プロなら、欲しいサウンドを奏でられるボックスを作れる! 「プロが頼りになるワケとは…?」 Part2「低音強化」編 その2 | Push on! Mycar-life

プロなら、欲しいサウンドを奏でられるボックスを作れる! 「プロが頼りになるワケとは…?」 Part2「低音強化」編 その2

カーオーディオシステムの構築には、さまざまな経験と技術が必要となる。それらを十二分に有している頼れるプロがいる。当連載では、そのプロのバリューを明らかにしている。今回は、サブウーファーボックスの製作においてのプロならではの“凄さ”を解説していく。

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「ユニットサブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:シティロード福山<広島県>)。
  • 「ユニットサブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:シティロード福山<広島県>)。
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  • 「ユニットサブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:カーオーディオクラブ<大阪府>)。
  • 「ユニットサブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:カーオーディオクラブ<大阪府>)。
  • 「ユニットサブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:カーオーディオクラブ<大阪府>)。
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カーオーディオシステムの構築には、さまざまな経験と技術が必要となる。それらを十二分に有している頼れるプロがいる。当連載では、そのプロのバリューを明らかにしている。今回は、サブウーファーボックスの製作においてのプロならではの“凄さ”を解説していく。

より“本格的”な低音を得たいと思ったら、「ユニットサブウーファー」が力を発揮!

さて、カーオーディオの音を良くしたいと思ったら、「低音強化」もポイントとなる。前回の記事にて説明したとおり、そうである理由は主には2つある。ドアに取り付けられるスピーカーは口径的に超低音の再生能力に限界があるから、そして走行すると発生するロードノイズに低音がマスキングされるから、この2つだ。結果、カーオーディオでは低音が不足しがちだ。しかし「サブウーファー」を導入すれば、低音をしっかり鳴らせる。

で、前回は「低音強化」をより手軽に行える「パワードサブウーファー」の導入においても、「カーオーディオ・プロショップ」が頼りになる理由を解説した。それに引き続いて今回は、より本格的な低音再生を行おうとするときについて説明していく。

なお、より本格的な低音が欲しいと思ったときには、「ユニットサブウーファー」の導入が吉と出る。「ユニットサブウーファー」とは「サブウーファーユニット」が単体で売られているもののことを指すのだが、これなら小型・薄型の「パワードサブウーファー」と比べて振動板をしっかりとストロークさせられるので、空気を十分に震わせられ、より重厚な超低音を再生できる。

ただし、導入のハードルは上がる。「ユニットサブウーファー」を鳴らすためには、「サブウーファーボックス」と外部パワーアンプとを併せて用意しなくてはならないからだ。ちなみに、既製の「サブウーファーボックス」も販売されているので、それを使えばコストを下げられる。しかし、使用する「ユニットサブウーファー」の性能を十分に引き出そうと思うなら、そして鳴り方をコントロールしたいと思うなら、「サブウーファーボックス」はワンオフした方が良い。

「ユニットサブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:カーオーディオクラブ<大阪府>)。「ユニットサブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:カーオーディオクラブ<大阪府>)。

ボックスの大きさや形、さらには「ポートチューニング」を煮詰めて得たいサウンドを獲得!

というのも「ユニットサブウーファー」は、どんなボックスに組み込むかで鳴り方が変化する。ボックスのタイプや大きさ・形等々を工夫することで、タイトな低音が得られたりより伸びやかな低音を鳴らせたりするのだ。

だが、「サブウーファーボックス」の製作は簡単ではない。どんな箱を作るかで音が変わるということはつまり、完成度によっても得られる結果が変わってくる。しかしプロは、完成度高く「サブウーファーボックス」を製作できる。

より良いボックスを作るためにはポイントがさまざまある。どのようなポイントがあるのかを説明していこう。まずは、「設計力」が必要となる。

ちなみに「サブウーファーボックス」にはタイプ違いがいくつかあるが、カーオーディオで使われることが多いのは、「シールドボックス(密閉型)」と「バスレフボックス(位相反転型)」、この2つだ。なお、設計がより難しいのは「バスレフボックス」の方だ。「シールドボックス」も、大きさや形等々によって鳴り方が変化するが、「バスレフボックス」は工夫を凝らすべき要素がより多くある。

最大のポイントとなるのは「ポート」だ。「ポート」と呼ばれる穴を設けてそれにて「サブウーファーユニット」の裏側から放出される音エネルギーを表側に放出するのだが、「ポート」の設計を工夫することで表側に放出する音エネルギーの性質を変えられる。つまりこの部分にてサウンドチューニングを行えるのだ。

とはいえ狙いどおりの効果を得られる「ポート」を設計するには、経験と知識が必要となる。その点「カーオーディオ・プロショップ」は、設計ソフトも活用しながら狙ったとおりの鳴り方のする「バスレフボックス」を完成させられるのだ。

「ユニットサブウーファー」の一例(ダイヤトーン・SW-G50)。「ユニットサブウーファー」の一例(ダイヤトーン・SW-G50)。

製作過程においても、さまざまな技術と配慮を注入!

そして「カーオーディオ・プロショップ」は、「サブウーファーボックス」の組み上げにおいても、さまざまなノウハウを持っている。

どのようなノウハウを持っているのかを説明していこう。まずポイントとなるのは板を正確に切り出せるかどうかだが、プロは正確なサイズで板を切り出すための道具と技術を持ち合わす。

次いで組み上げ作業においては、高い密閉性を確保できるかがポイントとなる。そのためには板を確実に接着させることが大切で、そしてすき間ができないような処理が施されることもある。プロはそれらについてのノウハウも豊富に有する。

さらには、仕上げもキレイに行いたい。トランクにボックスを置いたときに、ボックスの見た目が良くないと気分も上がらない。その点プロは、生地をキレイに貼れるし塗装の技術も持っている。また、美しく仕上げる工夫も盛り込む。例えば、板の接合部分が見えてしまう面には化粧板を貼るなどして、見せたくない部分を上手に隠す。また「ユニットサブウーファー」の取り付け面を工夫して、「ユニットサブウーファー」のフレームと取り付け面の板が“ツライチ”になるような加工を施したりもする。

あるいは、配線部分にもワザを繰り出す。ケーブルを通す穴の密閉性を高める細工をしたり、ケーブルの抜き差しがしやすいような仕様で仕上げたりもする。そうしておけば、荷物を積みたいときにボックスを容易に取り外せる。プロは、微に入り細に入り気配りをしながら「サブウーファーボックス」を仕上げてくれるのだ。

今回は以上だ。次回も「低音強化」に関するプロのバリューを解説していく。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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