「サウンドユニット」の“チョイスのキモ”を徹底解析! Part3・メインユニット編 その10 「AV一体型ナビ」選びのコツとは? lll | Push on! Mycar-life

「サウンドユニット」の“チョイスのキモ”を徹底解析! Part3・メインユニット編 その10 「AV一体型ナビ」選びのコツとは? lll

カーオーディオの「製品選び」を楽しんでいただくための手助けとなる情報を紹介している当コーナー。現在は「メインユニット」に焦点を当てている。今回は前回に引き続き、「AV一体型ナビ」選びのポイント解説をお届けする。

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「サブウーファー出力」を備えた「AV一体型ナビ」の一例(カロッツェリア)。

カーオーディオの「製品選び」を楽しんでいただくための手助けとなる情報を紹介している当コーナー。現在は「メインユニット」に焦点を当てている。今回は前回に引き続き、「AV一体型ナビ」選びのポイント解説をお届けする。

前回、「サブウーファー出力」という機能の有る無しに注目すると、「カーオーディオメインユニット」として使いやすいモデルを手にしやすくなると説明した。今回は、それが備わっていることでどのようなメリットが得られるのかを解説していく。

さて、前回の記事中で触れたように、「サブウーファー出力」が備わっていると、フロントスピーカーとサブウーファー間の“クロスオーバー”が掛けられるようになる場合が多い。そうであると例えば、80Hzより高い音はドアスピーカーに、80Hzより低い音はサブウーファーに、というように、「音楽信号の帯域分割」が行えるようになる。

逆に、“クロスオーバー”が掛けられない場合には、超低音がドアスピーカーとサブウーファーの両方から聴こえてくる。このような状態はあまり好ましくない。なぜなら、音がダブって聴こえてしまうからだ。結果、ドアスピーカーの音とサブウーファーの音が繋がりにくくなる。

また、ドアスピーカーは超低音の再生が得意ではないので、質の良くない超低音を発する。結果、全体のサウンドを汚してしまう。

しかし“クロスオーバー”が掛けられると、ドアスピーカーから濁った超低音が発せられなくなるのでサウンドがスッキリしてくる。そして音のダブりが緩和されるのでサウンドの一体感が出しやすくなる。

なお、“クロスオーバー”機能に搭載されている“カットオフ周波数”という設定を切り換えたり、“位相切替”というスイッチをオン/オフしたり、さらに“スロープ”が切り換えられるようになっていたらそれも駆使して調整を煮詰めていくと…。

その調整が上手くいくと、ドアスピーカーの音とサブウーファーの音が一層良好に繋がるようになる。そうするとなんと、サブウーファーから発せられる超低音も、目の前から聴こえてくる。この状態のことは“低音の前方定位”と呼ばれているのだが、“クロスオーバー”が備わっていることで、このような聴こえ方になるようにセッティングすることも可能となるのだ。

この調整が行えるか否かの違いは相当に大きい。ゆえに、将来的なサブウーファーの搭載が視野に入っているのなら、「サブウーファー出力+クロスオーバー」はマスト機能と考えたい。覚えておこう。

今回はここまでとさせていただく。次回以降も「AV一体型ナビ」選びのポイント解説を続行する。お楽しみに。

《太田祥三》

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