プロが『サイバーナビ』を薦めるワケとは? 「ソースユニット学・入門」第1回『サイバーナビ』編 | Push on! Mycar-life

プロが『サイバーナビ』を薦めるワケとは? 「ソースユニット学・入門」第1回『サイバーナビ』編

車内で音楽や映像を楽しむためには、AV素材を再生する機器である「ソースユニット」が必要となる。なお昨今は車内で楽しめるAVコンテンツの幅が広がり、結果、「ソースユニット」の選択肢も車載専用機からDAPまで幅広い。さて、その中から何を選ぶと良いのだろうか…。

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カロッツェリア・サイバーナビ(AVIC-CQ911-DC)。
  • カロッツェリア・サイバーナビ(AVIC-CQ911-DC)。
  • カロッツェリア・サイバーナビ(AVIC-CL911-DC)。
  • カロッツェリア・サイバーナビ(AVIC-CW911-DC)。
  • カロッツェリア・サイバーナビ(AVIC-CZ911-DC)。
  • カロッツェリア・サイバーナビXシリーズ(AVIC-CL902XSlll)。
  • カロッツェリア・車種専用10V型サイバーナビ(AVIC-CE902VOIlll)。

車内で音楽や映像を楽しむためには、AV素材を再生する機器である「ソースユニット」が必要となる。なお昨今は車内で楽しめるAVコンテンツの幅が広がり、結果、「ソースユニット」の選択肢も車載専用機からDAPまで幅広い。さて、その中から何を選ぶと良いのだろうか…。

今回からスタートする当特集では、毎回1つずつアイテムをクルーズアップし、それぞれの利点について深く切り込んでいこうと思う。なお、その考察を深めるために当特集では毎回全国の有名カーオーディオ・プロショップに取材し、プロ目線でのリアルな声を紹介していく。今回は広島県福山市の“アミューズ”に協力を要請し、まずはカロッツェリアの『サイバーナビ』について話を訊いた。さて、当シリーズに対するプロの評価はどうなのか…。

『サイバーナビ』はバリエーションが豊富で、しかも音も良い!

“アミューズ”の代表を務める岡本さんに、まずは『サイバーナビ』の人気について教えてもらった。

「『サイバーナビ』は“ソースユニット”としての性能も優秀ですので、人気が高いです。人気となっているポイントとして最初に挙げるべきは、“機種のバリエーションが豊富なこと”です。10V型の車種専用大画面シリーズもあり、通常の『サイバーナビ』も7型スタンダードモデルから、7型ワイド、8型、9型まで用意されています。

そして、単刀直入に音が良いです。カロッツェリアは設立当初から音にも定評があるブランドです。カロッツェリアXの各製品をはじめ高音質なカーオーディオユニットを、これまで多々輩出してきました。つまり音に関してのノウハウも豊富に持っていて、当然ながらそれは『サイバーナビ』にも活かされています。ですので、大画面モデルで音が良いナビはどれですかと聞かれたら、『サイバーナビ』をお薦めすることは多いです。

しかも、コストパフォーマンスも高いです。『サイバーナビ』は、かつては40万円くらいしていた時代もありましたが、現行モデルは最上位機種でもその半分以下で手に入ります(取り付け費用を除く)。なお、音にこだわったスペシャルモデルである『サイバーナビXシリーズ』もラインナップしていますが、通常の『サイバーナビ』は『サイバーナビXシリーズ』と同等のサウンドチューニング能力を持ちながらもそれと比べてずっとお手頃です。

『サイバーナビXシリーズ』は音響パーツにも贅が尽くされていてより高音質に仕上げられていますが、しかしエンタメ能力に関してはむしろ通常の『サイバーナビ』の方が充実しています。コスパの高さは際立っていると思います」

カロッツェリア・サイバーナビXシリーズ(AVIC-CL902XSlll)。カロッツェリア・サイバーナビXシリーズ(AVIC-CL902XSlll)。

『サイバーナビ』なら、車内がWi-Fiスポット化する!?

