本格ケーブルブランド“Zonotone”から登場したニューアイテムを、緊急テスト!! <後編> | Push on! Mycar-life

本格ケーブルブランド“Zonotone”から登場したニューアイテムを、緊急テスト!! <後編>

本格ケーブルブランド“Zonotone”に対する、カーオーディオ愛好家からの注目度が高まっている。ラインナップされる各製品に独特の魅力が備えられていて、そのことが口コミで徐々に広がりつつあるからだ。

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Zonotone・Shupreme AC-LX
  • Zonotone・Shupreme AC-LX
  • Zonotone・7NAC-Shupreme X
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本格ケーブルブランド“Zonotone”に対する、カーオーディオ愛好家からの注目度が高まっている。ラインナップされる各製品に独特の魅力が備えられていて、そのことが口コミで徐々に広がりつつあるからだ。

そんな同社から、インターコネクトケーブル(ラインケーブル)の新製品が2モデル登場した。これらの実力を確かめるべく、早速のテスト取材を実行した。そのリポートの<後編>をお届けする。

コンセプトは、「最高峰モデルの廉価版を手にしたいという声に応えること」


今回登場した新製品とは『Grandio AC-1』と『Shupreme AC-LX』、以上の2アイテムだ。前回は『Grandio AC-1』のテストリポートをお届けした。今回は、『Shupreme AC-LX』について詳しく紹介していく。

最初に、当機の基本スペックをお伝えしておこう。価格やサイズ等々は以下のとおりだ。

☆Shupreme AC-LX(税抜価格:13万5000円、RCA・1.0mペア)
●仕様:RCAインターコネクトケーブル
●導体サイズ:2.5スケア(4芯)×2(計8芯) ●導体外形寸法:Φ10mm(ケーブル部分直径) ●RCAプラグ外形寸法::Φ14mm
※1.0mを超える長さについては0.5m間隔にて特注可(特注品の納期は約2週間~3週間)

さて当機は、“Zonotone”のインターコネクトケーブルのラインナップ中の最上位グレード『Shupreme(シュプリーム)シリーズ』に新たに加わったモデルである。そのコンセプトはズバリ、「最高峰モデルの廉価版を手にしたいという声に応えること」である。つまり、フラッグシップモデルの『7NAC-Shupreme X』の“弟機”として開発されたモデル、というわけなのだ。

ちなみに『7NAC-Shupreme X』の税抜価格は17万円(RCA、1mペア)。そして今回同時に発売された新たな2ndグレードモデルとなる『Grandio AC-1』は8万5000円(RCA、1mペア)。『Shupreme AC-LX』は価格的には、これら2モデルの中間点あたりに位置する。『7NAC-Shupreme X』と同じ『Shupremeシリーズ』でありながらも、最上位機種と比べたときのお手頃度合いはなかなかに高い。

しかしながら素材や構造をみると、『7NAC-Shupreme X』との共通点が多々。むしろ相違点の方が少ない。差異点は、被覆のもっとも外側に設定されている“スプリングシールド構造”が簡略化されたことくらい、と思って良さそうだ。

実際、導体構成は『7NAC-Shupreme X』とほぼ同一。超高純度7NクラスCu、高純度銅特殊合金、高純度無酸素銅PCUHD、純銀コートOFC、高純度酸素銅、これら5種の異種・異径線材が絶妙な黄金比でハイブリッドされている。

構造においても同様だ。プラス・マイナス各4芯からなる導体を中空パイプを介して周囲に配置する画期的な新エアー制振構造や、ゾノトーン独自のDMHC構造が採用されていて、これらも上位機を踏襲したものである。

Zonotone・7NAC-Shupreme X

(写真)Zonotone・7NAC-Shupreme X


最初にフラッグシップ『7NAC-Shupreme X』の音をチェック。迫力サウンドが目前に展開…。


それでは、インプレッション・リポートをお伝えしていこう。通常のテストならば価格の低いモデルの音から確かめていくのだが、今回は敢えて、新機種の試聴を一番最後に回すこととした。それを聴くよりも前に、トップエンドモデルである『7NAC-Shupreme X』の音からチェックした。

試聴トラックの再生が始まってまずはリアリティの高さに唸らされた。各楽器の実在感が高く、音符の1つ1つが玉となって空気中に浮遊しているようでもある。

そして、味わいがなんとも深い。滋味に満ちている。このケーブルでしか得られない、独特な旨味をたっぷりと楽しめる。

これらが発揮される結果、感動力がすこぶる大きくなっている。楽曲ごとの迫力に圧倒され、ただただ引き込まれるのみだった。

もちろん、静寂感や解像度の高さ、そして制動力の高さ、反応の速さ、こういったハイエンドオーディオに求めたい要素はすべて、ハイレベルに実現されている。しかし当機についてもっとも評するべきはやはり、その「音楽性の高さ」だ。フラッグシップ機であるその風格に満ちたサウンドを、十二分に満喫できた。

さて、このような最高レベルのサウンドを聴いてしまった後で、『Shupreme AC-LX』のサウンドはどう耳に響くのだろうか…。少々の不安を抱えながらも、ラインケーブルを『7NAC-Shupreme X』から交換し、テストトラックの再生をスタートさせると…。

Zonotone・Shupreme AC-LX

(写真)Zonotone・Shupreme AC-LX


価格に対しての満足度はむしろ上!? 『Shupremeシリーズ』ならではの音を堪能!


そのサウンドクオリティは『7NAC-Shupreme X』に肉迫していた。率直に言って、価格差ほどの音質差は感じられない。これぞ『Shupremeシリーズ』のサウンド、そう思わせる迫力に満ちていた。

良さのポイントは何と言っても『7NAC-Shupreme X』と同様に、「音楽性の高さ」だ。テストなのでサウンドの細部を分析するべきなのだが、それよりも先に、楽曲ごとに持つ世界観に魅了され「その世界に浸っていたい」そういう思いが強く沸き上がる。そんなサウンドだったのだ。

雰囲気もある。1音1音の質感、響きの美しさ、余韻の消え際の綺麗さ、これらが最上級と思えるクオリティを示していて、耳当たりが何とも心地良い。

音場表現も実に上質だ。左右の広がりと奥行きの深さ、これらも『7NAC-Shupreme X』と比べてひけをとらない。ボーカルは凛として前面に浮き出ていて、バックの楽器も有るべき位置に正確に存在している。

もちろん、総合力では『7NAC-Shupreme X』が上だ。もしもどこまでも予算を計上できるのであれば、そのときには『7NAC-Shupreme X』を手にするべきだろう。フラッグシップであることはダテではない。

しかし、“最高峰”のサウンドをより手軽に手にしたいと思ったときには『Shupreme AC-LX』がある。これを選んだとしても、そのサウンドから“妥協”したという思いを感じることはないはずだ。価格に対しての満足度は、むしろ当機の方が大きいように思えた。最高レベルの“Zonotone”サウンドを心ゆくまで楽しめる。

かくして今回の2モデルの登場で、上級グレードのインターコネクトケーブルのラインナップがさらに充実することとなった“Zonotone”。ケーブル選びにこだわりを発揮させたいと考えたときには、“Zonotone”という選択肢があることをくれぐれもお忘れなきように。候補に入れる価値が高いことは、確かだ。

《太田祥三》

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