「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」に不満が出るのはなぜ?「カーオーディオにまつわる“なぜ?”を解明!」Part1「純正オーディオ」編 その1 | Push on! Mycar-life

「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」に不満が出るのはなぜ?「カーオーディオにまつわる“なぜ?”を解明!」Part1「純正オーディオ」編 その1

カーオーディオにまつわるさまざまな“素朴な疑問”の解消を目指して、新連載を開始する。まずは、純正オーディオに焦点を当てていく。今回は、「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」を取り上げる。この使い勝手に不満を持たれることもあるというのだが、その理由とは…。

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カーオーディオにまつわるさまざまな“素朴な疑問”の解消を目指して、新連載を開始する。まずは、純正オーディオに焦点を当てていく。今回は、「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」を取り上げる。この使い勝手に不満を持たれることもあるというのだが、その理由とは…。

「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」なら、スマホアプリを便利に使える!?

トヨタ車には、純正メインユニットとして「ディスプレイオーディオ」が採用されている車種が多くある。で、この使い勝手に不満を抱くドライバーが少なからずいるというのだが、それはなぜなのか。そしてもしもそうだとしたら、その解決策はあるのか、ないのか…。

さて、まずは「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」とはどのようなものなのかを説明していこう。

これはその名のとおり、ディスプレイを備えたカーオーディオメインユニットだ。純正メインユニットというと「AV一体型ナビ」である場合が多いが、「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」ではベーシックな仕様の場合ナビは内蔵されていない。さらには地デジチューナーもCD/DVDプレーヤーも搭載されていない。

ではどうやって音楽ソースを再生するのかというと…。

「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」は、スマホと連携することが前提となっている。つまりスマホが「ソースユニット」の役目を果たす。で、連携の方法は次の2つだ。「Apple CarPlay」もしくは「androidauto」にて連携を果たす。

なお、これらは至って便利な機能だ。なぜなら、これらに対応していると車内でスマホを一層便利に使えるようになるからだ。対応しているスマホアプリの画面を車載機のディスプレイに映し出せ、そしてアプリの操作を車載機の画面上にて行える。なので、スマホのミュージックアプリを快適に使いこなせる。

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「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」なら、スマホナビアプリも便利に使える!

ちなみにいうと、スマホをBluetooth接続した際にもミュージックアプリの主要操作を車載機側でも行えるようになるのだが、「Apple CarPlay」と「androidauto」では、主要機能のみならずほぼすべての操作を車載機の画面上にて実行できる。アプリそのものを扱えるようになるからだ。操作性に関しては、Bluetooth接続よりも利便性が高い。

また、スマホナビアプリも便利に使える。昨今は「ナビはスマホアプリで良い」と考えるドライバーが増えているが、スマホナビアプリには弱点もある。それは、地図等が見にくいことと、走行中の操作がしにくいこと、この2点だ。スマホの画面サイズはそれほど大きくないので地図が見にくい。そして音声操作を活用すればかなり扱いやすくはなるが、画面に触って操作しようとする際には不便を感じることとなる。

しかし「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」では、ナビアプリを車載ディスプレイに映せるので地図が見やすい。そして画面が大きくなる分タッチ操作もしやすくなる。結果、スマホナビアプリの弱点が緩和されるのだ。

かくして、純正オーディオに注ぐ予算を少なくできる。ナビゲーションのメカ、CD/DVDメカ、地デジチューナー、これらを搭載しなくても良いからだ。この点において「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」は、実にユーザーフレンドリーだ。

とはいえ中には車載ナビの方が使いやすいと考えるドライバーもいるし、CD/DVDを再生したいと考えるオーナーもいる。なのでそういったニーズに応えるべく、オプションが用意されている。オーナーは、自分にとって必要なものだけをチョイスすれば良い。というわけなので、「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」はメリットばかりで、ウイークポイントは見つからない。ようにも見えるのだが…。

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「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」には、不満を持たれる要素が2つある!?

利点があることは事実ながらも、「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」には実は、不満が持たれる要素が2つある。1つは「スマホナビアプリの使い心地」だ。これに関しては純正オプションのナビを選択することで解消可能だが、好きな市販ナビを使いたいと考える場合にはやっかいだ。「純正ディスプレイオーディオ」を交換できない車種もあるからだ。特に市販の高性能なAV一体型ナビを使い慣れているドライバーにとっては重大な問題となり得る。

そして不満が持たれるもう1つの要素は、「映像系ソースを楽しみにくいこと」だ。DVDと地デジについてはこれもオプションを追加することで問題を解消できるが、外部機器を繋ぎたいと思ったときに問題が出る。なぜなら「映像入力端子」が備わっていないからだ。

さらには、「Apple CarPlay」と「androidauto」は、映像系のアプリには未対応だ。スマホアプリを便利に使いこなせるとは言いつつも、YouTubeアプリやその他の映像系ストリーミングアプリは車載機の画面には映せないのだ。

ちなみに「HDMI端子」が備わっていれば話が変わる。スマホのミラーリングが可能になるし、ストリーミングデバイスも接続できる。しかし「トヨタ車純正ディスプレイオーディオ」は、「HDMI端子」はもとよりアナログの映像入力端子もないので、手も足も出せない。

とはいえ、やりようはいくつかある。それらについては次回の記事にて詳しく解説する。乞うご期待。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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