「JLオーディオ」から新フラッグシップパワーアンプが“DSP”を内蔵して新登場! 実力を緊急テスト! <前編> | Push on! Mycar-life

「JLオーディオ」から新フラッグシップパワーアンプが“DSP”を内蔵して新登場! 実力を緊急テスト! <前編>

カーオーディオ 特集記事

JLオーディオ・VX600/6i
  • JLオーディオ・VX600/6i
  • JLオーディオ・VX600/6i
  • JLオーディオ・VX600/6i
  • 『JLオーディオ・VXiシリーズ』サイズ比較。
  • JLオーディオ・VX600/6i
  • JLオーディオ・VX600/6i
  • JLオーディオ・VX600/6i
  • JLオーディオ・VX600/6i
人気アメリカンブランドの1つ、「JLオーディオ」から、新たなフラッグシップパワーアンプが登場した。その名は『VXiシリーズ』。なんと、各機には高性能な“DSP”が内蔵されているという、正真正銘、新機軸なパワーアンプシリーズとなっている。

先週、「JLオーディオ」のディストリビューターであるイース・コーポレーションが製作した新JLオーディオデモカーを紹介する記事を掲載し、その中でもデモカーに搭載されていた『VX1000/5i』を紹介したが、改めて今回から2回にわたり、試聴室でのインプレッションリポートも交えながら、より深く、『VXiシリーズ』の凄さと魅力に迫っていく。

JLオーディオ・VX600/6i


哲学を持ってパワーアンプに“DSP”を内蔵…。


ところで「JLオーディオ」は、今年の春に新フラッグシップスピーカー『C7シリーズ』を登場させている。当シリーズはツィーター、ミッドレンジ、ミッドウーファーの3機種で構成されていて、その一方でパッシブクロスオーバーネットワークはラインナップに加えられていない。つまり、アクティブクロスオーバーを使ってマルチアンプ駆動させることが前提とされたスピーカーシリーズ、というわけなのだ。

今回のフラッグシップパワーアンプ『VXiシリーズ』は、この『C7シリーズ』スピーカーと組み合わせることも前提とされているパワーアンプだと考えると、合点がいく。クロスオーバーをスピーカーに付属させるのではなく、パワーアンプに付属(一体化)させるのが現代的であると、「JLオーディオ」は考えた。そう捉えることもできるのだ。

また「JLオーディオ」はもともと、パワーアンプをバリエーション豊富にラインナップさせてきた。モノchモデル、2chモデル、4chモデルに加えて、それ以上のch数を備えたモデルも多彩に用意してきた。「1台ですべてをまかなう」、というところにも力点が置かれてきたわけだが、今回の『VXiシリーズ』ではその思想をさらに進化させてある。ユーザーは、自分が組もうとするシステムに合ったパワーアンプを1台選べば、DSPも含めてワンボディでシステムを完結できるのだ。

つまり『VXiシリーズ』は、哲学を持ってDSPが内蔵されている、のである。

ラインナップは8モデルで構成。そのうちの半分が5ch以上の“多chアンプ”。


続いては『VXiシリーズ』のラインナップを紹介しよう。シリーズは全8モデルで構成されている。顔ぶれは以下の通りだ。

JLオーディオ・VX600/6i
☆VX800/8i(税抜価格:32万5000円)
●仕様:8ch(8/7/6/4ch)DSP内蔵パワーアンプ●定格出力:75W×8(4Ω)100W×8(2Ω)200W×4(4Ωブリッジ)●サイズ(幅×奥行×高さ):287×168×54mm
☆VX600/6i(税抜価格:27万5000円)
●仕様:6ch(6/5/4/3ch)DSP内蔵パワーアンプ●定格出力:75W×6(4Ω)100W x6(2Ω)300W×3(4Ωブリッジ)●サイズ(幅×奥行×高さ):250×168×54mm
☆VX1000/5i(税抜価格:30万円)
●仕様:5ch(5/3ch)DSP内蔵パワーアンプ●定格出力(MAIN):75W×4(4Ω)100W×4(2Ω)200W×2(4Ωブリッジ)●定格出力(SUB)400W×1(4Ω)500W×1(3Ω)600W×1(2Ω)●サイズ(幅×奥行×高さ):287×168×54mm
☆VX700/5i(税抜価格:25万5000円)
●仕様:5ch(5/3ch)DSP内蔵パワーアンプ●定格出力(MAIN):75W×4(4Ω)100W×4(2Ω)200W×2(4Ωブリッジ)●定格出力(SUB):180W×1(4Ω)240W×1(3Ω)300W×1(2Ω)●サイズ(幅×奥行×高さ):250×168×54mm
☆VX400/4i(税抜価格:22万5000円)
●仕様:4ch(4/3/2ch)DSP内蔵パワーアンプ●定格出力:75W×4(4Ω)100Wx2(2Ω)200W×2(4Ωブリッジ)●サイズ(幅×奥行×高さ): 229×168×54mm
☆VX600/2i(税抜価格:25万円)
●仕様:2ch(2/1ch)DSP内蔵パワーアンプ●定格出力:180W×2(4Ω)300Wx2(2Ω)600W×1(4Ωブリッジ)●サイズ(幅×奥行×高さ):250×168×54mm
☆VX1000/1i(税抜価格:25万円)
●仕様:1ch DSP内蔵パワーアンプ●定格出力:600W×1(4Ω)800W×1(3Ω)1000W×1(2Ω)●サイズ(幅×奥行×高さ):287×168×54mm
☆VX600/1i(税抜価格:20万円)
●仕様:1ch DSP内蔵パワーアンプ●定格出力:400W×1(4Ω)500W×1(3Ω)600W×1(2Ω)●サイズ(幅×奥行×高さ): 229×168×54mm
『JLオーディオ・VXiシリーズ』サイズ比較。

