教えて、プロショップ! カーオーディオの“始め方” Part1「スピーカー交換」の方法論 その3 | Push on! Mycar-life

教えて、プロショップ! カーオーディオの“始め方” Part1「スピーカー交換」の方法論 その3

「ドライブに音楽は欠かせない」そう思っている方の胸の中には、その音楽をさらに良い音で聴きたいという思いが少なからずあるはずだ。当特集では、そう思ったときのアクションの仕方をレクチャーしている。

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フォーカル・ISS 170。当機は、“ユーモ・オートデザイン”の『良い音こだわりパッケージ・ベーシックプラン』にラインナップされているスピーカーのうちの1つ。
  • フォーカル・ISS 170。当機は、“ユーモ・オートデザイン”の『良い音こだわりパッケージ・ベーシックプラン』にラインナップされているスピーカーのうちの1つ。
  • フォーカル・ES 165 KX2。当機は、“カーオーディオ スタジアム”の店頭でもボードに組み込まれているスピーカーのうちの1つ。

「ドライブに音楽は欠かせない」そう思っている方の胸の中には、その音楽をさらに良い音で聴きたいという思いが少なからずあるはずだ。当特集では、そう思ったときのアクションの仕方をレクチャーしている。

さまざまなアプローチがある中でまずは、音の出口であるスピーカーを交換しようと思ったときの考え方や選び方を解説している。

なお当特集では毎回、全国の有名カーオーディオ・プロショップに取材し、記事を作成している。今回は、埼玉県越谷市の“ユーモ・オートデザイン”と大阪府寝屋川市の“カーオーディオ スタジアム”に協力を要請した。当回も参考になる話がたくさん訊けた。じっくりとお読みいただきたい。

“初めてのスピーカー交換”をしたい人向けのセットプランを多数用意!

最初に、埼玉県越谷市の“ユーモ・オートデザイン”の三田さんに訊いた話から紹介していく。

「音を良くしたいという目的でご来店される方のほとんどが、スピーカー交換をご希望されます。しかも、これまでにスピーカー交換をされたことがないという方が多いです。

当店ではそのような方々に向けて、『良い音こだわりパッケージ・ベーシックプラン』というセットプランをご用意しています。計8種類のスピーカーを厳選し、それぞれにデッドニング代と取り付け工賃(インナーバッフル代含む)までをセットにしてご提供しています。なお8種類のプランはそれぞれで価格が異なっています(税別5万7000円から税別10万円まで)。スピーカーの金額が各製品ごとで異なるからです。つまり、デッドニング代と取り付け代はすべてで同一です。

なおセットに含まれているデッドニングは2万円分の内容となっていて、必要な工程をひととおり行います。ちなみにいらっしゃる方の多くは、デッドニングの必要性を良くご存知です。ただ、どこまでやるべきかを悩まれている方が多いですね。その点当店のセットプランに含まれているデッドニングは、これだけやっておけば大丈夫という内容になっています。どこまでやればいいかを迷われる必要はないと思います」

個性豊かな海外モデルを多数用意して、“選ぶ楽しさ”も提供!

「ところで、デッドニングを後回しにするという考え方もあるのですが、できればスピーカー交換と一緒にやっていただきたいと思っています。得られる満足度が違いますから。より満足していただきたいと思い、リーズナブルな価格設定にした上でデッドニングもセットに組み込みました。

なお、『いい音こだわりパッケージ・ベーシックプラン』に設定してあるスピーカーはすべて海外製品です。選ぶ面白さを味わっていただきたいと考えて、敢えて海外モデルの中から8製品を厳選しました。海外メーカーは各社ごとでバックボーンや音に対する考え方が異なっていて、それぞれが個性派です。結果、バラエティに富んだ顔ぶれになりました。あれこれ悩みながらも、楽しみながらお選びいただけると思います。

ちなみに選定いただく際には、お客様からどんな音がお好みかを必ずお聞きしています。例えば高音がお好きなのか低音がお好きなのかとか、普段はどんな音楽を聴かれているのか等々を。そしてそのお好みに合いそうなのはどれかをアドバイスしながら、お決めいただいています。

スピーカー交換にご興味があれば、ぜひお気軽にご来店ください。実際に音を聴いていただいて、お好きなスピーカーを見つけ出していただけたらうれしいですね」

フォーカル・ES 165 KX2。当機は、“カーオーディオ スタジアム”の店頭でもボードに組み込まれているスピーカーのうちの1つ。フォーカル・ES 165 KX2。当機は、“カーオーディオ スタジアム”の店頭でもボードに組み込まれているスピーカーのうちの1つ。

スピーカーは純正のままで、まずはデッドニングから始めるのもアリ!

続いては、大阪府寝屋川市の“カーオーディオ スタジアム”の桑野さんに訊いた話を紹介する。

「当店に初めてご来店される方の多くは、スピーカー交換がお目当てである場合が多いです。

なお当店ではそのようなお客様には最初に、ディスプレイに設置してあるデッドニングのデモ機をご試聴いただいています。デッドニングの施工前と施工後の音の違いをご体感できるようにしてあるんです。そしてデッドニングで音が変わることを知ってもらい、なぜ音が変わるのかをご説明させていただきます。

こうして、スピーカー交換とデッドニングがセットであることをご理解いただいて。ただし、両方を同時に行わなくても良いと考えています。そしてどちらかだけをとおっしゃる方には、デッドニングをお薦めすることが多いです。

特に純正スピーカーがセパレート2ウェイである場合には、デッドニングを行っただけでガラリと音が変わります。そしてそのことに、皆さま大変驚かれます。このような体験をされることもまた、有意義なのではないでしょうか。カーオーディオの面白さや奥深さを感じていただけますから」

お薦めなのは4万円以上のスピーカー。あとあとシステムアップしても長く使える!

「スピーカーについても、デモボードで音を聴いてお選びいただいています。デモボードには現在、9機種をセットしています。で、スピーカーを交換されるのが初めてだという方には、4万円から6万円クラスのモデルをお薦めすることが多いです。デモボードには、それに該当する製品が計5モデル入っています。

なおそれらよりもさらに廉価なモデルも存在しているのですが、低価格な製品では特に、グレードが1つ上がると性能もぐっと良くなります。例えば2万円のモデルと4万円のモデルとでは価格が倍違いますから、性能差も相応に開きます。そしてスピーカーの場合は、4万円が1つのボーダーラインだと考えています。それ以上のモノをお選びいただくと、あとあと外部パワーアンプを入れる等のシステムアップをされても、しっかり応えてくれるんです。

またデモボードには、それらよりもさらに上級の製品も入れてありますので、その音もひととおりお聴きいただいています。そうすると、その中からお好みのモデルを見つけられる方もいらっしゃいます。ご予算の範囲内であれば、少し背伸びをされても良いと思います。さらに満足度の高いモデルを手にできますから。

お近くでしたらお気軽にお越しください。まずはご試聴のためだけにご来店いただくのでも構いません。デッドニングのデモ機の音やスピーカーの音を、ぜひご自身の耳でご確認ください。お待ちしています」

《太田祥三》

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