[システム構築学大全]Part11 「サイバーナビ+外部パワーアンプ」で本格サウンドを満喫! | Push on! Mycar-life

[システム構築学大全]Part11 「サイバーナビ+外部パワーアンプ」で本格サウンドを満喫!

カーオーディオでは、システム構築法の選択肢がさまざまある。手軽に楽しんでも良いし高音質を徹底追求しても良い。当特集では、それぞれの方法について利点や実践におけるコツを紹介している。今回は、「サイバーナビ+外部パワーアンプシステム」をクローズアップする。

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『サイバーナビ』を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:AVカンサイ<大阪府>)。
  • 『サイバーナビ』を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:AVカンサイ<大阪府>)。
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  • カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CQ912ll-DC
  • カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CL912ll

カーオーディオでは、システム構築法の選択肢がさまざまある。手軽に楽しんでも良いし高音質を徹底追求しても良い。当特集では、それぞれの方法について利点や実践におけるコツを紹介している。今回は、「サイバーナビ+外部パワーアンプシステム」をクローズアップする。

◆『サイバーナビ』には特別な機能が搭載済み。ゆえにスペシャルシステムを組める!

カロッツェリアのハイエンドAV一体型ナビ『サイバーナビ』は、他のAV一体型ナビにはない機能が搭載されている。ゆえに「外部パワーアンプ」を組み合わせる場合にも、他ではできないスペシャルなシステムを構築できる。そのスペシャルなシステムとは、「マルチアンプシステム」だ。

「マルチアンプシステム」とは以前の記事でも解説したように、「パワーアンプ」の1chずつの出力をスピーカーユニットの1つ1つに割り当てる方式のことを指す。

『サイバーナビ』ならこれを実践できるその理由はズバリ、「クロスオーバー機能が搭載されているから」だ。当機能を活用すると、当機の内部で音楽信号をツイーター用の高音とミッドウーファー用の中低音とに分割できるので、フロント2ウェイスピーカーの計4ユニットに対して信号を個別に出力できる。結果、4ch分の出力を持つ「外部パワーアンプ」を接続すれば、各スピーカー用の信号を個別に増幅できるようになる。

◆「マルチアンプシステム」を組むことで得られるメリットは主には2つ!

さて、「マルチアンプシステム」がなぜにスペシャルなシステムなのかというと、「パッシブクロスオーバーネットワーク(以下、パッシブ)」を使ってセパレート2ウェイスピーカーを駆動するときと比べてこれだからこその利点が得られるからだ。

利点は主には2つある。まず1つ目は、「スピーカーの駆動力が上がること」だ。「外部パワーアンプ」の出力の1chずつで各スピーカーユニットをドライブできるのだからそれもそのはずだ。

ちなみに前回の記事にて説明した「バイアンプシステム」でも、「外部パワーアンプ」の1chずつで1つ1つのスピーカーユニットを鳴らせるようになる。でも「バイアンプシステム」では、「外部パワーアンプ」と各スピーカーユニットとの間に「パッシブ」が介在することとなる。

対して「マルチアンプシステム」では、「外部パワーアンプ」の各chが各スピーカーとダイレクトに繫がる。この違いが微妙な差を生む。「マルチアンプシステム」の方が状況をシンプル化できるので、各スピーカーをより力強く鳴らしやすくなる。

そして2つ目の利点は、「より詳細なサウンド制御を行えること」だ。というのも『サイバーナビ』には「タイムアライメント機能」も搭載されているので、「クロスオーバー」にて分割された後のツイーター用の信号とミッドウーファー用の信号のそれぞれに個別に「タイムアライメント」をかけられる。結果、よりリアルにステレオイメージを再現可能だ。

◆『サイバーナビ』なら、「ハイエンドシステム」と呼ぶに相応しい本格システムの構築が可能に!

ところで『サイバーナビ』は、「イコライザー」も優秀だ。AV一体型ナビの場合、上級機でも「イコライザー」は13バンドタイプである場合がほとんどだが、『サイバーナビ』は「左右独立+サブウーファーch独立31バンドタイプ」だ。右chと左ch、そしてサブウーファーchまでもそれぞれ個別に31バンドという細かさでチューニングできる。つまり『サイバーナビ』ではまさしく「ハイエンドシステム」の構築が可能、というわけなのだ。

ただし、「マルチアンプシステム」を組むと、リアスピーカーは鳴らせなくなる。『サイバーナビ』内の4ch出力すべてをフロントスピーカー用として使うことになるからだ。その点はデメリットだ。

しかし自分が1人でクルマに乗っている場合にはリアスピーカーから音が聴こえてくる必要はない。なぜなら、ホームオーディオでステレオ音源を聴くとき後方にスピーカーが置かれることはなく、コンサート会場でも音楽が後方から聴こえてくることはないからだ。

とはいえ後席に子どもを乗せることが多いというケースでは、リアスピーカーからも音が出た方が良い。そうであったら「マルチアンプシステム」は敢えて組まないという選択をするのもアリだ。しかし、『サイバーナビ』の本領が発揮されるのは「マルチアンプシステム」であることもまた確かだ。どちらを取るかは、熟考して選択しよう。

今回は以上だ。次回以降も「システム構築法」のいろいろを解説していく。お楽しみに。

[システム構築学大全]「サイバーナビ+外部パワーアンプ」で本格サウンドを満喫!

《太田祥三》

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