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carrozzeria RS-A09X緊急インプレッション #3: 試聴編 Part.2

いよいよデリバリーが開始された、カロッツェリアXのニューパワーアンプ、RS-A09X。その音を実際に耳にした人が増えるのに比例して、評判もさらに上昇中だ。

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carrozzeria RS-A09X緊急インプレッション

いよいよデリバリーが開始された、カロッツェリアXのニューパワーアンプ、RS-A09X。その音を実際に耳にした人が増えるのに比例して、評判もさらに上昇中だ。

さて、11月の週刊特集としてRS-A09Xのインプレッションをお伝えしている当企画も、今週でいよいよ3回目。より深く、このニューモデルの音と中身に迫っていく。

今週も、パイオニア本社内試聴ルームでのインプレッションをお伝えしていく。先週お送りしたリポートは、RS-A99Xとの比較試聴だったが、今回は、RS-A09Xの絶対試聴だ。RS-A09Xを4台使用し、4ウェイスピーカーをマルチアンプシステムでドライブ。さて、その音やいかに…。

4ウェイスピーカーは、すべて1000RSシリーズ。17cmセパレートスピーカー・TS-Z1000RSに、6.6cmミッドレンジ・TS-S1000RS、25cmサブウーファー・TS-W1000RSを加えたオールスターキャストだ。これらが特製エンクロージャーに収められていた。スピーカーだけで総額67万2000円。


カロッツェリアX・シリーズから至高のパワーアンプ、堂々登場!::その名は『RS-A09X』緊急インプレッション!! #3: 試聴編 Part.2

その豪華なスピーカーシステムを、1台31万5000円のパワーアンプ×4台で鳴らしているわけだ。

その音が悪いはずもない。繊細にして豊潤、そのレベルは極上クラスだ。2ウェイで聴いていた時の音から、さらに深みある音世界に連れて行かれた。

先週にお伝えしたとおり、ダンピングファクターが高いことにより生み出される、音の立ち上がりの鋭さ、制動の的確さは、さらに顕著になっている。そして、改めて感じられたのは、チャンネルセパレーションの良さ。オーケストラを聴くとよく分かる。それぞれの楽器の音のツブ立ちが良く、各楽器の音が決して混濁することなくしっかりと分離して聴こえる。ステージが広く、その中で位置関係が明瞭だ。さらに、弦楽器も管楽器も打楽器も、すべての音色がふくよかだ。


カロッツェリアX・シリーズから至高のパワーアンプ、堂々登場!::その名は『RS-A09X』緊急インプレッション!! #3: 試聴編 Part.2

このチャンネルセパレーションの良さは、L/R完全独立「シンメトリックレイアウト & 電源回路」をさらに磨き込んだからこそ得られたのだろう。入力のRCA端子と各種スイッチまでも完全にL/Rを独立してレイアウトし、さらに電源部/アンプ部もL/Rに分ける(4分割)。これらにより、Lch、Rch間の相互干渉を排除し、輻射ノイズも遮断して、信号の流れをスムーズにすることに成功している。

これは、RS-A99Xでも展開されている技術であるが、そこで得られたノウハウをRS-A09Xではさらに煮詰めているわけだ。ちなみに言うと、それを行う上で中身が4chから2chになっていることは大きなメリットとして作用しているはずだ。RS-A99XとRS-A09Xのボディサイズは同等。2ch少ないことによって生まれた余裕を活かして、左右の独立とシンメトリーがより確かなものにできたのだろう。

ところでこのRS-A09X。最初から2chモデルと決められていたわけではない、とのことだ。開発が進んでいく中で、理想を求めれば求めるほど、2chが有利であることが明確になっていったようだ。

ある意味、性能優先で開発が進んでいったと捉えることができる。価格や使い勝手よりも、とにかく音質性能が磨き込まれていったわけだ。そうして完成されたこの、カロッツェリアX誕生20周年記念モデル。素晴らしいパワーアンプに仕上がっていることは間違いない。

さて、来週はデモカーでのインプレッションについてリポートする。お楽しみに。

《太田祥三》

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