“パワードサブウーファー”選びでは、“合理性”を重視!? 「プロ直伝! カーオーディオ製品の“チョイスのコツ”、教えます!」第3回 | Push on! Mycar-life

“パワードサブウーファー”選びでは、“合理性”を重視!? 「プロ直伝! カーオーディオ製品の“チョイスのコツ”、教えます!」第3回

エントリーモデルからハイエンド機まで、カーオーディオアイテムはさまざまある。その中からマイベストを見つけ出すコツを、全国の実力「カーオーディオ・プロショップ」に話を訊いて紹介している。今回は“パワードサブウーファー”選びのキモを解説する。

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「パワードサブウーファー」の一例(DLS・ACW10)。
  • 「パワードサブウーファー」の一例(DLS・ACW10)。
  • 「パワードサブウーファー」の一例(DLS・ACW10)。
  • 「パワードサブウーファー」の一例(DLS・ACW10)。
  • 「パワードサブウーファー」の一例(DLS・ACW10)。
  • 「パワードサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX010A)。
  • 「パワードサブウーファー」の一例(フォーカル・Ibus 20)。
  • 「パワードサブウーファー」の一例(フォーカル・Ibus 20)。
  • 「パワードサブウーファー」の一例(フォーカル・Ibus 20)。

エントリーモデルからハイエンド機まで、カーオーディオアイテムはさまざまある。その中からマイベストを見つけ出すコツを、全国の実力「カーオーディオ・プロショップ」に話を訊いて紹介している。今回は“パワードサブウーファー”選びのキモを解説する。

講師役を務めてくれたのは、奈良県大和郡山市にて店舗を構える“ブリーズ”の木村さんだ。さて、その話の中身とは…。

“パワードサブウーファー”は手軽であることが利点。低価格なモデルはその点で魅力大!

最初にカーオーディオ・ビギナーに向けて、“パワードサブウーファー”とは何なのかを簡単に説明しておこう。これは超低音を再生するためのもので、サブウーファーユニット、ボックス、パワーアンプが一体化している。で、これが存在する理由は以下のとおりだ。クルマのドアに取り付けられるスピーカーの口径は大きくても17cmクラスまでだが、この大きさでは物理的に超低音までのスムーズな再生が難しい。でも“サブウーファー”を導入すれば超低音を再生できる。そして“パワードサブウーファー”ならそれを行うために必要なものが揃っているので、比較的に手軽に低音増強を行える。

その“パワードサブウーファー”を選ぶにあたってのポイントを、“ブリーズ”の木村さんに訊いてみた。

「“パワードサブウーファー”は導入のハードルが低いことが最大の利点ですので、選ばれる際には“合理性”を重視されると良いと思います。

なのでまずは、ご予算ありきです。結果、もっともリーズナブルなモデルしか候補に上がってこなかったとしても、大手国産メーカーの製品であれば低価格なモデルでもそこそこ鳴ってくれますので、悪い選択にはならないと思います。

もちろん、性能はある程度価格に比例しますので、少しでもグレードを上げた方が得られる満足度は高まります。特に低価格帯のモデルでは、1グレード上がったときの性能差はそこそこに大きくなりがちです。しかし“パワードサブウーファー”は手軽であることがストロングポイントですから、低価格であることを重視されるのはアリです。性能についてはある程度割り切ることになりますが、それも1つの考え方だと思います」

「パワードサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX010A)。「パワードサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX010A)。

取り付け性を重視するならシート下に入るものを。サイズの確認はマスト!

さらに話を続けてもらった。

「そして、取り付け性も重要です。“パワードサブウーファー”の導入を考えられる方の多くはできれば場所を取りたくないとも思われていますので、そうであれば愛車のシート下に収まるもの選択すべきです。なのでまずはシート下のクリアランスを把握されてから、そこに収まるサイズのモデルを選びましょう。

ちなみに、サイズ以外のスペックはほとんど気にする必要はないと思います。例えば、パワーアンプの出力も私は気にしたことがありません。どのモデルでも、パワー的に不足していることはありませんから。

サブウーファーユニットの口径も、気にする必要はないと思います。口径が大きいものの方がローエンドまで出しやすくなることは事実ですが、それよりもシート下に入るかどうかの方が重要です。振動板の口径は20cm以上あれば問題ないと思います。

ただし、音にもこだわりたいとおっしゃるのであれば、ボディ剛性の高いモデルがお薦めです。堅牢で重いものほどしっかり鳴ってくれますから。逆にボディが軽くて華奢なモデルは、音的には不利です。

なお、多くの車種のシート下に入るモデルでありながらボディ剛性の高いモデルというと、DLSの『ACW10』(税抜価格:5万8000円)とフォーカルの『Ibus 20』(税抜価格:6万6000円)が狙い目です。またこの2機種よりも厚みがありますが、オーディソンの『APBX 8AS2』(税抜価格:7万3000円)も鳴りっぷりが良いです。これらは当店での人気モデルです。最廉価な製品と比べるとある程度高額にはなりますが、どれもボディ剛性が高く良く鳴ります。音的に妥協をされたくないとお考えでしたら、これらをお選びいただくと後悔はないはずです」

「パワードサブウーファー」の一例(フォーカル・Ibus 20)。「パワードサブウーファー」の一例(フォーカル・Ibus 20)。

電源配線や設置においても、“合理性”を重視!

さらには、設置についての注意点も教えてもらった。

「設置についても、“合理性”を優先されて良いと思います。先ほども言いましたが“パワードサブウーファー”は手軽に低音増強を行えることが強みですから、あれもこれもと欲張らなくて良いと思うんです。

まず電源配線ですが、できることならメインバッテリーからプラス電源を直接引き込む“バッ直”をされた方が音的には有利です。電源が安定した方が性能を発揮しやすくなりますから。例えばメインユニットでも音にこだわるのであれば“バッ直”した方が良いわけですし。より多くの電気を必要とする“サブウーファー”では、なおさらです。

しかし“バッ直”するとコストがかかりますので、使用する機種にもよりますが“合理性”を重んじて“バッ直”を見送られても良いと思います。ヒューズボックスに案外しっかりしたプラス電源が来ているクルマも多いです。そういったところから電源を取るのもアリです。

固定についても同様です。音にこだわるならば固定用のボードを敷いてがっちりと固定するべきです。デモボードで鳴らす場合にも、しっかり固定するか否かで鳴り方が変わります。しかしこの部分も、コストを鑑みて割り切っても良いでしょう。なお剛性の高いモデルは、簡易的な固定法を選択された場合でも良く鳴ってくれます。この点でも、重くて堅いモデルはアドバンテージを発揮します。

ところで、メインユニットに“サブウーファー出力”が備わっているとサウンド制御がしやすくなります。なのでこれからメインユニットを買い替えるご予定のある方は、後々の低音強化が視野に入っているのであれば“サブウーファー出力”の備わっているモデルがお薦めです。参考にしてください。

お近くでしたらぜひお気軽にご来店ください。“パワードサブウーファー”のみならず、さまざまなご提案ができると思います。お待ちしています」

《太田祥三》

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