連載「カーオーディオユニットの選び方」詳細解説! Part4「パワーアンプ編」 その1 「ch数違い」について | Push on! Mycar-life

連載「カーオーディオユニットの選び方」詳細解説! Part4「パワーアンプ編」 その1 「ch数違い」について

カーオーディオという趣味を一層楽しんでいただくべく、製品選びに関する情報を多角的に発信している当連載。今回からは新たな章に移行し、「外部パワーアンプ」をテーマに据えて展開していく。まずは、タイプ違いについて考えてみる。

カーオーディオ 特集記事
外部パワーアンプの一例(モレル・MPSシリーズ)。
  • 外部パワーアンプの一例(モレル・MPSシリーズ)。
  • 外部パワーアンプの一例(DLS・CCシリーズ、左から4chモデル、1chモデル、2chモデル)。
  • 「マルチアンプシステム」での使用が想定された「1chパワーアンプ」の一例(ビーウィズ・P-1R)。

カーオーディオという趣味を一層楽しんでいただくべく、製品選びに関する情報を多角的に発信している当連載。今回からは新たな章に移行し、「外部パワーアンプ」をテーマに据えて展開していく。まずは、タイプ違いについて考えてみる。

「1chタイプ」から「2chタイプ」「4chタイプ」「多chタイプ」まで、さまざまある!

カーオーディオ用の「外部パワーアンプ」には、「ch数違い」がさまざまある。片っ端から挙げていくと、「1chタイプ(モノラルタイプ)」、「2chタイプ」、「4chタイプ」、さらには「5ch」以上のモデルもある。なおこれらは「多chタイプ」と呼ばれることもある。ch数の多いモデルでは「8ch」を有することもある。

ちなみにスタンダードなのはズバリ、「4chタイプ」だ。他を大きく引き離し、これが使われる頻度がもっとも高くなっている。なぜならば、「使い勝手が良いから」だ。「4ch」あるとさまざまな使い方ができる。例えば、フロントスピーカーとリアスピーカーの両方を鳴らすことができ、さらにはフロントスピーカーのツイーターとミッドウーファーの計4つのスピーカーに対してパワーアンプの1chずつをあてがう「マルチアンプ接続」も可能となる。また、フロントスピーカー+サブウーファーというスピーカーレイアウトのシステムも、1台でまかなえる。

ところで、もしもサブウーファーまでを鳴らすことも視野に入れるなら、「ブリッジ接続」が可能なモデルを選びたい。「ブリッジ接続とは、「パワーアンプ」の2chを使って1つのスピーカーをドライブする接続方法のことを指す。例えばAchのプラス端子とサブウーファーのプラス端子とを繋ぎ、Bchのマイナス端子とサブウーファーのマイナス端子とを接続する。このように2つのchを“橋渡し”して接続する方法のことが「ブリッジ接続」と呼ばれている。

当接続方法が取られる理由は以下のとおりだ。サブウーファーはステレオではなくモノラルで鳴らされることが多い。車内空間は狭いこともあり、音の出どころが分かりにくい超低音はステレオで鳴らしてもステレオ感を再現しにくい。それならばいっそモノラルで鳴らした方がコントロールもしやすくなる。なので、AchとBchの信号(ステレオ信号)を合成してモノラル化して鳴らすという方法が取られるのだ。

しかも「ブリッジ接続」を行うと、より大きなパワーをかけられる。このこともサブウーファーを鳴らそうとするときには好都合となる。

外部パワーアンプの一例(DLS・CCシリーズ、左から4chモデル、1chモデル、2chモデル)。外部パワーアンプの一例(DLS・CCシリーズ、左から4chモデル、1chモデル、2chモデル)。

フロントスピーカーを鳴らすためだけなら、「2chタイプ」も選択肢として浮上!

