実力ブランドフォーカルの新旗艦機『Utopia M』の魅力[カーオーディオ名機の系譜] | Push on! Mycar-life

実力ブランドフォーカルの新旗艦機『Utopia M』の魅力[カーオーディオ名機の系譜]

カーオーディオ市場の中できら星のごとく存在感を発揮する“名機”を毎回1つずつ取り上げ、それらが“名機”たるゆえんを解説している当シリーズ。今回は、世界的なスピーカーブランド「フォーカル」の新フラッグシップシリーズ『Utopia M』をフィーチャーする。

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フォーカル・Utopia M
  • フォーカル・Utopia M
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  • 『フォーカル・Utopia M』を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:パラダ<福井県>)。
  • 『フォーカル・Utopia M』を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:パラダ<福井県>)。
  • 『フォーカル・Utopia M』を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:パラダ<福井県>)。

カーオーディオ市場の中できら星のごとく存在感を発揮する“名機”を毎回1つずつ取り上げ、それらが“名機”たるゆえんを解説している当シリーズ。今回は、世界的なスピーカーブランド「フォーカル」の新フラッグシップシリーズ『Utopia M』をフィーチャーする。

◆長く旗艦機として君臨した名機『Utopia Be』シリーズの次世代モデル!

スピーカーの世界的なリーディングカンパニー「フォーカル」は、ホーム用カー用ともに超ハイエンドモデルからエントリー機まで幅広く製品を擁している。カー用スピーカーでは、以前に取り上げた『Utopia Be ULTIMA(ユートピア ビー ウルティマ)』が頂点に君臨し、その一方で簡単に取り付けられること等を利点とする手頃なカスタムフィットシリーズも用意する。

その中にあってこの『Utopia M(ユートピアエム)』シリーズは、カー用スピーカーにおいての実質的な旗艦機だ。マニア垂涎の高級機『Utopia Be ULTIMA』が控えてはいるが、そちらは税抜価格200万円というまさしく“超”が付くハイエンドモデルであり、おいそれと手にできるものではない。つまり『Utopia Be ULTIMA』は、象徴的な存在といって良い。

事実当シリーズは、同社カー用スピーカーのフラッグシップ機として2005年に登場し長きにわたり高い人気を得てきた『Utopia Be』シリーズの、13年ぶりのフルモデルチェンジモデルだ。愛好家から羨望の眼差しで見つめられ続けてきた実力機の流れを、正統的に汲んでいる。

◆5ウェイシステムの構築をはじめ、さまざまな使い方ができることも利点!

では、ラインナップを紹介しよう。当シリーズは、5機種の“アラカルト”(単品スピーカー)と1機種の2ウェイコンポーネントキットにて構成されている。顔ぶれは以下のとおりだ。

○『TBM(34mmツイーター)』(税抜価格:18万円、ペア)
○『3.5WM(87.5mmミッドレンジ)』(税抜価格:5万5000円、1ピース)
○『6WM(165mmウーファー)』(税抜価格:16万5000円、ペア)
○『8WM(200mmウーファー)』(税抜価格:11万5000円、1ピース)
○『SUB10WM(250mmサブウーファー)』(税抜価格:13万5000円、1ピース)
○『165W-XP(165mm2ウェイコンポーネントキット)』(税抜価格:22万円、1セット)

以上だ。

なおその他ではグリルが3種販売されているものの、パッシブクロスオーバーネットワークの単品での用意はされていない。5機種の“アラカルト”モデルはすべて、アクティブクロスオーバー(プロセッサー)にて鳴らされることが前提となっている。

そしてその気になれば5ウェイシステムも構築できる。さらには『3.5WM』はセンタースピーカーとしても活用可能だ(ペアではなく1ピース単位の販売なのでセンタースピーカーとして活用しやすい)。当シリーズの各機は、ユーザーのイマジネーションに応じてさまざまな使い方を行える。そこも魅力だ。

◆有名ブランドの旗艦機でありながら、案外リーズナブル!

ところで『Utopia M』シリーズは実力ブランド「フォーカル」の実質的なトップエンドモデルでありながら、その割には案外リーズナブルだ。『TBM』と『6WM』との2ウェイ構成とする場合には、これらの合計金額は34万5000円(税抜)だ。昨今は100万円に迫るモデルも少なくないが、その中にあってこのプライスは嬉しい。

各機に備えられている技術的な利点も紹介しよう。まずツイーターの『TBM』には、理想的な音響特性を発揮する最高品質の「ピュアベリリウム」が『Utopia Be』に引き続いて採用されている。また“アラカルト”のすべてのユニットに、『K2 パワー』シリーズのドームツイーターでも実績を積んだ同社独自の「Mインバーテッド振動板」が、そしてツイーター以外の“アラカルト”全ユニットに歴代の『Utopia』シリーズにて一貫して使われてきたWサンドウィッチ構造が振動板に投入されている。

さて、「フォーカル」のスピーカーは初級者から上級者まで幅広い層から支持を得ているが、「フォーカル」ならではの美麗サウンドを得たいと思っていてさらにはその利点を最大限享受したいと考えるなら、『Utopia M』シリーズに触手を伸ばそう。期待を裏切られることはないはずだ。

《太田祥三》

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