それぞれ品番の「i」の前についている数字がch数を表しているのだが、奇数chモデルはすべて、その内の1chがサブウーファー用chとなっている(モノchモデルはサブウーファー専用モデル)。対して偶数chモデルはサブウーファー用chは持たないが、その代わりすべて2Ω接続および4Ωブリッジ接続が可能だ。つまり、偶数chモデルを選んでも、サブウーファーをパワフルに駆動することが可能となっている。

ところでこの『VXiシリーズ』には、オプションとしてオプティカルオーディオネットワークハブ『VXi-HUB』というモデルが用意されている。名前からも想像がつくように、当機は『VXiシリーズ』パワーアンプを連結させて使うためのユニットである。単体でシステムを完結できるのが当シリーズの多くのモデルの特長なのだが、敢えて複数台を連結させ、すべてを集中コントロールするというゴージャスな使い方も可能となっているのだ。

また『VXiシリーズ』のDSPには、既存のDSPには搭載されていない新しい機能もいくつか備えられている。DSP自体も相当に高性能なのだ。連結して使用するときに可能となることも含めて、DSPの機能の詳細については、次回の記事でじっくりと解説していく。

JLオーディオ・VX600/6i

まずは『C7』の2ウェイシステムで試聴。さすがのハイスペックサウンドを満喫。


今回の記事では、パワーアンプとしての性能を明らかにしていく。6chモデルである『VX600/6i』の音をじっくりと聴いてきたので、その模様をリポートしていこう。改めて、当機のスペックは以下のとおりだ。
☆VX600/6i(税抜価格:27万5000円)
●仕様:6ch(6/5/4/3ch)DSP内蔵パワーアンプ ●定格出力:75W×6(4Ω)100W x6(2Ω)300W×3(4Ωブリッジ) ●周波数特性:12Hz~24kHz(+0-1dB) ●S/N比:99dB以上(アナログ入力)99dB以上(デジタル入力)●クロスオーバー:ハイパス/ローパス12Hz~24kHz(-6/-12/-18/-24/-36/-48dB/oct) ●S/PDIF入力対応 ●ハイレベルインプット対応(別売) ●サイズ(幅×奥行×高さ): 250×168×54mm ●リモートコントローラー対応(DRC-200/DRC-205別売)

続いて試聴環境を紹介しよう。リファレンススピーカーにはもちろん、「JLオーディオ」の新フラッグシップスピーカー『C7シリーズ』を使用した。そして、『VX600/6i』に内蔵されているDSPのクロスオーバーを使い、2ウェイ(通常の4Ω接続で試聴)と3ウェイの両方で音を確認した。

ソースユニットには高級DAP(アステルアンドケルンの『AK380』)を使用し、オプティカルデジタルケーブルでダイレクトに『VX600/6i』に繋いでいる。

最初に『C7シリーズ』の2ウェイのサウンドから試聴した。

テストトラックが流れ始めてまず感じたのは、“クリアさ”だった。不純物が含まれない、ピュアなサウンドステージが目の前に広がったのだ。立体感の表現も上々で、『VX600/6i』と『C7』スピーカーの両方が、音楽信号を解像度高く再現できていることを実感できる。さすがはフラッグシップ同士の組み合わせだ。ハイスペックなサウンドを満喫できた。

デモカーの試聴でも感じたが、実に生真面目で正確なサウンドであることをここでも改めて感じ取ることができた。ムダがなく、必要以上の加色もない。クールに原音を再現し切っている。しかしながら決して無味乾燥なサウンドではない。音の消え際のグラデーションも美しく、味わいはあくまでもリッチだ。

低音のドライブ力にも光るものが感じられた。レスポンスが素速く質感はタイト。リズムが、小気味良くかつダイナミックにグルーヴする。『C7』スピーカーが2ウェイでも高いポテンシャルを発揮可能であることも再確認できた。

JLオーディオ・VX600/6iJLオーディオ・VX600/6iJLオーディオ・VX600/6i

「JLオーディオ」一流のクラスD技術の集大成的モデル。完成度は高い。


続いて、『VX600/6i』の6chすべてを使い、『C7』の3ウェイシステムを鳴らしたときのサウンドを確認した。

2ウェイのときと比べて、ミッドレンジ『C7-350cm』が加わることで、単純にコストが“7万7000(税抜/1個)×2”増えるわけなので、その分の上積みは当然あってしかるべきだ。音数がぐっと増え、サウンドがより濃密になっている。伸びやかさもさらに良化し、ツヤとコクが増し、聴き応えが一層向上している。よりウォームな音に変化しているようにも思えた。とにもかくにも至って耳に心地良い。

サウンドステージの立体感、1音1音のリアリティもさらに伸長している。このあたりも、3ウェイのメリットが発揮されてのことであろう。そしてスケール感も増し、かつ抑揚も上がっているので、演奏者の情熱がさらに熱く伝わってくる。つまり音楽性も高まっている、というわけだ。

ところで「JLオーディオ」は、早くからフルレンジのクラスDパワーアンプを手掛けてきたブランドでもある。そしてこだわりとプライドを持ってクラスDアンプを開発し続けてきた。今回の『VXiシリーズ』は、その集大成というにふさわしいモデルに仕上げられている。コンセプト的にも技術的にも、機能的にも音質的にも、積み上げてきたものが惜しみなく出し尽くされ、形にされている。完成度の高さをひしひしと感じる。

さて、フラッグシップパワーアンプならではのハイレベルなサウンドパフォーマンスを堪能できたところで次回は、DSPについて特長を入念に解説していこうと思う。お読み逃しなきように。
《太田祥三》

特集

page top