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[車内エンタメ充実術]第5回 市販ディスプレイオーディオは“エンタメ力”が最強!? トレンドを分析!

ドライブの充実度を上げるためには、車内の“エンタメ力”の整備も不可欠だ。当特集はそこのところに切り込んでいる。今回は、「市販ディスプレイオーディオ」の“エンタメ力”を分析しながら、これにて音楽を快適に楽しむためのコツを解説していく。

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「市販ディスプレイオーディオ」の一例(ケンウッド・DDX5020S)。
  • 「市販ディスプレイオーディオ」の一例(ケンウッド・DDX5020S)。
  • 「市販ディスプレイオーディオ」の一例(アルパイン・DAF11Z)。
  • 「市販ディスプレイオーディオ」の一例(カロッツェリア・DMH-SF700)。

ドライブの充実度を上げるためには、車内の“エンタメ力”の整備も不可欠だ。当特集はそこのところに切り込んでいる。今回は、「市販ディスプレイオーディオ」の“エンタメ力”を分析しながら、これにて音楽を快適に楽しむためのコツを解説していく。

◆「市販ディスプレイオーディオ」は、10年ほど前に満を持して新登場!

最初に「市販ディスプレイオーディオ」とは何なのか、そしてその最新動向を紹介していく。

ちなみにこれは、市販メインユニットの中でもっとも新しいジャンルの機器だ。初登場してからはまだ10年ほどしか経っていない。

ところでこれが登場する前は、メインユニットといえば「AV一体型ナビ」と「2DIN・1DINメインユニット」、この2タイプしか存在していなかった。なお2000年代の後半までは、「AVヘッド」と呼ばれるモニターを備えたハイグレードなメインユニットもあったが、カーシアターのブームが去りこのようなタイプの機器は姿を消した。

というわけで2010年頃のメインユニットの主流は「AV一体型ナビ」だった。しかし「ナビは要らない」と考えるドライバーも一定数いた。「AV一体型ナビ」はどうしてもある程度価格が高くなる。道案内が必要なシーンが多くないのであれば、もっとリーズナブルな「メインユニット」の方が良い、そう考えられることも少なくなかった。なのでそのような層は「AV一体型ナビ」は敢えて選ばず、「2DIN・1DINメインユニット」をチョイスしていた。

しかし…。その選択をするとナビと一緒にモニターも失うこととなる。となると映像系コンテンツは楽しめず、バックカメラも使えなくなる。ここにジレンマを感じるドライバーも、少なからず存在していた。

◆「市販ディスプレイオーディオ」の登場が、“非ナビ派”のカーライフを変えた!?

でも「市販ディスプレイオーディオ」が登場し、話が変わった。“非ナビ派”のドライバーに新たな選択肢が出現し、これを選べばモニターを失わなくても済むようになったのだ。結果これの人気は年を追うごとに高まり、数年後には“非ナビ派”のファーストチョイスとなっていく。

ちなみに当初「市販ディスプレイオーディオ」はリーズナブルであることが重視され、画面が小さめで機能も省かれたお手軽機が中心となっていた。しかし近年は、ハイグレード機が人気を集めるようになっている。

つまり、高機能なモデルを好む層が増えている。ポイントとなるのは、Apple CarPlayとandroidautoへの対応だ。

というのも、これらに対応しているとスマホ連携力が上がる。「市販ディスプレイオーディオ」ユーザーの多くはナビはスマホナビアプリで良いと考えているが、これらに対応しているとナビアプリの表示を「市販ディスプレイオーディオ」の画面に映し出せて画面上にて操作も行える。つまりナビアプリが「市販ディスプレイオーディオ」に内蔵されているかのような使い心地が得られるのだ。

◆CarPlayに対応していると、スマホで音楽を聴くときの利便性も上がる!?

そしてApple CarPlayとandroidautoに対応していると、“エンタメ力”も向上する。特に、音楽を聴くときの利便性がアップする。

そうである理由は以下のとおりだ。今や多くのドライバーが車内で音楽を聴く際にはスマホを活用している。そしてそのスマホはBluetoothにて接続されることが多い。次のような3つの利点があるからだ。「ワイヤレスで接続できること」「都度の接続が自動で行われること」「曲送り等の主要な操作を車載機側でも行えること」、この3点だ。

しかし車載機がCarPlayにも対応していると、それにてスマホと接続すると操作性の部分ではBluetooth接続よりも利便性が上がる。Bluetooth接続でも曲送り等の主要な操作を車載機側で、さらにはステアリングリモコンでも行える場合も多いが、CarPlayで接続した場合にはアプリの機能のほぼすべてを車載機の画面上にて行えるようになるのだ。というわけで、Apple CarPlayとandroidautoに対応している「市販ディスプレイオーディオ」では、スマホの音楽をより快適に楽しめる。

ただし、これらは動画系のアプリには非対応だ。ドライバーが運転中に画面を注視することが法律で禁止されているからだろう。なので「市販ディスプレイオーディオ」の多くは、動画系アプリも楽しめるようにするための工夫をさまざま盛り込んでいる。

その具体的な内容は、次回の記事にて説明する。お楽しみに。

[車内エンタメ充実]市販ディスプレイオーディオは“エンタメ力”が最強? トレンドを分析!

《太田祥三》

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