“手軽さ”を取るか“音にこだわる”か、やり方はさまざま! 「サブウーファー」、導入のススメ 第2回 「タイプ解説」 | Push on! Mycar-life

“手軽さ”を取るか“音にこだわる”か、やり方はさまざま! 「サブウーファー」、導入のススメ 第2回 「タイプ解説」

クルマの中でより良い音を聴きたいと思ったとき、「サブウーファー」の導入もそれを実現させる有効策の1つとなり得る。当特集では、その理由から具体的な実践方法までを詳細に解説していこうと試みている。第2回目となる当回では、「タイプ解説」をお贈りする。

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ボックスタイプのパワードサブウーファーの一例(カロッツェリア・TS-WX1010A)。
  • ボックスタイプのパワードサブウーファーの一例(カロッツェリア・TS-WX1010A)。
  • 省スペースタイプのパワードサブウーファーの一例(フォーカル・Ibus 20)。
  • ユニットサブウーファーの一例(DLS・RCW10)。
  • ユニットサブウーファーの一例(DLS・RCW10)。
  • ボックスサブウーファーの一例(カロッツェリア・TS-WX2030)。

クルマの中でより良い音を聴きたいと思ったとき、「サブウーファー」の導入もそれを実現させる有効策の1つとなり得る。当特集では、その理由から具体的な実践方法までを詳細に解説していこうと試みている。第2回目となる当回では、「タイプ解説」をお贈りする。

低音強化を手軽に行いたいなら、「パワードサブウーファー」がお薦め!

さて、ひと口に「サブウーファー」と言っても実は、タイプ違いがさまざまある。結論から入ろう。「サブウーファー」は大きく3タイプに分類できる。1つが「パワードサブウーファー」で、2つ目が「ボックスサブウーファー」、そして3つ目が「ユニットサブウーファー」だ。

それぞれの特長を説明していこう。まずは1つ目の「パワードサブウーファー」から。

ところで、低音を鳴らすためには3つのモノが必要となる。「サブウーファーユニット」、「サブウーファーボックス」、「パワーアンプ」、この3つだ。「パワードサブウーファー」は、この3つが一体化している。なのでこれ1つを購入すれば、あとは配線作業と設置作業を行えばすぐに音が出せる。ゆえに「パワードサブウーファー」は導入のハードルが低い。ここのところが最大の利点だ。手軽に低音増強を行えるのだ。

なおこの機会に、「サブウーファーユニット」の他に「サブウーファーボックス」と「パワーアンプ」とがなぜに必要なのかを簡単に説明しておきたい。まず「サブウーファーボックス」が必要となる理由は以下のとおりだ。スピーカーは、スピーカーユニットだけでは成立しない。ホームオーディオのスピーカーも店頭で販売されていスピーカーはすべて、スピーカーユニットが箱(エンクロージャー)に取り付けられた状態で完成品となっている。自作派の人に向けてスピーカーユニットだけでも販売されてはいるものの、それについてもボックスを作ることが前提だ。つまり、箱もスピーカーの一部だ。

省スペースタイプのパワードサブウーファーの一例(フォーカル・Ibus 20)。省スペースタイプのパワードサブウーファーの一例(フォーカル・Ibus 20)。

スピーカーの裏側から出る音は、やっかいな問題を引き起こす…。

で、ボックスは、以下のような役割を果たす。スピーカーは振動板を前後に動かして空気を震わせて音を伝えるのだが、スピーカーの裏側でも空気が震わされることとなる。つまりスピーカーは、裏側からも音を出している。なお、表側の音と裏側の音は耳で聴く分には同じ音なのだが、音波としては真逆の関係となっている。例えば表側の音波が0度のところからスタートした際には、裏側の音波は180度のところからスタートする。

なぜなら、表と裏では振動板の動き方が真逆だからだ。振動板が前に出た瞬間を裏側から見ると、振動板は引っ込んだ状態となっている。このように動き方が真逆なので、波形も真逆となるのだ。

かくしてこの波形的に真逆な音は、同一空間で混ぜてはならない。お互いを打ち消し合ってしまうからだ。しかし、スピーカーユニットをボックスに取り付けれは、スピーカーの裏側から放たれる音を箱の中に閉じ込められる。結果、打ち消し合いが起こらない。

「サブウーファー」を鳴らそうとするときにも、裏側の音を閉じ込めるべきであることは変わらない。ゆえに「サブウーファーボックス」が不可欠となるのだ。

また、パワーアンプが必要となる理由は以下のとおりだ。ソースユニットで読み取られる音楽信号は微弱な状態なので、それをスピーカーを駆動できるレベルにまで増幅しなくてはならない。ゆえに「パワーアンプ」が必要となる。

なお、フロントスピーカーはメインユニットに内蔵されているパワーアンプで鳴らせるが、「サブウーファー」は基本的にはそれでは鳴らせない。振動板が大きいからだ。メインユニットには1DINとか2DINというサイズ的な制約があり、その筐体の中に入れられるパワーアンプは、能力的な限界値が低い。ゆえに「サブウーファー」をドライブできるほどのパワーを生み出せないのだ。

ユニットサブウーファーの一例(DLS・RCW10)。ユニットサブウーファーの一例(DLS・RCW10)。

「パワードサブウーファー」にも、タイプ違いが2つある!

ところで、「パワードサブウーファー」にもタイプ違いがある。1つは「省スペースタイプ」で、もう1つが「ボックスタイプ」だ。前者は小型でかつ薄型なので、基本的にシート下へのインストールが可能だ。もちろん、シート下のクリアランスは車種によって異なるので、シート下に収まるかどうかは製品によって変わってくるが、スペースに収まるモデルを選べば車内で邪魔にならない。

対して「ボックスタイプ」は、ボックスがある程度大型化するのでシート下には取り付けられない。しかし、音的にはアドバンテージを発揮する。サブウーファーユニットの振動板を大きくストロークさせられるので、空気をしっかり震わせられるからだ。

さて、あと2つの「サブウーファー」についても説明しよう。まず「ボックスサブウーファー」とは、「ボックスタイプ」の「パワードサブウーファー」からパワーアンプを除いたもののことを指す。つまりサブウーファーユニットとボックスが一体化しているのでその点では導入のハードルが低い。だがパワーアンプは別途用意しなくてはならず、少々コストが多めにかかることもある。しかし、好みのパワーアンプが選べることは利点だ。また、すでにフロントスピーカーを鳴らすために4chパワーアンプを導入済みでそのうちの2chが余っているという場合には、むしろ「ボックスサブウーファー」の方が好都合だ。

そしてもう1つの「ユニットサブウーファー」とは、サブウーファーユニットが単体で売られているもののことを指す。なのでこれを用いる場合には、ボックスとパワーアンプの両方を別途用意しなくてはならなくなるが、どのような箱を作るか、どのようなパワーアンプを使うかを自分で決められることはメリットだ。低音の鳴り方を自らプロデュースできるのだ。

今回は以上だ。次回からは、各タイプの利点をさらに詳しく、そして選定のポイントや導入のコツ等々を詳細に解説していく。乞うご期待。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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