ほぼすべてが手作りされた「インターコネクトケーブル」がある!?「ザ・マニアック・カーオーディオ」第8回 | Push on! Mycar-life

ほぼすべてが手作りされた「インターコネクトケーブル」がある!?「ザ・マニアック・カーオーディオ」第8回

高音質追求のための“マニアック”なアプローチを、さまざま紹介している当不定期連載。第8回目となる今回は、音にこだわったスペシャルなケーブルと異色の音質向上アイテム、この2つをクローズアップする。さて、それぞれが“マニアック”たるゆえんとは…。

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クラウド ナイン・JCN1000
  • クラウド ナイン・JCN1000
  • 『クラウド ナイン・JCN1000』と『プロローグ・EWA-3、EWA-4』を搭載した「ジャンライン&パートナーズ」のデモカー。
  • 『クラウド ナイン・JCN1000』と『プロローグ・EWA-3、EWA-4』を搭載した「ジャンライン&パートナーズ」のデモカー。
  • 『クラウド ナイン・JCN1000』と『プロローグ・EWA-3、EWA-4』を搭載した「ジャンライン&パートナーズ」のデモカー。
  • 『クラウド ナイン・JCN1000』と『プロローグ・EWA-3、EWA-4』を搭載した「ジャンライン&パートナーズ」のデモカー。
  • 『クラウド ナイン・JCN1000』と『プロローグ・EWA-3、EWA-4』を搭載した「ジャンライン&パートナーズ」のデモカー。
  • 『クラウド ナイン・JCN1000』と『プロローグ・EWA-3、EWA-4』を搭載した「ジャンライン&パートナーズ」のデモカー。
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高音質追求のための“マニアック”なアプローチを、さまざま紹介している当不定期連載。第8回目となる今回は、音にこだわったスペシャルなケーブルと異色の音質向上アイテム、この2つをクローズアップする。さて、それぞれが“マニアック”たるゆえんとは…。

導線から被膜までを、手作業にて組み上げる!

さて、今回紹介する2アイテムはいずれも、イスラエル発の実力スピーカーブランド「モレル」や北米の人気カーオーディオメーカー「アークオーディオ」等のディストリビューターである「ジャンライン&パートナーズ」がプロデュースする新製品だ。

早速それぞれがどのようなものなのかを説明していこう。まずはケーブルから。

そのケーブルとは「ジャンライン&パートナーズ」のオリジナルブランド「クラウド ナイン」からリリースされた“インターコネクトケーブル”、『JCN1000』(70cm、1ペア、税抜価格:5万8000円)だ。ちなみに“インターコネクトケーブル”とは、ラインケーブルまたはオーディオケーブル、さらにはRCAケーブルとも呼ばれている、微弱な状態の音楽信号(パワーアンプで増幅する前の音楽信号)を伝送するためのケーブルだ。メインユニットとパワーアンプ間、またはプロセッサーとパワーアンプ間等にて使われる。

で、当品が“マニアック”たる最大のポイントはズバリ、「ほぼすべてがハンドメイドされていること」にある。製品を構成する各部材は機械で作られたものだが、それらの組み上げはすべて手作業にて行われているのだ。

どのようにして作られているのかを、構造とともに紹介していこう。なお、その構造にもこだわりが多々注入されている。ちなみに“インターコネクトケーブル”は普通、1本のケーブルの中にプラス線とマイナス線とが組み込まれている。なので一般的な構造は以下のとおりだ。中心に導線がありそれを絶縁体で覆い、その周囲に平編みされた導体が仕込まれていてさらに全体を被膜が覆う。『JCN1000』も基本的な構造はこれと同一なのだが…。

『クラウド ナイン・JCN1000』と『プロローグ・EWA-3、EWA-4』を搭載した「ジャンライン&パートナーズ」のデモカー。『クラウド ナイン・JCN1000』と『プロローグ・EWA-3、EWA-4』を搭載した「ジャンライン&パートナーズ」のデモカー。

中心の単線4本をより合わせるところから作業がスタート!