岡本さんが話すとおり、『サイバーナビ』は画面サイズ違いが4種類あり、そしてさらにそれぞれで“ネットワークスティック”を同梱するモデル(品番に『DC』が付く)とそれを同梱しないモデルとがある。なおこれが同梱されていると、車載用の通信サービス『docomo in Car Connect』を利用できるようになる。で、これを活用すると『サイバーナビ』をアクセスポイントとして車内がWi-Fiスポット化する。さて、この『DCモデル』の評判はどうなのだろうか。

「当店では、数が多く出るのはよりリーズナブルな非『DCモデル』の方です。しかしサブスク系の映像コンテンツを楽しみたいと考えられている方からは、迷わず『DCモデル』が選ばれます。そしてそういったお客様は、『DCモデル』に大満足されています。

ちなみにカロッツェリアは、『docomo in Car Connect』が使えるようになる『車載用Wi-Fiルーター』も発売していますが、こちらは実は使用には多少の制限がかかります。『docomo in Car Connect』はクルマ用のサービスなので車外では使えないようになっていて、クルマが走行状態か否かを検知する仕組みが組み込まれているんです。結果、停車中の使用には時間制限がかかります。

しかし『DCモデル』では停車中でも時間制限がかかりません。そもそも『サイバーナビ』と組み合わせなければ使えませんので、車外では使えないようにするための仕組みを組み込む必要がないからです。

この違いは実は、結構大きいです。サブスク系の映像コンテンツを楽しみたいと思われている方の多くは、キャンプや車中泊をされる際にもネットと繋がり放題になることを望まれています。そうであると『車載用Wi-Fiルーター』は不向きです。しかし『サイバーナビ』なら、キャンプ場でもネット環境が失われることがありません」

カロッツェリア・サイバーナビ(AVIC-CW911-DC)。カロッツェリア・サイバーナビ(AVIC-CW911-DC)。

スペシャルなエンタメ機能も搭載! ハイレゾ音源も楽しめる!

また通常のサイバーナビ』には、本体に搭載されたブラウザを介してYouTubeを楽しめる“ストリーミングビデオ”という機能と、自宅のブルーレイレコーダーと繋がれる“レコーダーアクセス”という機能も搭載されている。これらの人気、実力はどうなのだろうか。

「当店のお客様の間では、“ストリーミングビデオ”の方はかなり好評です。『サイバーナビ』にはHDMI端子が備えられていてそれを活用することでスマホのミラーリングが可能となりますので、『サイバーナビ』をお使いの方のほとんどがミラーリングを利用されています。しかしYouTubeに関しては皆さま、“ストリーミングビデオ”で楽しまれています。ナビ画面ですべての操作を行えますので使い勝手良いんです。

一方“レコーダーアクセス”の方は、活用されている方は多くはないですね。YouTubeやサブスク系の映像コンテンツが豊富に楽しめますから、自宅のレコーダーと繋がらなくても良いと考えられる方が、当店のお客様の間では多いです」

ところで『サイバーナビ』はハイレゾ音源の再生も可能だ。そこのところは利点となっているのだろうか。

「もちろん、そこも利点の1つです。ナビがハイレゾに対応していると、車内に持ち込む楽曲データを選別しなくてすむんです。ハイレゾに対応していない機種の場合は、SDカード等にデータを移すときにハイレゾ音源を弾く必要がありますが、その作業が不要になるのは大きいと思います。また、それまでハイレゾ音源を聴ける環境を持っていなかった方は、『サイバーナビ』を導入することで音源購入時の選択肢にハイレゾ版も加わります。そういうメリットも得られます。

ちなみにとことん音質にこだわる方は、DAPとDSPをシステムに組み込みそれにてハイレゾ音源を再生されます。確かに、車内でハイレゾ音源をもっとも高音質で楽しめる方法はどれですかと問われたら、当店でもその方法を提案しています。しかし、使いやすさも重視される方には車載機でハイレゾ音源を再生する方法をお薦めしています。車内での操作性は車載機の方が圧倒的に優れていますから。なお『サイバーナビ』なら音質面でも不満に思われることはないはずです。車内でハイレゾ音源を聴きたいと思われる方にも、『サイバーナビ』は自信を持ってお薦めできます。

お近くでしたら、ぜひお気軽にご来店ください。その他のソースユニットについても、またスピーカー交換等々についても詳しくご説明いたします。多くの方のご来店を心よりお待ちしています」

《太田祥三》

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