なお、フロントスピーカーのみを鳴らすためだけに「外部パワーアンプ」を導入しようと考えるときには、「2chタイプ」も候補に上がってくる。ちなみに、「2chタイプ」にもメリットがある。それは主には2つある。1つは「導入コストを抑えられること」で、もう1つは「より良いモデルを手にできること」だ。

例えば、10万円の「4chタイプ」の「パワーアンプ」があったとしよう。このモデルでは、1chあたりの価格は2万5000円だ。で、「2chタイプ」の「パワーアンプ」なら、1chあたりの価格が2万5000円のモデルは5万円で手に入る。

または、「外部パワーアンプ」に注げる予算が10万円あるとき、「4chタイプ」ではなく「2chタイプ」のモデルに10万円を注ぎ込むと、1chあたりの価格が5万円のモデルを購入できる。そのモデルは10万円の「4chタイプ」のモデルと比べて、性能も相応に高くなる。このように、使える予算が決まっているときには、ch数が少ない「2chタイプ」のモデルをターゲットとした方がより高性能なモデルを買えるのだ。

ただし、後からサブウーファーも鳴らしたくなったり「マルチアンプ接続」をしたくなったりすると、パワーアンプを買い足さなければならなくなる。そうなるとインストールスペースを多く取る。なので後々システムを大型化させたくないと考えるのであればやはり、とりあえずは「2ch」だけあれば良い場合でも「4chタイプ」のモデルを選んだ方が無難だ。

ところで、後から「パワーアンプ」をより高性能なものへと買い替えたくなることもある。そのときのことを想定するならば、「2chタイプ」のパワーアンプを購入する際にもやはり、「ブリッジ接続」が可能なモデルを選んでおくとベターだ。そうしておくと、後からそのモデルをサブウーファー用として流用しやすくなる。つまり、ツブシが効く、というわけだ。

「マルチアンプシステム」での使用が想定された「1chパワーアンプ」の一例(ビーウィズ・P-1R)。「マルチアンプシステム」での使用が想定された「1chパワーアンプ」の一例(ビーウィズ・P-1R)。

サブウーファー用の「パワーアンプ」を探す際には、「1chタイプ」のモデルにも注目!

次いでは、「1chタイプ」について説明していく。なお「1chタイプ」の中にもタイプ違いがある。1つは「サブウーファー用」で、もう1つは「マルチアンプ接続用」だ。

それぞれがどのようなものなのかを説明しよう。まずは「サブウーファー用」について。先述したように、サブウーファーはモノラルで鳴らされることが多い。そしてできることなら高出力なパワーアンプで鳴らしたい。なので、サブウーファーを鳴らすための「パワーアンプ」とするならば、出力数を「1ch」に絞ってしまえばハイパワーなモデルに仕上げやすくなる。コストを「1ch」に集中できるからだ。なので、サブウーファー用の「パワーアンプ」は「1chタイプ」である場合がほとんどだ。

そしてもう1つの「マルチアンプ接続用」の「1chタイプ」の「パワーアンプ」は、高音質を追求するハイエンドシステムでの使用が想定されて作られた高音質モデルである場合が多い。

というのもカーオーディオでは「マルチアンプ接続」が採用されることが多いのだが、それを行うときに「1chタイプ」の「パワーアンプ」を用いれば、chセパレーションを上げられる。ch間での信号の干渉が起きにくくなるので、結果、より高音質化を果たせやすくなる。こだわりのシステムを構築しようと思ったら、高音質な「1chタイプ」のパワーアンプにも目を向けよう。

最後に、「5ch」以上のモデルについても説明しておこう。これらは、大掛かりなシステムを効率的に構築したいときに重宝する。例えばフロントスピーカーを3ウェイ化したいと考え、それを「マルチアンプ接続」で鳴らしたいと思うときには、「6chタイプ」のモデルを選べば1台でシステムを完結できる。このように「多chタイプ」の「パワーアンプ」ならば、複雑なスピーカーレイアウトのシステムでも、コンパクトに組み上げられる。

今回は以上だ。次回も「外部パワーアンプ」の選び方に関する解説を続行する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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