父親がホームオーディオ好きで幼少の頃から自宅には高音質なオーディオシステムがある環境だった飯田さん。社会人になって愛車としてトヨタ『ヤリス』を手に入れると、カーオーディオの高音質化に目ざめ茨城県のSOUND WAVEでシステムアップをスタートさせる。
◆物心ついたときには自宅にオーディオが
オーディオ好きな父親により育まれた音楽好き
オーディオに興味を持つきっかけは人それぞれだが、今回の主役である飯田さんは父親からの英才教育を受けてそのまま育った生粋のオーディオフリークだ。
「父親がホームオーディオ好きで、物心がついたときにはすでに実家にオーディオルームがあってホームオーディオが置いてあったんです。ことあるごとに父親と一緒にオーディオを聴くという習慣も特に意識すること無く普通の日常でした」
保育園に入る頃にはすでにオーディオでいろいろな曲を聴くことが楽しくなっていたという飯田さん。父親の隣にちょこんと座って大人しくオーディオを聴いている少年だったという。そんな恵まれた環境で育った飯田さんは、なんの疑いも無く音楽が好きになっていく。
「最初は自宅にあったCDを聴いていたのですが、徐々に自分が好きなアーティストもできてきて、自分のお小遣いでCDを買って聴くようになっていきました。最初はJ-POPにはじまって、洋楽、さらにはJazzなども幅広く聴くようになりました。その頃にはすっかり音楽もオーディオも好きな子供になっていたんです」
◆クルマの純正オーディオがもの足りない
プロショップでシステムアップの相談を開始
そんな飯田さんだったが、青年期になっても自らがホームオーディオの道を極める方向へは向かうことは無かったようだ。しかし、次のオーディオ的な転機が訪れるのは社会人になった頃だった。
「仕事をはじめるとすぐにクルマが必要になってヤリスを買ったんです。それからは車内で積極的に音楽を楽しむようになっていきました。するとヤリスの純正オーディオがなんだもの足りなく思えてきたんです。せっかく好きな曲を聴くんだから、もっと良い音にして車内のリスニング環境を快適にしたいと思い始めたんです」
そこで、すぐさまインターネットを調べてカーオーディオの音質向上の作戦をプランする飯田さん。その中から見つけ出したのが今回インストールをオーダーしたサウンドウェーブだった。
「オーディオを取り付けるなら最初からオーディオ専門店でお願いしようと思っていました。技術力も必要ですし知識も広く持っていることが求められるので、専門ショップが安心だと思ったんです。そこでたまたま自宅から近い場所にあったサウンドウェーブを見つけて出かけることにしました」
ショップに行ってみることにした飯田さん、カーオーディオに関する知識はほとんど無かったので、概算の予算だけを決めて相談に行くことにした。
「あまり予備知識も無くサウンドウェーブに行ってみることにしました。行けば何かわかると思ったんです。ショップではシステムアップのことなども説明を受けました。そんな中“まずは音を聴いてみてください”ということになったのでショップのデモカーを試聴することになったんです。すると音を聴き始めた瞬間にビックリ、“クルマでもこんな音が出るんだ！”とかなり驚きました」
音質はもちろん、音場の正確さや音の豊かさ、スピーカーの鳴りっぷりなど、何から何までが純正とは違っていたのだ。事前に想像していた以上の音の良さに驚いた飯田さんは愛車のシステムアップをあらためて決意することになる。
「その音を体感してしまうと、自分のクルマでもこんな音を体感してみいたいと思うようになったんです、それで間もなくしてインストールをお願いすることにしました」
◆スピーカー交換で透明感を一気にレベルアップ
パワーアンプの追加でさらなる高音質化を実践
サウンドウェーブのデモカーを聴いて衝撃を受けた飯田さんは、すぐさまシステムアップの計画に着手する。まずは最初にスピーカー交換をプランすることになる。
「ショップのデモボードに色々なスピーカーが設置されていて、それを順に聴いて好みの音を探すことからはじめました。そこでピンと来たのがダイヤトーンのDS-G300でした。透明感があってクリアな音が好みで選びました。取り付けはインナーバッフルでシンプルに、ヘッドユニットは純正をそのまま使ったシステムとしました」
「スピーカーの取り付けが終わって運転席に座って音を聴いてみるとすごく良くなっていたんです。狙ったとおりに音に透明感が出てヌケの良いクリアな音に仕上がっていました」
しかし若くしてオーディオ歴が長い飯田さんだけに、いったんオーディオ熱に火が着くともっと良い音を目指しはじめることになる。
「スピーカー交換で音が良くなりすごく満足していましたが、半年ぐらい経つと“ここまで音が良くなるんだったら、もっと良い音にしたい”と思い始めました。そこでサウンドウェーブに行って相談したところパワーアンプの追加を提案されました。そうして選んだのがヘリックスのC-FOURです」
スピーカーの能力をフルに引き出すためにパワーアンプを強化する作戦を実施したオーナー。実際にシステムアップを実施してみると音の進化を体感することになる。
「スピーカーは変わらないのにパワーアンプを追加しただけで音がかなり変わってきました。まずは音数が断然増えて情報量もぐっと増えて感じに仕上がりました。またサウンドのクリア感も一層レベルアップしました。その結果、好みのサウンドがより強化された感じの音に仕上がったんです」
ホームオーディオを聴いて育った飯田さんが、カーオーディオに目ざめ、スピーカー交換、パワーアンプ追加と順調に進化を遂げはじめる。思い通りの高音質化を果たし、システムアップの楽しさを感じ始める。次回の後編では、更なる高音質化を目指して次なる次なるシステムアップを実践する様子をご紹介しよう。
土田康弘｜ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
