「ビーウィズ」のスペシャルプロセッサー『STATE A6R』の凄さ[カーオーディオ名機の系譜] | Push on! Mycar-life

「ビーウィズ」のスペシャルプロセッサー『STATE A6R』の凄さ[カーオーディオ名機の系譜]

カーオーディオマニアに愛されている、または憧れられている“名機”を1つずつ取り上げ、各機ならではの魅力を明らかにしている当シリーズ。今回は、国産ハイエンドカーオーディオブランド「ビーウィズ」が擁するスペシャルプロセッサーにスポットを当てる。

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ビーウィズ・STATE A6R series
  • ビーウィズ・STATE A6R series
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  • ビーウィズ『STATE A6R series』が搭載されたメーカーデモカー。
  • ビーウィズ『STATE A6R series』が搭載されたメーカーデモカー。
  • ビーウィズ『STATE A6R series』が搭載されたメーカーデモカー。

カーオーディオマニアに愛されている、または憧れられている“名機”を1つずつ取り上げ、各機ならではの魅力を明らかにしている当シリーズ。今回は、国産ハイエンドカーオーディオブランド「ビーウィズ」が擁するスペシャルプロセッサーにスポットを当てる。

◆常に斬新なアイテムを登場させてきた「ビーウィズ」。プロセッサーについては……

そのスペシャルプロセッサーとは、『STATE A6R series』だ。

ところで「ビーウィズ」は2002年に世界初のオール偏芯コーン方式による高級2ウェイスピーカーシステム「Confidence(コンフィデンス)」を発売し社史をスタートさせて以降、たゆまずカーオーディオ愛好家をあっと驚かせるスーパーな製品を世に送り出し続けてきた。

プロセッサーについても、常に特別なモデルをリリースしてきた。まずは2007年10月に、“デジタルプロセッサーDAコンバーター” 『Mirror Station AZ-1』を発表する。さらに翌年2月にはその新バージョン『Mirror Station AZ-2』をリリースしている。なおこれらは、設計からパーツ選定に至るまでとことん贅が尽くされたスペシャルモデルで、前者の価格はなんと80万円。今でこそこれに匹敵する高級プロセッサーは存在するが、当時としては群を抜いて高額だった。しかしこれらは、それに見合う音質性能を携えていた。

そして2010年には、“マルチプロセシングDACシステム”『BEWITHSTATE』を登場させた。なお当機は、まったく新しいコンセプトを持っていた。それは「買い換えではなく、買い足すことでシステムアップを可能とする」というものだ。結果、超複雑な純正オーディオシステムにも対応でき、さらにはプロセッサーを左右chに1機ずつ、あるいはマルチアンプシステムの構築においてchごとに1機ずつ使うことも可能としていた。

◆音質性能への影響が大きいオペアンプを、新日本無線と共同開発!

なお当機は、価格もリーズナブルになっていた(21万円)。しかし音質性能へのこだわりは変わりなく、その象徴的な存在としてオペアンプに新日本無線と共同開発した「BS02」を6機搭載。その他にも厳選したパーツと徹底的に凝った回路設計がなされていて、当機も高い音質性能を示した。

またそこから3年が経過した2013年の11月には、“マルチプロセシングDACシステム”の第二世代モデルとなる『STATE A6』と『STATE A6 pro』が登場する。

なお『STATE A6 pro』には拡張ソフトウェアが搭載されていて、最大10台までの本機をMLリンク経由で有機的に結合・連動させられるようになっていた。そうすることで、機能と音質をさらに「高められる。

そしてその後継機としていよいよ、『STATE A6R series』が登場を果たす。発表されたのは、2016年の2月だ。

ちなみに当シリーズからは3機種展開となっている。1機種は『STATE A6R』を単独にて使用するもので、もう1機種はそれが2台連結されたモデルであり、そしてもう1機種は6台が連結されたモデルだ。プロセッサーを左右独立で、またはch独立で使うことを可能とするモデルもラインナップに加わった。

◆“究極のSTATE”を目指したスペシャルバージョンも登場!

なお現在同シリーズは、『STATE A6R kishi model』へと進化している。これは、ブランド創設前からの20年以上にわたって「ビーウィズ」製品のサウンド監修を担ってきた同社のテクニカル・エグゼクティブ、岸川博史氏(1965-2019)により“究極のSTATE”を目指して完成されていたプロトタイプ機の、その音の処方を完全に再現したスペシャルチューンドモデルだ。なお当シリーズは、以下の3機にて構成されている。

○STATE A6R kishi model(税抜価格:50万円)
○STATE A6R kishi model DUAL(税抜価格:100万円)
○STATE A6R kishi model MONO(税抜価格:300万円)

この中の“DUAL”と付くモデルは『STATE A6R』が2台連結されたもので、これを使うことでプロセッサーからの左右chの完全別回路化を実現できる。さらに“MONO”と付くモデルでは、左右3ウェイずつの計6chをプロセッサーから完全に分離させられる。かくして圧倒的な音質純度と調整能力を発揮可能だ。

究極を目指すなら、ここまでのハイエンドプロセッサーが存在していることも、覚えておこう。

《太田祥三》

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