「4chアンプ」ならスピーカーの性能を一層引き出す“ワザ”が使える!? 「外部パワーアンプ」、貴方ならどう使う? Part3 続・ベーシックシステム | Push on! Mycar-life

「4chアンプ」ならスピーカーの性能を一層引き出す“ワザ”が使える!? 「外部パワーアンプ」、貴方ならどう使う? Part3 続・ベーシックシステム

もしもスピーカー交換を実践したのなら、次には「外部パワーアンプ」の導入を検討しよう。それを実行すると、もう1ランク上のサウンドを楽しめる。当特集では、その理由から活用法までを詳細に解説している。今回は「4chパワーアンプ」の使い方を紹介していく。

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市販「4chパワーアンプ」の一例(モレル・MPS 4400)。
  • 市販「4chパワーアンプ」の一例(モレル・MPS 4400)。
  • 市販「4chパワーアンプ」の一例(モレル・MPS 4400)。
  • 市販「4chパワーアンプ」の一例(モレル・MPS 4400)。
  • 「バイアンプ接続」に対応した「パッシブ」を付属する市販スピーカーの一例(ダイヤトーン・DS-G400)。
  • 「バイアンプ接続」の接続図。
  • 市販「4chパワーアンプ」の一例(カロッツェリア・GM-D8400)。
  • 市販「4chパワーアンプ」の一例(カロッツェリア・PRS-A900)。
  • 市販「4chパワーアンプ」の一例(カロッツェリア・RS-A99X)。

もしもスピーカー交換を実践したのなら、次には「外部パワーアンプ」の導入を検討しよう。それを実行すると、もう1ランク上のサウンドを楽しめる。当特集では、その理由から活用法までを詳細に解説している。今回は「4chパワーアンプ」の使い方を紹介していく。

ベーシックなシステムを構築する際には実は、「4chモデル」が使われることが多い!?

さて前回は、スピーカー交換をしたそのあとのサウンドアップ法として、ベーシックな「外部パワーアンプシステム」の構築法を紹介した。それはつまり、スピーカーに付属している「パッシブクロスオーバーネットワーク(以下、パッシブ)」を使うシステムだ。なので、「外部パワーアンプ」のch数は「2」あればシステムを完結できる。なので選ぶべき「パワーアンプ」は「2chタイプ」で良いのだが…。

しかしながら実際は、「4chタイプ」が選ばれることの方が圧倒的に多い。今回はその理由と、「4chタイプ」だからこそ実践可能となるスペシャル活用術を紹介していく。

ところで、「パッシブ」を使ってフロントスピーカーを鳴らすシステムを「4chパワーアンプ」で構築した場合には、2chが余ることとなる。にもかかわらず「4chタイプ」が使われることの方が多い理由はズバリ、「その2chを有効に活用できるから」だ。

残りの「2ch」の活用の仕方は主には3とおりある。1つは、「サブウーファーを鳴らす」というもので、2つ目は「リアスピーカーを鳴らす」というもの。そしてもう1つは「マルチアンプシステムを組む」というものだ。

それぞれについて簡単に補足していこう。まず、「サブウーファーを鳴らす」という使い方がされるケースは結構多い。その理由は以下のとおりだ。ドアに取り付けられるスピーカーは基本的に17cmクラスが最大サイズだ。しかしその大きさでは物理的に超低音までをスムーズに再生し難い。なので、原音どおりのサウンドの再現を目指す場合には超低音再生を専門とするサブウーファーを用いた方が有利だ。

なおサブウーファーは普通、メインユニットの内蔵パワーアンプではドライブできない。これを鳴らすにはある程度大きなパワーが必要となるからだ。よって、「外部パワーアンプ」を導入するのであれば、サブウーファーまで鳴らせるモデルが選ばれることが多くなるのだ。

「バイアンプ接続」に対応した「パッシブ」を付属する市販スピーカーの一例(ダイヤトーン・DS-G400)。「バイアンプ接続」に対応した「パッシブ」を付属する市販スピーカーの一例(ダイヤトーン・DS-G400)。

