敢えて「パワーアンプ」を換えてみると…。音の“質”がガラリと良化! スピーカーの性能をさらに引き出す“次の一手”を詳細解説! Part7 | Push on! Mycar-life

敢えて「パワーアンプ」を換えてみると…。音の“質”がガラリと良化! スピーカーの性能をさらに引き出す“次の一手”を詳細解説! Part7

もしもカースピーカーを市販品に交換してあるのなら、その性能をさらに引き出せる“次の一手”にもぜひともトライをしてほしい。当特集では、その実践方法を1つ1つ具体的に紹介している。今回は、「外部パワーアンプ」の追加について考えていく。

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外部パワーアンプの一例(プラグアンドプレイ・PLUG&PLAY POWER)。
  • 外部パワーアンプの一例(プラグアンドプレイ・PLUG&PLAY POWER)。
  • 外部パワーアンプの一例(カロッツェリア・GM-D8400)。
  • 外部パワーアンプの一例(シンフォニ・プレシジョンワン)。
  • 外部パワーアンプの一例(モレル・MPS 4.400)
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  • 外部パワーアンプの一例(モレル・MPS 4.400)
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もしもカースピーカーを市販品に交換してあるのなら、その性能をさらに引き出せる“次の一手”にもぜひともトライをしてほしい。当特集では、その実践方法を1つ1つ具体的に紹介している。今回は、「外部パワーアンプ」の追加について考えていく。

「内蔵パワーアンプ」と「外部パワーアンプ」は、まったくの“別モノ”!?

ところでこれまでは主に、「今までなかったモノを追加する」というタイプの“次の一手”を紹介してきた。それに対して「外部パワーアンプ」の導入は、「これまであったものをグレードアップする」、というタイプの作戦となる。

というのも、現在市販されているメインユニットにはほぼすべて、パワーアンプが内蔵されている。純正メインユニットにしてもしかりだ。つまり、「外部パワーアンプ」を追加しなくてもシステムは成立している。

なので、この作戦は後回しにされがちだ。しかし実のところ、効果の大きさはこれまで紹介してきた他の作戦と比べて見劣りしない。有効な一手であることは間違いない。

そうである理由は単純明快だ、一般的なメインユニットに内蔵されているパワーアンプには、性能的に多くを望めないからだ。そしてそれに対して「外部パワーアンプ」は、エントリーモデルであっても性能的に優位性を発揮する。

「内蔵パワーアンプ」に多くを望めない理由は主に2つある。まず1つ目は、「コスト的な制約が厳しいから」だ。少々荒っぽい説明にはなるが、例を挙げて検証してみると…。

例えば、スタンダードな1DINのメインユニットの価格は大体1万円台だ。で、仮に1万5000円の機種があったとして、そのモデルにはCDプレーヤーや簡単ながらもある程度のサウンドチューニング機能、そして小さいながらもディスプレイが付いている。なので「内蔵パワーアンプ」にかけられているコストは限られる。価格的な割合で言ったら、多分1万円を下回っているはずだ。

対して市販の「外部パワーアンプ」は、同じく4ch仕様のモデルでエントリー機ならば2万円程度からあるが、その2万円がすべてパワーアンプの性能に費やせている。つまりもっとも手軽なモデルでも、「内蔵パワーアンプ」の倍程度、あるいはそれ以上のコストがかけられていることとなる。ましてや5万円のモデルなら5倍程度、10万円に迫るモデルともなると10倍もの差がつく。ここまで違えば、性能差も相応に開く。

外部パワーアンプの一例(カロッツェリア・GM-D8400)。外部パワーアンプの一例(カロッツェリア・GM-D8400)。

「外部パワーアンプ」はサイズの制約がない。結果、優秀な大型パーツをふんだんに使える!

