カーオーディオをもっと身近に感じるための、『ザ・用語解説!』 Part11 「周波数」について | Push on! Mycar-life

カーオーディオをもっと身近に感じるための、『ザ・用語解説!』 Part11 「周波数」について

「ドライブと音楽は切っても切り離せない!」という音楽好きなドライバーに向けて、カーオーディオシステムへの関心度を上げていただくための『ザ・用語解説』をお届けしている。今回はサウンドチューニングに関連した用語として、「周波数」に焦点を当て解説していく。

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イコライザー調整の設定画面の一例(『ダイヤトーンサウンドナビ・スタンダードモデル』のイコライザー)。
  • イコライザー調整の設定画面の一例(『ダイヤトーンサウンドナビ・スタンダードモデル』のイコライザー)。
  • イコライザー調整の設定画面の一例(ロックフォード・フォズゲートのチューニングアプリ)。
「ドライブと音楽は切っても切り離せない!」という音楽好きなドライバーに向けて、カーオーディオシステムへの関心度を上げていただくための『ザ・用語解説』をお届けしている。今回はサウンドチューニングに関連した用語として、「周波数」に焦点を当て解説していく。

◆01「周波数」とは?

音楽を聴く上では特に意識する必要のない言葉なのかもしれないが、カーオーディオのチューニングについて語られる際には度々出現するこの「周波数」という言葉。今回はこの言葉の意味を深く掘り下げてみる。

さて、カーオーディオのサウンドチューニングにおいて「周波数」という言葉が頻出する局面は、「クロスオーバー」と「イコライザー」の調整をするときだ。なお、特にカーオーディオ初心者にとっては「クロスオーバー」は馴染みが薄いと思われるので、ここでは主に「イコライザー」について説明していく。

通常の「グラフィックイコライザー」には“バンド”が設定されていて、それぞれに数字が書かれている。「3バンドタイプ」のような簡易的なものならば“バス”、“トレブル”といった言葉での表記になっていたりもするが、「5バンド」とかそれ以上にバンド数が多くなってくると、各「バンド」の名称は数字で表記されることとなる。

その数字が「周波数」だ。

で、この「周波数」とは何なのかというと、「イコライザー」に関するときにはこれを、「音の“高・低”を表す単位」だと考えるともろもろを理解しやすくなる。「音の“高・低”」は一般的には「音階」で表現されるのだが、人間の可聴帯域は全10オクターブもあるので、その全範囲を「音階」で言い表そうとすると少々ややこしくなる。しかしそれを「周波数」で言い表せば状況をシンプルにできる。つまり、「音階」を“数値化”して分かりやすくしている、というわけなのだ。

◆02「周波数」をさらに詳しく科学的に分析!

ところで「周波数」とはそもそも、「電気振動などの現象が、単位時間あたりに繰り返される回数」のことを指す言葉だ。音は、固体、液体、気体を媒介として伝わる振動であるのだが、その振動が空気中を伝わるときに単位時間の間に何周期するかを「周波数」として表す、というわけなのだ。

音に関しては、一般的には「Hz(ヘルツ)」という単位が使われている。そして「Hz」での単位時間は「1秒間」だ。

ちなみに「音速」とはざっくり「340m/秒」である(温度や気圧によって「音速」は変化する)。つまり音波は1秒間に約340mも進むのだが、となると例えば「1Hz」の音は、1秒間に340m進む間に1周期の振動しかしないということになる。水面を伝う水紋のような上下運動を1秒間に1回するきりなのだ。つまり「1Hz」の音は、「1波長」が340mもある。

対して「100Hz」の音は、1秒間に100周期する。つまり340m進む間に100回、上がり下がりを繰り返す。であるので「1波長」は約3.4mとぐっと短くなる。「1kHz」(kは1000を表している。1kHz=1000Hz)は1秒間に1000回振幅し「1波長」は約34cm、「10kHz」の音は1秒間に1万回振幅し「1波長」は3.4cmだ。

このように音波は、音の“高・低”によって「1波長」の長さが変わってくるのだが、カーオーディオシステムのサウンドチューニングを行う際には、「波長」も考慮されることとなる。例えば、ドアとセンターコンソール間の距離にすっぽりとハマってしまう「波長」はどの「周波数」の音なのか、とか。つまり、音の“高・低”を「周波数」で考えると、サウンドチューニングにおいてはいろいろと便利になってくるのだ。

◆03「周波数」は“かけ算”で上がっていく?

ところで、とあるメーカーの「5バンド」タイプの「イコライザー」では、各バンドの「周波数」設定は以下のようになっている。低い方から順番に、

・80Hz
・250Hz
・800Hz
・2.5kHz
・8kHz

このように、最初のバンドと次のバンドとの数字の差はわずか“170”なのに、4バンド目と5バンド目の数字の差は“5500”もある。これはなぜかというと、各数字は“足し算”で増えているのではなく“かけ算”で増えているから、だ。各数字の関係性は、それぞれ約3.1倍から約3.2倍。なので、バンドが上にいくにつれて数字がどんどん大きくなっていくのである。

さて、「イコライザー」のバンドの「周波数」が“かけ算”の関係性で設定されるその理由は何なのだろうか。

答は、「音程が上がっていくにつれて周波数は“かけ算”で増えていくから」だ。例えば、楽器のチューニングで使われることが多い「ラ(A)」の音の周波数は約440Hz。この1オクターブ上の音の「周波数」はどれくらいなのかというと、答は約880Hz。1オクターブの音程差においての「周波数」は、“2倍”の関係となっている。

このように、「音程差」は「周波数」的には“かけ算”の関係性となっている。なので「イコライザー」のバンド設定は、高い方に行くほど、数字がどんどん大きくなっていくのだ。

今回の「周波数」についての解説はここまでとさせていただく。次回も、サウンドチューニングに関連する“音”的な『用語解説』を続行する。専門用語を身近に感じていただいて、結果、カーオーディオシステムについても親しみを感じいただくべく、特集を継続する。お楽しみに。
《太田祥三》

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