三菱電機のニューモデルを例に取り、「ETC2.0車載器」の最新事情をリポート! 買うべき機種の見分け方、とは? | Push on! Mycar-life

三菱電機のニューモデルを例に取り、「ETC2.0車載器」の最新事情をリポート! 買うべき機種の見分け方、とは?

カーオーディオ愛好家の中で大きな話題を呼んでいるダイヤトーンの2つの新製品、『NR-MZ200シリーズ』と『DS-SA1000』。それと同時に、「ETC2.0車載器」の新製品も発表された。今回の記事では当機を例に、「ETC2.0車載器」の最新事情をリポートしていく。

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新『ダイヤトーン サウンドナビ』と連動する新「ETC2.0車載器」を使ったときの、「赤信号残時間表示」の例。
  • 新『ダイヤトーン サウンドナビ』と連動する新「ETC2.0車載器」を使ったときの、「赤信号残時間表示」の例。
  • 三菱電機・EP-B016SRBW

カーオーディオ愛好家の中で大きな話題を呼んでいるダイヤトーンの2つの新製品、『NR-MZ200シリーズ』と『DS-SA1000』。それと同時に、「ETC2.0車載器」の新製品も発表された。今回の記事では当機を例に、「ETC2.0車載器」の最新事情をリポートしていく。

■三菱電機の新「ETC2.0車載器」でもたらされるメリットとは…。

10月27日に発売された『ダイヤトーン サウンドナビ』の新シリーズ、『NR-MZ200シリーズ』と連動する、新たな「ETC2.0車載器」が、同ナビの発売日と同時に発売された。当機は、新『ダイヤトーン サウンドナビ』と連動することで、ナビの機能をも拡張させる。

もしも『NR-MZ200シリーズ』を購入するのなら、同社の新「ETC2.0車載器」も併せて使うと便利だ。

まずは、どのように便利になるのかをご紹介しておこう。

ひと言でいうと、「安心・安全」に関する新機能が発動する、ということになる。具体的には、以下のようなメリットがもたらされる。

代表的なのは、「高度化光ビーコン」が設置されている交差点で、「赤信号残時間表示」が可能になる、というものだ。

車載器と双方向通信を行いながら、車両側にさまざまな道路情報等を送るのが“光ビーコン”であるのだが、その最新仕様が“高度化光ビーコン”だ。そしてこれにより、「信号情報活用運転支援システム」を使った新たな「安全運転支援」機能が得られるようになる。三菱電機の新たな「ETC2.0車載器」は、この“高度化光ビーコン”に対応していて(市販品でこれに対応しているのは、今のところ当機だけだ)、これによって可能となる、「信号情報活用運転支援システム」の中の、「赤信号残時間表示」が行えるようになる、という次第なのだ。

■「ETC2.0」とは、かつての「ITSスポットサービス」の新名称。

ところで、「ETC2.0車載器」とはそもそも何なのか…。これについてイマイチよくわからない…、という方がいるかもしれないので、この機会に解説しておこう。「ETC2.0車載器」とは…。

ちょっと前まで、「ITSスポットサービス」と呼ばれていたものがあったのだが、覚えているだろうか。「ETC2.0」とは、その新名称である(サービスの呼び方が変わったのだ)。そして、そのサービスを享受するために必要だった機械が、かつての「DSRC車載器」だ。“DSRC”とは、双方向通信を行うための技術名である。

そして、サービスの名称が変わった段階で、車載器の呼び方も変えられた。サービス名と共通な呼び方となったのだ。

なお、「ETC2.0」では、次のようなメリットが得られる。「渋滞回避支援」「安全運転支援」「自動料金収受(ETC)」などのサービスが受けられるようになる。さらには、渋滞を避けることで高速道路料金の割引も受けられる(割引が受けられる区間はまだ限定的)。

ちなみに「ETC2.0」は、長距離ドライブをする際に、特に力を発揮する。「ETC2.0」が、広範囲な情報を発信することを特長としているからだ。

■ポイントは、使っているナビに対応する「ETC2.0車載器」が、あるか、ないか。

さて、いよいよ「ETC2.0」の選び方について踏み込んでいこう。まず「ETC2.0」は、2タイプに分類できる。1つは「ナビ連動型」、もう1つが「発話型」だ。前者は、同一メーカーのナビとセットで使うことで機能が活きてくる。「ETC2.0」で得られる情報は、ルート案内で活用できるものであるので、「ナビ連動型」のほうが利便性が高い。

ただし、お使いのナビと連動する「ETC2.0車載器」がない場合は、連動型を選びようがない。ナビと「ETC2.0車載器」を連動させたいと思ったら、ナビもセットで買わないといけないのである。

それに対して「発話型」は、それ単独で機能する。ナビのルート案内に「ETC2.0」の情報を利用できないが(発信される情報を知ることはできる)、「ETC2.0」の魅力の1つである、「高速道路料金の割引」は受けられる。ナビに対応する「ETC2.0車載器」がなく、しかし「ETC2.0」の「高速道路料金の割引」を受けたいと思ったら、買うべきは「発話型」で決まりだ。

というわけで、新しい『ダイヤトーン サウンドナビ』をこれから手にしようとしている方においては、同じく三菱電機から出た、「ETC2.0」対応の新型車載器を買うのが、もっとも賢い選択となる。

ちなみに、『ダイヤトーン サウンドナビ』と連動する新「ETC2.0車載器」は、2タイプがある。車高の低いクルマ(セダンやクーペ等)向きの機種と、車高の高いクルマ(ミニバン等)向きの機種との2タイプだ。後者はまだ発売前なので(年明けの1月中旬発売予定)、ミニバンオーナーはそれを待とう。

繰り返しになるが、「ETC2.0」は長距離を走る機会が多い方には特に、なかなかに便利なサービスである。遠くのイベントにも参加することが多い、というような方は、そろそろ「ETC2.0車載器」に換えてもいいころかもしれない。ご参考にしていただきたい。

《太田祥三》

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