メインユニットの「内蔵パワーアンプ」に多くを望めないもう1つの理由は、「サイズ的な制約が厳しいから」だ。

メインユニットは、1DINもしくは2DINというサイズの中で完結する必要がある。そうでないと汎用性を保てない。そしてその狭いスペースの中にパワーアンプ以外のメカも詰め込まなくてはならないので、パワーアンプに与えられ得るスペースはかなり狭小となる。対して「外部パワーアンプ」は大きさ的な制約は基本的にはない。結果、基板設計の自由度は高まり、そして大型のパーツもふんだんに使える。

なおパワーアンプは、コストと大きさが性能に大きく影響する。というのもパワーアンプは仕組みは割とシンプルなので、技術の差よりもむしろ物量の差が性能に与える影響が大きい。より良いパーツを使えば使うほど、そして大きく容量等がハイスペックなものを使えば使うほどどんどん高性能化していく。結果、100万円を超えるような超高級機も存在する。一部、コンパクトに作っても高性能を発揮できるタイプもあるが、基本的にはコストと大きさが性能を左右する。

結果、一般的なメインユニットに内蔵されているパワーアンプと、市販の「外部パワーアンプ」との性能差はかなり開く。

例えば、「定格出力」というスペック1つとっても、かなりの差が出る。一般的なメインユニットの「内蔵パワーアンプ」のそれは大体20W×4ch程度なのだが、対して市販の「外部パワーアンプ」のそれは、ロースペックなモデルでも50W×4ch程度が確保されている場合が多く、100W×4chを超えるモデルも案外多くある。

この違いは、クルマのエンジンの違いに似ている。例えば軽カーと排気量が約5倍も違う3.5リットルのエンジンを積んだ車種とでは、加速性能が大きく変わり高速走行中の余裕もかなり違う。パワーアンプにおいても定格出力が5倍も違えば、レスポンスの速さや余裕に相応の差が出る。その差は音の“質”の違いとして、如実に現れる。

外部パワーアンプの一例(シンフォニ・プレシジョンワン)。外部パワーアンプの一例(シンフォニ・プレシジョンワン)。

導入コストの抑制と省スペース化を図りたければ、「D級モデル」が狙い目!

続いては、導入のコツを説明していく。まず問題となるのは、どのようなモデルを選ぶか、だ。

単刀直入に、お薦めのタイプを紹介しよう。最近人気が高いのはズバリ、「D級パワーアンプ」だ。なおここで言う“級”とはグレードを表すものではなくて、“動作方式”を区別するものだ。で、「D級パワーアンプ」は効率が良く、そして小型化も図りやすい。そして案外、リーズナブルなモデルの中にも高音質なモノが多くある。

というのも「D級パワーアンプ」は実は、コストと大きさが他のタイプほど性能に直結しない。なので逆に、超高性能なモデルは作りにくいのだが、コスパの高いモデルは多いのだ。というわけなので、導入コストを抑えたい、場所を取りたくない、そう考えるのであれば「D級パワーアンプ」は狙い目となる。

あとは、「何chモデルを選ぶか」も問題となる。ちなみに、フロントスピーカーを鳴らすにはch数は「2」あればOKだ。しかし実は、もっとも人気が高いのは「4chモデル」だ。なぜならば、使い勝手が良いからだ。4chが確保されていれば、フロントスピーカーのみならずサブウーファーも鳴らせる。さらには後に何らか「プロセッサー」をシステムに組み込めば、フロント2ウェイのスピーカーユニットの1つ1つにパワーアンプの1chずつをあてがう「マルチアンプシステム」も構築できる。また、リアスピーカーを鳴らすという使い方も可能となる。

ただし「2chモデル」よりもch数が多い分、導入コストもかさみやすい。なので予算を抑制したいと思う場合には、「2chモデル」が有利だ。または、使える予算の中でできる限り良い「外部パワーアンプ」が欲しいと考える場合にも、「2chモデル」はアドバンテージを発揮する。

ところで「外部パワーアンプ」を取り付ける際には、電源をメインバッテリーから直接引き込む「バッ直」という配線方法が実行されることが多い。車種によっては少々作業が困難になる(取り付け費用が増える)場合もあるが、性能を引き出すためには実行すべきだ。このこともぜひ、頭に入れておいてほしい。

今回は以上だ。次回以降もスピーカーの性能を一層引き出す“次の一手”の紹介を継続する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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