「4chパワーアンプ」ならリアスピーカーも鳴らせる。そしてさらには…。

次いで、「リアスピーカーを鳴らす」という使い方について補足しよう。クルマには普通、リアスピーカーが付いている。そしてそれも市販品に交換されることもある。そうであればそれもより良いコンディションで鳴らしたくなる。そんなときにも「4chパワーアンプ」が便利だ。1台でフロントもリアもすべて鳴らせる。

そしてもう1つの「マルチアンプシステムを組む」というのは、以下のような使い方のことを指す。フロントスピーカーがセパレート2ウェイだった場合、左右のツイーターと左右のミッドウーファーの計4つのスピーカーでステレオ再生が行われるのだが、その4つのスピーカーユニットの1つずつに「パワーアンプ」の1chずつをあてがうというシステムレイアウトが「マルチアンプシステム」だ。なおこのシステムを完成させるには、「パワーアンプ」の前段に「プロセッサー」を導入しなくてはならない(この件については回を改めて詳しく解説する)。

で、「マルチアンプシステム」では、「4chパワーアンプ」のすべてのchをフロントスピーカーを鳴らすのに使い切ることになる。このように「パワーアンプ」を贅沢に使うわけなので、サウンド面でも有利に働く。

ところで…。

フロントスピーカーを「パッシブ」を使って鳴らすベーシックシステムでも、「マルチアンプシステム」的な運用法が可能となる。なおそのような運用スタイルのことは、「バイアンプ接続」と呼ばれている。使用中の「パッシブ」がそれに対応している必要があるが、そうであるとこれが可能となる。

では「「バイアンプ接続」とはどのような接続方法なのかを詳しく解説していこう。まずは「バイアンプ接続」に対応した「パッシブ」は、以下のような特徴を持っている。通常の「パッシブ」は入力端子が1系統しか備わっていない。そして「パッシブ」内で信号を高音と中低音とに2分割するので出力端子は2系統持っている。1つがツイーター用の出力端子で、もう1つがミッドウーファー用の出力端子だ。

対して「バイアンプ接続」に対応している「パッシブ」は、入力端子も2系統備わっている。ツイーターとミッドウーファーのそれぞれに専用の入力端子が設けられているのだ。

「バイアンプ接続」の接続図。「バイアンプ接続」の接続図。

1つの「パッシブ」に2ch分の信号を入力する、ゴージャスな接続方法を実行!

「パッシブ」がそのような構造になっていれば、以下のような接続方法が可能となる。「4chパワーアンプ」にはフロント用のL(左)chとR(右)ch、リア用のL(左)chとR(右)chの計4chが備えられているのだが、フロントのLch出力を左「パッシブ」のミッドウーファー用の入力端子に接続し、リアのLch出力を左「パッシブ」のツイーター用の入力端子に接続する。そして右側も右「パッシブ」へと同じように接続する。

こうして各端子から入力されたフルレンジの音楽信号は、「パッシブ」内で不要な成分がカットされることとなる。ツイーター用の回路内では中低域の信号がカットされ、ミッドウーファー用の回路内では高音がカットされる。

かくして、「パワーアンプ」の1chずつが各スピーカーの1つずつにあてがわれるゴージャスなシステムが完成される。結果、スピーカーの駆動力が高まり、また「パッシブ」内での電気信号の流れもシンプル化するので、その点でも音質的に利が出てくる。スピーカーはそのままなのに、まるでスピーカーを1グレード上げたかのような高音質化が果たされる。

というわけなので、もしも愛用のスピーカーが「バイアンプ接続」に対応していたら、「外部パワーアンプ」を導入する際には「4chモデル」を選ぶと、このような接続法も可能となる。もちろん、最初に「2chモデル」を買って普通に楽しみ、あとからもう1台「2chパワーアンプ」を追加して「バイアンプ接続」を実行するという手もあるが、「4chモデル」なら1台でこれを完成できるので効率的だ。

今回は以上だ。次回も「パワーアンプ」の使い方の解説を続行する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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