「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」の“エンタメ力”を上げる方法とは?「カーオーディオにまつわる“なぜ?”を解明!」Part1「純正オーディオ」編 その3 | Push on! Mycar-life

「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」の“エンタメ力”を上げる方法とは?「カーオーディオにまつわる“なぜ?”を解明!」Part1「純正オーディオ」編 その3

カーオーディオには初心者にとって分かりづらい部分が多々ある。興味を持って調べてみても素朴な疑問が次々頭をもたげる…。当連載では、それら分かりにくい部分を1つ1つ解説している。まずは、純正オーディオに関連する“なぜ?”にフォーカスしている。

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カーオーディオには初心者にとって分かりづらい部分が多々ある。興味を持って調べてみても素朴な疑問が次々頭をもたげる…。当連載では、それら分かりにくい部分を1つ1つ解説している。まずは、純正オーディオに関連する“なぜ?”にフォーカスしている。

「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」には、外部入力端子がない!?

最初に、「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」に焦点を当てている。トヨタ車では純正オーディオとして「ディスプレイオーディオ」が採用されていることが多いが、この使い勝手に不満を抱くドライバーも少なくない。その不満の要因は何なのかを、そしてその不満を解消する手立てについて説明している。

前回は、「ナビアプリの使い勝手に対する不満」の解消法を紹介した。「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」は、Apple CarPlayとandroidautoに対応していることが特長で、結果、スマホアプリを車内で便利に使い倒せる。ナビアプリも同様だ。ゆえにナビ機能やソースユニット機能を省けるので、導入コストを下げられる。これらは大きな利点だが、スマホナビの使い心地に不満が出ることもある。前回の記事ではその解消法を解説した。

なお「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」には、もう1つ別の不満が持たれることもある。それは「映像系コンテンツが楽しみにくいこと」だ。さて、なぜにこのような不満が出てくるのかというと…。

映像系のコンテンツを楽しみにくい理由は2つある。1つは、外部入力端子が備わっていないからだ。ましてやHDMI端子もない。なのでスマホのミラーリングができない。もう1つの理由は、Apple CarPlayとandroidautoが映像系のアプリには対応していないからだ。

ただしスマホがAndroid端末の場合は「ミラキャスト」に対応している機種もあり、そうであるとWi-Fi接続にてスマホのミラーリングを行える。また、トヨタの純正オプションで地デジチューナーをプラスすればテレビが観られて、CD/DVDプレーヤーをプラスすればDVDを楽しめる。しかし…。

データシステム・ビデオ入力キットデータシステム・ビデオ入力キット

「外部入力端子」を増設できるスペシャルアイテムがある!?

というわけで、地デジとDVDに関しては純正オプションで対応できるが、スマホの映像系アプリを楽しみたいと思ったとき、「ミラキャスト」に対応していないAndroid端末とiPhoneの場合には手立てがない…、かというとそうでもない。外部入力端子を増設するという作戦が有り得ている。

例えば、データシステムから「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」に外部入力を追加できる『ビデオ入力キット』なるものが発売されている。

これにて外部入力を増設できるようになる仕組みはざっと以下のとおりだ。「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」も地デジチューナーやCD/DVDプレーヤーは追加できるわけで、つまりは映像を入力するための配線は存在している。データシステムの『ビデオ入力キット』は、その配線を活用する。要は、そこに映像入力端子のハーネスを割り込ませるのだ。

ちなみに同社は現在、『ビデオ入力キット』を3モデル用意している。1つは、純正オプションのCD/DVDプレーヤーを使用しているクルマに向けたモデルで、あとの2つは同オプションを使用していないクルマに向けたモデルだ。そして後者には2機種がある。『TVキット』を同梱しているモデルと同梱していないモデル、この2つだ。

なお『TVキット』とは、走行中にも映像ソースを車載機の画面に映し出せるようにするアイテムだ。ドライバーが運転中に車載機のディスプレイを注視することは法律で禁止されているが、同乗者が映像コンテンツを楽しむことは違法ではない。『TVキット』は、それを可能とするアイテムだ。

データシステムではさらに、デジタル出力をアナログ出力へと変換できる『HDMI変換アダプター』もリリースしている。これを併用すれば「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」でスマホやストリーミングデバイスを接続できる。つまりスマホのミラーリングを行えて、他のデジタル機器の接続も可能となる。

VISIT・ELA-V10VISIT・ELA-V10

映像系アプリを車載機のモニターに映せて操作も行えるようになる奥の手がある?

そして実はもう1つ、「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」にて映像系コンテンツを楽しめるようにする方法がある。それは、「車載用のAndroid端末を使う」というものだ。フィールドから『VISIT(ビジット)』(参考税抜価格:5万5000円)というアイテムが発売されていて、これを使うと「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」のApple CarPlayを介して『VISIT』内にダウンロードされている映像系のアプリを車載機のモニターに映し出せるようになる。

Android端末でありながらApple CarPlayを使うというところが少々ややこしいのだが、とにもかくにもこれを「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」のUSB端子にケーブルにて接続すれば、映像系アプリの表示もモニターに映し出せてその操作を車載モニター上にて行える。ミラーリングでは車載機の画面上で操作できないが、それと比べて『VISIT』は断然便利だ。

また『VISIT』にて映像系アプリを車載機のモニターに映すにあたり、『TVキット』等の走行中にも映像を映し出せるようにするためのアイテムも不要だ。この点も大きなメリットだ。

ところで『VISIT』の最新モデルでは、HDMIの入出力端子も装備されている。これを使うと、『VISIT』を介してスマホのミラーリングが行えて、映像系のストリーミングデバイスも接続できる。通常モデルと比べて少々価格は上昇するが(参考税抜価格:8万円)、エンタメ力のアップにこだわるのなら、HDMI端子を装備した最新機種がお薦めだ。

今回は以上だ。次回は純正メインユニットを活用しながらサウンドシステムの音質アップを図る方法を紹介していく。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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