使用中のサブウーファーの音質を、もう1ランクアップ!「音を良くするための“もうひと手間”・完全ガイド」第11回 | Push on! Mycar-life

使用中のサブウーファーの音質を、もう1ランクアップ!「音を良くするための“もうひと手間”・完全ガイド」第11回

主要ユニットの交換・追加ではない、「音を良くするための“もうひと手間”」をさまざま紹介している当特集。今回は、すでに「サブウーファー」を導入済みの場合に、そのサウンドクオリティをもう1ランク上げられるワザを解説していく。

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小型・薄型の「パワードサブウーファー」の一例(フォーカル・Ibus 20)。
  • 小型・薄型の「パワードサブウーファー」の一例(フォーカル・Ibus 20)。
  • 小型・薄型の「パワードサブウーファー」の一例(フォーカル・Ibus 20)。
  • 小型・薄型の「パワードサブウーファー」の取り付け例(カロッツェリア・TS-WH1000A)。
  • 小型・薄型の「パワードサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WH1000A)。
  • 「ボックスサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX1210A)

主要ユニットの交換・追加ではない、「音を良くするための“もうひと手間”」をさまざま紹介している当特集。今回は、すでに「サブウーファー」を導入済みの場合に、そのサウンドクオリティをもう1ランク上げられるワザを解説していく。

「パワードサブウーファー」の「ゲイン」を見直すと鳴り方が変わる!?

最初に、「パワードサブウーファー」を使っている人に向けたテクニックから紹介していく。

まずは「ゲインの見直し」をお薦めしたい。ゲインとは、音楽信号の入力ボリュームのことを指す。なお「カーオーディオ・プロショップ」にてセッティングした場合には、これが不適切な状態になっているはずはない。しかしDIYで取り付けてゲインの設定に注意を払っていなかったというのなら、それを見直すことで鳴りっぷりが変わる可能性がある。

では早速、ゲイン設定のやり方を説明していこう。ちなみにプロは測定器を用いたりしてより厳密に設定するが、自分で行う場合にはざっくり以下のような手順を踏もう。

はじめにゲインを一旦ミニマムに設定し、その状態でメインユニットの音量をいつもの大きさまで上げる。次いで「パワードサブウーファー」のリモコンの音量をマックスにする。そうした上で、ゲインを徐々に上げていく。そうすると「パワードサブウーファー」から放たれる低音が歪んでくる(割れたような音になる)。そうなったら上げすぎだ。なのでそうなる手前まで戻そう。これで設定完了だ。

「ゲイン」が選択式の場合にも、正しくセッティングすると音が変わる!

ところで機種によっては、ゲインが「ハイ/ロー」の選択式になっていることがある。その場合にも同じような手順を踏もう。最初はゲインを「ロー」にしておきゲインを上げるところで「ハイ」にして、そこで音が歪んでしまったら「ロー」に戻す。逆に「ハイ」でも音が歪まなかったら「ハイ」のままでOKだ。

このようにゲインを調整すれば、リモコンにて「パワードサブウーファー」のボリュームを最大にしても低音が歪まない。逆にゲインを上げ過ぎてあると、リモコンのボリュームを下げているときでも低音が歪んでしまう場合もある。これはNGだ。それではせっかくの「パワードサブウーファー」がノイズ源となる。ご注意を。

そしてもう1つ、「パワードサブウーファー」が“小型・薄型”の場合に実行できるワザを紹介しよう。それは「搭載する位置を変える」というものだ。小型・薄型の「パワードサブウーファー」はシート下に設置される場合がほとんどだが、もしも今助手席の下に設置してあるのならそれを運転席の下へと移動すると(またはその逆を行うと)、低音の感じ方が変わる。

運転席の下に取り付けた場合には、低音がダイレクトに体に伝わる。一方、助手席下に置いた場合にはエネルギー感は伝わりにくくなるものの、純粋に音として低音を楽しめる。どちらが好みかにもよるが、今とは違う楽しさを味わいたいと思ったら設置場所の変更はアリだ。変わり幅は案外大きい。

「ボックスサブウーファー」の向きや位置を変えると鳴り方が変わる!?

続いては、「ボックスサブウーファー」をトランクに積んでいる場合のテクニックを紹介する。それは「向きと置き場所を変える」というものだ。なお「ボックスサブウーファー」をボードを敷いてがっちりと固定してある場合もある。そのときは簡単には行えないが、そうでなければ試してほしい。

例えば振動板を上向きにしてあったなら、振動板を後向き(リアゲート向き)に変えてみよう。そうすると、低音がフロアとリアゲートにぶつかることによりエネルギー感が増す。そしてさらにリアゲートに近づけると、その効果は一層アップする。

ただし、使用中のメインユニットに「サブウーファー出力」という機能が備わっていて、それを活用して「低音の前方定位(低音も前から聴こえてくる状態)」を目指してチューニングしてある場合には、向きや位置を変えるとコンディションが変わり「低音の前方定位」が甘くなることがある。そうなったら置き方を元に戻すかチューニングを見直そう。

その一方で、むしろ向きや位置を変えることで「低音の前方定位」が一層向上する場合もある。なぜならば、位置が変わると「位相」にも影響が出るからだ。「位相」とは「音波のタイミング」だとイメージしてほしい。で、位置を変えることで「音波のタイミング」も微妙に変わり、むしろフロントスピーカーの「音波のタイミング」とのシンクロ率が高まることがある。なので「低音の前方定位」を目指してチューニングしてある場合にも、「ボックスサブウーファー」の位置を変えると音が良くなることがある。ぜひお試しを。

《太田祥三》

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