『JCN1000』は、以下のような構造となっている。まず中心に4本の高純度無酸素銅製の単線が入れられている(その1本1本は被膜で覆われている)。そしてその4本の中心に「十字型セパレータ」と呼ばれる“仕切り”が入れられている。つまり4本の単線は完全に独立した状態となっている(接触していない)。

組み上げ作業は、その「十字型セパレータ」に4本の単線を添えてそれらをより合わせるところからスタートする。そしてそれを絶縁体のチューブに仕込み、その周りに「スズメッキ平編銅線」を巻き付ける。そしてそれをさらに絶縁体のチューブに通す。その上でケーブルの両端にRCAプラグを装着する。この工程すべてが手作業で行われているのだ。

なお、手作業で行う意図は「精度を高めるため」に他ならない。どのような優秀な機械でも多少の誤差は許容範囲とされるわけだが、手作業で行うことでその誤差を機械以上に少なくできているという。

また「十字型セパレータ」を用いることで、4本の単線と被膜との間には個別に空気層ができあがる。ちなみに空気は絶縁体として理想的なマテリアルとも言われていて、当品はそれも備えているというわけだ。そして手作業だからこそ、この空気層を確保できている。より合わせ作業等を厳密に行うので、その層が潰れたりはしないのだ。さらには「スズメッキ平編銅線」と絶縁体は、何度も手でしごき密着度を高めているという。この工程も手作業だからこその部分だ。

なおプラグにもこだわりが多々注入されている。素材には高純度の無酸素銅が使われていて、そしてそれを純銀でコーティングしてある。これによりサウンドをより滑らかにする効果を付与し、また「コレクトチャック方式」という構造(プラグを端子に挿した後にスリーブ部分を回してプラグを密着させる構造)の採用により、通電性も高められている。

プロローグ・EWA-3プロローグ・EWA-3

『大阪オートメッセ2022』でデビュー! その後各所で性能の高さが話題に!

なお当品は、2月に開催された『大阪オートメッセ2022』の「ジャンライン&パートナーズ」のブースにて展示されていた同社のデモカーにも使われていて、同時に製品自体のPRもされていた。そして現在は、これを試したプロショップからのオーダーも続々と入っているとのことだ。つまり、その性能は各所ですでに話題になっている。

ちなみにサイズ展開は基本的に70cmの1モデルのみだが、1cm刻みで希望の長さをオーダーできる(価格の詳細は要問い合わせ)。

そしてもう1つの“マニアック”アイテムとは…。

それはこちら、“電磁波吸収アーシングボード”の新作、『EWA-3』(税抜価格:3万8000円)と『EWA-4』(税抜価格:3万9000円)、この2アイテムだ。これらも「ジャンライン&パートナーズのオリジナルブランド「プロローグ」からリリースされているアイテムで、好評を博していた前作『EWA-1』からの進化版となるひと品だ。

基本的な構造や用途、効果は前作と同様だ。電磁波を吸収する特殊な布の表面と裏面にアルミシートを特殊な接着剤にて貼り合わせてできている。で、これを電磁波を発生するカーオーディオ機器の下に敷いたり上に置いたりさらにはオーディオ機器からアースを取り、電磁波を吸収するというシロモノだ。

かくして当品を使用すると雑味が消えS/Nが向上し、解像度や鮮度感が高まる。なお、インストーラーのセンス次第でさまざまな使われ方がされているという。アースの取り方や置き方等々で得られる効果も変わってくる。なお今回の2作は、さまざまな使い方がしやすいように改良されている。より取り回し性が高められているというわけだ。

他とはひと味違うこだわりの“インターコネクトケーブル”に、そして音質向上アイテムに興味があれば、これらのチェックは欠かせない。要注目♪

《太田祥三》

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