英国発・スーパーハイエンドブランド「AUDIO WAVE」から、大注目のニューモデル登場! 緊急インプレッション・リポート!! <前編> | Push on! Mycar-life

英国発・スーパーハイエンドブランド「AUDIO WAVE」から、大注目のニューモデル登場! 緊急インプレッション・リポート!! <前編>

マニア垂涎の超弩級車載用パワーアンプ、『CRシリーズ』を擁する、気鋭スーパーハイエンドブランド「AUDIO WAVE」から、まったく新しいパワーアンプが登場するというニュースが、編集部に舞い込んできた。その名は、『EXCEL CA(エクセルシーエー)』。

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AUDIO WAVE・EXCEL CA(エクセルシーエー)
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マニア垂涎の超弩級車載用パワーアンプ、『CRシリーズ』を擁する、気鋭スーパーハイエンドブランド「AUDIO WAVE」から、まったく新しいパワーアンプが登場するというニュースが、編集部に舞い込んできた。その名は、『EXCEL CA(エクセルシーエー)』。

当機がどのようなパワーアンプなのかを詳細にチェックすべく取材を申し込んだ。今週はまずはそれに先立ち、概要のみを先行リポートする。今後テストを行い、その結果については、次週にお届けできる予定だ。

■性能の確かさで世界中のマニアから一目置かれている、スーパーハイエンドブランド。

最初に、カーオーディオに興味を持ち始めて間もない方々に、「AUDIO WAVE」がどんなブランドであるのかを、簡単にご紹介しておきたい。

「AUDIO WAVE」は、ジンバブエ生まれのGrant Hanan(グラント・ヘイナン)氏によって2007年に設立された、比較的に新し目のブランドである。しかしながら製品の性能の確かさで、設立後たちまちのうちに世界中のHi-Fiカーオーディオマニアから一目置かれる存在となった。本社は、英国のエセックス州サウスエンド・オン・シーにある。車載用のパワーアンプの開発に特化していて、代表モデルは、先にも記した『CRシリーズ』だ。

なお当シリーズには現在、3機種がラインナップされている。モノブロック(1ch)A/B級パワーアンプである、『CR-200 JDM』(税抜価格:120万円)、同じくモノブロック(1ch)A/B級パワーアンプの上級モデル『CR-200X JDM』(税抜価格:140万円)、そしてデュアルモノブロック(2ch)A/B級パワーアンプ『CR-400 JDM』(税抜価格:220万円)、以上だ。

各機とも破格のプライスとなっているので、おいそれと手を出せる存在ではないのだが、そのサウンドの素晴らしさは価格を納得させるレベルにある。ディストリビューターであるイース・コーポレーションが全国のカーオーディオ・プロショップで随時行っている『スーパーハイエンド試聴会』でデモされるときは常に、参加者たちの度肝を抜いている。

そして、それに続くラインとして、『Aspire Pro(アスパイア プロ)シリーズ』も用意している。こちらはより“現実的な”ハイエンドモデル、という位置づけであるが、『CRシリーズ』の性能をしっかりと踏襲するハイレベルな音が聴けると、各方面から高い評価を受けている。

同シリーズのラインナップは現在、計5機種の基本モデルがあるが、オプション設定で、アップグレードパーツを投入した日本限定仕様のJDPモデルをはじめ、基板の色をゴールドやホワイト、ユニオンジャックなどにした特別仕様も作ることができる。

基本5モデルの内訳は、2chA/B級パワーアンプ『Aspire Pro』(税抜価格:60万円)、それを2台連結したデュアルステレオ4chA/B級パワーアンプ『Aspire Pro DST』(税抜価格:110万円)、そしてモノブロック(1ch)A/B級パワーアンプ『Aspire Pro M/B』(税抜価格:55万円)、それを2台連結させたデュアルモノブロックA/B級パワーアンプ『Aspire Pro D/M』(税抜価格:100万円)、さらにもう1台、2chA級パワーアンプ『Aspire Pro CA』(税抜価格:72万円)、という構成である。

■駆動方式は“A級”。そのこだわりが音にどう結実しているか、大いに気になる。

これらに対して今回の新製品『EXCEL CA』はどのようなモデルなのかというと…。最初に主要スペックからご紹介しよう。

☆『EXCEL CA』(税抜価格:39万円)
仕様:2ch Class-Aパワーアンプ
●定格出力:20Wx2(8Ω) 10Wx2(4Ω) 5Wx2(2Ω) ●周波数特性:10Hz~100kHz ●S/N比:97dB ●アイドリング電流:±7A ●サイズ(幅×奥行×高さ):314×295×64mm ●質量:6.2kg

仕様を見てお分かりのとり、名前にある“CA”とは、“Class-A”を意味している。

今にして思うと、「AUDIO WAVE」は“A級”パワーアンプにこだわりを持っている節がある。2015年に『Aspire Proシリーズ』が登場した際も、最初に日本上陸を果たしたモデルは“Class-A”の『Aspire Pro CA』だった。当機の音が『Aspire Proシリーズ』の音として、まずは日本に紹介されたのだ。

そしてこの『Aspire Pro CA』は、シリーズを象徴するにふさわしい絶品サウンドを聴かせてくれた。“A級”であることの利得が最大限発揮されていて、これならではの魅力に溢れている。

ただし、アイドリング電流が「±16A」であり、それを持って導入をためらうユーザーもいた。高性能であることは明らかながらも、使いにくさがあることも否めなかったのだ。

今回の『Excel CA』は、その点が大きく改良されている。アイドリング電流が半分以下に抑えられているのだ。ちなみに、通常モデルである2chA/B級パワーアンプ『Aspire Pro』のアイドリング電流は“±5A”。そのレベルに迫るところまで下げられているのだ。

というわけでこの『EXCEL CA』は、“A級”へのこだわりがさらに推し進められたモデルであり、従来機の問題を解決させた“進化版”であると捉えることができそうだ。

しかしながら、価格はさらに“現実的”なものとなっている。進化版であることと、価格が下げられたこと、この2点がどのようにバランスされているのか、大いに気になる。ちなみに、リーズナブルになってはいるが、内部パーツや基板設計には、「AUDIO WAVE」一流の思想とテクノロジーが注がれているという。さて、音はどうなのか…。

とにもかくにも、結果は次週にお伝えする。『Aspire Proシリーズ』との比較も含めて、多角的なテストを実行したいと思っている。

ハイエンドシステムを組もうと思っている方々の、新たなターゲットになり得るモデルなのか、否か。そして、高額パワーアンプ市場に一石を投じる製品であるのか否か…。次週のリポートを、楽しみにお待ちいただきたい。

《太田祥三》

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