデルがどれなのかを、具体的に紹介する。

◆「AV一体型ナビ」では、上級機の多くが高度なオーディオ性能を装備済み!?

さて前回の記事にては、カーオーディオシステムを発展させたいと思う場合の「メインユニット交換」ではどのようなモデルを選ぶべきかについて説明した。今回はそれを踏まえて、該当する機種がどれなのかを説明していく。

なおその前に、前回の内容を簡単におさらいしておきたい。

「メインユニット交換」時の機種選定においてまずポイントとなるのは、「サブウーファー出力」の有る無しだ。これが備わっているとサブウーファーの接続をスムーズに行えるだけでなく、併せて「クロスオーバー機能」も使えるようになるので低音のコントロールを一層緻密に行える。

そして「タイムアライメント機能」の有る無しもチェックしたい。これが搭載されていれば、左右のスピーカーから放たれる音の到達タイミングを揃えられる。よって、これら2つの機能が搭載された機種がお薦めだと説明した。

では、具体的にはどのような機種がこれに該当するのかというと…。まず「AV一体型ナビ」では、パナソニックの『ストラーダ』の上位機種、ケンウッドの『彩速ナビ』の上位機種、そしてカロッツェリアの『楽ナビ』の下位5機種を除いた上位10機種、アルパインの『ビッグX』の全モデル、カロッツェリアの『サイバーナビ』の全機種、これらがそれに該当し、中には一層高機能なモデルまでもある。

◆現行の「ディスプレイオーディオ」はほぼすべて、高度なオーディオ機能を持っている!

続いては、「ディスプレイオーディオ」についてみていこう。これをラインナップする国産大手カーエレクトロニクスメーカーは、カロッツェリア、アルパイン、ケンウッドの3社だが、3社ともリリースするすべての機種が先に挙げた性能を担保している。そして独自のスペシャリティの高いAV機能までを有するモデルも多い。なので「ディスプレインオーディオ」選びをする際には、どれを選んでも一定の性能を獲得できる。

そしてプラスαの性能を有するモデルも多くあるので、それら機能も吟味することで自分にとってのベストが探せる。

さらには、ディスプレイを持たない従来型の2DINまたは1DINのメインユニットについても説明しよう。これらをリリースするのはカロッツェリアとケンウッドだが、ケンウッドは昨今、展開する機種を整理していて、高いオーディオ性能を有するモデルだけが残されている。なのでケンウッドの機種については、どれを選んでも一定の性能が確保されたシステムの構築が可能だ。

一方カロッツェリアはラインナップが多い分、機能を間引いたリーズナブルな機種も持っているので、先述した機能を有しているか否かのチェックは忘れずに行いたい。

ところでカロッツェリアの製品の中にはジャンルを問わず、「ネットワークモード」に対応した機種が多くある。実はこれに対応しているモデルを選ぶと、他社モデルを使うときと比べてもう1ランク上の本格システムも組み上げられる。

◆「ネットワークモード」対応モデルなら、フロントスピーカーのマルチ制御&駆動も可能!

では、「ネットワークモード」とは何なのかを説明しよう。これはつまりメインユニットに内蔵されている4ch分の内蔵パワーアンプの出力を、フロントの4スピーカーに対して使えるようになるという機能だ。なのでリアスピーカーは鳴らせなくなるが、そのかわりフロントスピーカーをより良いコンディションで運用できるようになる。

そうなるポイントは2つある。まず1つ目は、フロントスピーカーの個別制御が可能になることだ。内蔵プロセッサーにてあらかじめツイーター用の信号とミッドウーファー用の信号とを分割することとなるので、「タイムアライメント機能」を各信号に個別にかけられるようになる。

また、1chの出力で1つ1つのスピーカーを鳴らせるようになるので、スピーカーの駆動力も上がる。余裕を持って各スピーカーをしっかりドライブできるようになり、音の質がアップする。

このようなメリットを享受できるのは今のところ、カロッツェリアの「ネットワークモード」を搭載したメインユニットだけだ。1ランク上のカーオーディオシステムの構築に興味があれば、「ネットワークモード」に対応した機種にもご注目を。

今回は以上だ。次回は「初めてのカーオーディオ」のその他の選択肢について説明していく。お楽しみに。

[実践! 初めてのカーオーディオ]システムの発展性を重視するなら、選ぶべき「メインユニット」はコレ!

《太田祥三》

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