“土台”を強化すれば音楽は今よりもっと豊かに響く!? 「低音増強」大作戦! Part2「小型・薄型のパワードサブウーファー」の楽しみ方 | Push on! Mycar-life

“土台”を強化すれば音楽は今よりもっと豊かに響く!? 「低音増強」大作戦! Part2「小型・薄型のパワードサブウーファー」の楽しみ方

低音を増強する楽しさを多角的に検証しようと試みている当特集。第2回目となる当回では、“小型・薄型のパワードサブウーファー”を導入することの意義や楽しさ、さらには使い方のコツまでをじっくりと解説していく。

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小型・薄型のパワードサブウーファーの一例(DLS)。
  • 小型・薄型のパワードサブウーファーの一例(DLS)。
  • 小型・薄型のパワードサブウーファーの一例(カロッツェリア)。

低音を増強する楽しさを多角的に検証しようと試みている当特集。第2回目となる当回では、“小型・薄型のパワードサブウーファー”を導入することの意義や楽しさ、さらには使い方のコツまでをじっくりと解説していく。

なお当特集は、毎回全国のカーオーディオ・プロショップに取材して記事を作成している。今回は、香川県高松市の人気店、“ピットハウスコスギ”の古杉さんに教えを請うた。興味深い話がたくさん訊けた。さて、その内容とは…。

導入のハードルが低いことが最大のメリット! 選ぶ際のポイントは“予算”と“サイズ”!

最初に、「小型・薄型のパワードサブウーファーの利点から教えてもらった。

「利点はズバリ、導入のハードルが低いことです。これに関してポイントは3点あります。まず1点目は、“場所を取らないこと”です。“小型・薄型のパワードサブウーファー”ならシート下に取り付けられます。トランクの積載性を落とすこともありません。

2点目は“取り付け費用が掛かりにくいこと”です。基本的には大きな改造は必要ありませんから。配線と固定を行えばOKな場合が多いです。ちなみに国産品の中にはケーブル類が同梱されているモデルもあります。そのようなタイプをお選びいただければさらに取り付け費用を抑えられます。

そして3点目は、“製品代がリーズナブルであること”です。1万円台のモデルからありますし、それよりも高額なモデルを選んでも、1台でサブウーファーユニット、パワーアンプ、ボックスまですべて揃うわけですから、他の“低音増強”アイテムと比べて製品代も掛かりにくいです」

続いては、選ぶ際のポイントを訊いてみた。

「振動板の口径やパワーアンプの出力といったスペックは、それほど気にしなくて良いと思います。ポイントとなるのはご予算とサイズです。ひと口に“小型・薄型のパワードサブウーファー”と言っても製品ごとで価格差が結構あります。やはり高価なモデルの方が高性能が望めますので、ご予算が許すのであれば上級機を選ばれた方が良いと思います。例えば2万円の製品と4万円の製品とでは価格が倍も違いますから、性能差も相応に出てきます。

そして、サイズも重要です。愛車のシート下に収まるモデルを選びましょう。そうでなければ意味がありませんから」

“入力ゲイン”の設定はくれぐれも適切に! “位相切り替え”スイッチも試すベシ!

次いでは、使い方のコツを教えてもらった。

「基本設定を確実に行うことが大切です。まず大事なのは、“ゲイン”を正しく設定することです。“ゲイン”とは入力ボリュームの事を指します。コントローラーに付いている“ゲイン(ボリューム)”とは別に、入力する音楽信号の大きさを設定する機能が備わっているんです。これを上げすぎるのはNGです。上げすぎると音が歪んでしまいますから。

ただし、設定は簡単ではありません。失敗すると最悪ユニットが破損しかねません。なので設定はプロに任された方が良いと思います。ちなみに当店では、測定器を用いて入力信号の大きさを確認しながら厳密に設定しています。

あと“位相切り替え”のスイッチは、必ず1度は操作してみましょう。操作手順は簡単です。“正”か“逆”かの2択ですから、スイッチを切り替えて両方の音を聴き比べ、よりパワー感が感じられる方を選んでください。

そしてもう1つ、“周波数切り替え”のスイッチも適切に合わせたいですね。基本的にはお好みで良いのですが、使用中のフロントスピーカーが純正のままかもしくは廉価なモデルの場合には、100Hzから90Hzくらいに設定すると良いと思います。そういったスピーカーは重低音の再生能力が高くありませんので、サブウーファーに広範囲の帯域を受け持たせた方が良い結果が得られやすいと思います」

性能を十分に引き出したいと思ったら、設置はプロに任せると安心♪

さらにはこんな話も訊かせてくれた。

「以下のようなことも有り得ますのでご注意ください。ご愛用のメインユニットにサブウーファー出力が備えられていない場合、音声信号はフロントスピーカー出力もしくはリアスピーカー出力を分岐させて入力することになるのですが、フロントスピーカー出力から分岐させる場合には、ナビ側の設定で注意すべきポイントがあるんです。

ナビに“スピーカーのサイズ選択”機能が付いているとき、これにて“スモール”を選んだ場合には、低音がカットされてしまいます。小さいスピーカーは低音再生能力が低いので、低音信号はカットした方が効率良く鳴らせますから。なのでその信号をサブウーファーに送り込んでも、低音は聴こえてきません。スピーカー選択を改めるか、リアスピーカー出力から配線するかのどちらかにしましょう」

その他の取り付け上でのポイントも教えてもらった。

「固定は、できればしっかり行いたいですね。固定用のボードを用いると万全です。しかしコストを抑えたいと考えられる場合には、強力な“面ファスナー”を使っても良いと思います。

あと、電源線はバッテリーから直接引き込む“バッ直”を行いたいですね。電源をしっかり確保できるか否かは音に与える影響が大きいですから。ちなみに当店では基本的に、取説に“電源はナビ裏から取れば良い”というように書かれている製品でも“バッ直”を行っています。性能を十分に引き出したいからです。ただ最近は、“バッ直”をしようとすると手間が多く掛かる車種も増えつつあります。そうであると工賃もかさんできますので、その場合はご予算に合わせて柔軟に対応させていただいています。

“小型・薄型のパワードサブウーファー”は、手軽に“低音増強”を行える便利なアイテムです。低コストで最大限の効果を上げたいとお考えでしたら、導入を検討されて損はないと思います。なお当店では、タイプの異なるモデルを4機種、常時聴き比べられるようにしています。他にもさまざまな“低音増強”のプランもご提案できますので、お近くでしたらせひお気軽にお越しください。お待ちしています」

《太田祥三》

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