スーパーハイエンド・ブランドを聴く #4: From イギリス AUDIO WAVE Part.2 | Push on! Mycar-life

スーパーハイエンド・ブランドを聴く #4: From イギリス AUDIO WAVE Part.2

#4: From イギリス AUDIO WAVE Part.2
ハイエンドを超える“スーパー”ハイエンド・ブランドをクローズアップしている当シリーズ。今週は先週から引き続き、英国からやってきたパワーアンプブランド『AUDIO WAVE』について掘り下げてみたい。今回は試聴リポートをお贈りする。そのサウンドはどれほどまでに“スーパー”だったのか…。

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#4: From イギリス AUDIO WAVE Part.2

ハイエンドを超える“スーパー”ハイエンド・ブランドをクローズアップしている当シリーズ。今週は先週から引き続き、英国からやってきたパワーアンプブランド『AUDIO WAVE』について掘り下げてみたい。今回は試聴リポートをお贈りする。そのサウンドはどれほどまでに“スーパー”だったのか…。

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早速、本題に入ろう。

まず、今回試聴したモデルは「CR-200X」。200W×1ch(4Ω)というモノブロックパワーアンプだ。これを2台使用し、それぞれで左右の2ウェイスピーカーを、パッシブクロスオーバーネットワークを介して鳴らした。使用したスピーカーは、『RS Audio』の「Master2」(価格/68万2500円)。PC内のWAVファイルの音楽信号をUSBオーディオインターフェース経由で、「CR-200X」のRCA端子に送り込むというシンプルなシステム。ケーブルは、ラインにチェルノフケーブルのトップモデル「Reference IC RCA」、パワーに「Special DC POWER 4AWG」を使用。スピーカーケーブルはミュー・インターフェースの「アウトストラーダシリーズ」を使った。試聴場所は、『ZR Speaker Lab』を聴いた時と同様に、『AUDIO WAVE』をディストリビュートするイース・コーポレーション内の試聴室。

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音楽信号が送り込まれたその一瞬の出音で、このアンプがただ者でないことを理解できた。

次元が違っている…。通常のカーオーディオの延長線上の音ではない。別世界が目前に広がっていたのだ。

かつて、ロックフォード・フォズゲートのモンスターアンプ「T15kW」で、通常の2ウェイコンポーネントを鳴らすというテストの場に居合わせたことがある。その時の感覚を思い出した。最大出力が15kWという別次元のパワーが紡ぎ出すステレオサウンドを聴いた時も、“通常のカーオーディオの延長線上の音ではない”と感じた。そのような感覚を味わったのは、その時と、そして今回だけだ。

「CR-200X」の価格は126万円。正直、あり得ない価格だ。フロント2ウェイをマルチ駆動させようと思ったら、アンプだけで500万円オーバー。

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そして音も、まさしくあり得ないレベルなのである。例えばS/N。声とギターしか入っていない音源を聴いた時に驚愕した。その音源では、ところどころ無音になる瞬間があるのだが、その時の静寂さのレベルが尋常でないのだ。通常の無音状態と“無”のレベルが違う。無重力の宇宙空間で、そこには空気も何もない。そこに次の瞬間、声だけが現れる、というイメージだ。

どこまでもきめ細やかで、どこまでもスムーズ。そしてどこまでもシャープで、どこまでもリアル…。

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“棒状の銅”で仕上げられた独創的なヒートシンク、増幅部と電源部を完全に切り離した回路デザインなど、音質のためだけに理想を追求して各部を設計。構成している部品はすべて、正真正銘の最高級パーツ。A/B級の出力段にはモトローラ社の、入力段にはバーブラウン社製のパーツを採用し、シャーシには航空機に使われる最上グレードのアルミ材を使用。そしてそれらを、熟練の職人が時間をかけて手作業で組み上げる。一切の妥協なく、コストを省みることもなく、ただいい音だけを目指して作られている。

『AUDIO WAVE』は、完全なる“スーパー”ハイエンドブランドである。1人でも多くの人にこの“超絶”ぶりを味わっていただきたいと心から思う。試聴の機会があったなら、くれぐれもお聴き逃しなきように。

《編集部》
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