スペシャルインタビュー「私が“マイクロプレシジョン”を選んだ理由」 | Push on! Mycar-life

スペシャルインタビュー「私が“マイクロプレシジョン”を選んだ理由」

“スーパーハイエンド”とカテゴライズされているカーオーディオブランドがいくつかある。その中でもスピーカーメーカーとして最高峰との呼び声も高いのが、ドイツ発“マイクロプレシジョン”だ。それをなんと、2台の愛車に装着しているという強者がいる。

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ポルシェ・カイエン(製作ショップ:ジパング)
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  • メルセデス-ベンツ・Gクラス(製作ショップ:ジパング)

“スーパーハイエンド”とカテゴライズされているカーオーディオブランドがいくつかある。その中でもスピーカーメーカーとして最高峰との呼び声も高いのが、ドイツ発“マイクロプレシジョン”だ。それをなんと、2台の愛車に装着しているという強者がいる。

鳥取県に在住のA氏(68歳)がその人だ。氏はいかにして“マイクロプレシジョン”と出会い、そしてこれを手にすることとなったのか。製作ショップである鳥取県倉吉市の“ジパング”を訪ね、A氏にじっくりと話を聞いてきた。

「カーオーディオ歴は約30年。自分に向いた“良い音”を追い求めて研究を重ねてきました」

ポルシェ・カイエン(製作ショップ:ジパング)

最初に、A氏のカーオーディオ歴から教えてもらった。氏が“マイクロプレシジョン”を手にすることとなったそのバックボーンが知りたいと思ったからだ。

「カーオーディオ歴はかれこれ30年くらいになります。ホームオーディオにもカーオーディオにも興味があって、両方を並行してあっちをつつきこっちをつつきしながらいろいろとやってきました。

ただ、カーオーディオには制約も多い。良い音を聴きたいと思っても無理があるとも思ってきました。空間が狭く、スピーカーを正面に配置させることもできませんから。でもその中でも、自分に向いた“良い音”を追い求めてさまざま研究してきました。

当初は取り付けも自分でやっていました。エンクロージャーを製作したりとかも。機械いじりが好きなんですよ。挙げ句はスピーカーも自分で作ってしまおうかというくらいの勢いで、スピーカーマニアが集まる会合とかにも顔を出すようにもなりました。大阪とか東京にも出向いて勉強したり。でも仕事が忙しくなってきたので、スピーカーを作るところまではいきませんでしたが(笑)。

“ジパング”さんと出会ったのは6年くらい前です。雑誌で見てお店の存在を知り、自分でやるにも限界がありますから新しいお店を開拓したいと考えて寄ってみたんです。そして道祖尾(さいのお)社長の音に対する真摯な姿勢に感銘を受けたんです。仕事をお願いすると作業も丁寧で、見えないところのこともしっかりとやってもらえて。ここなら大丈夫だと以後は全幅の信頼を置かせてもらっているんです」

ポルシェ・カイエン(製作ショップ:ジパング)ポルシェ・カイエン(製作ショップ:ジパング)ポルシェ・カイエン(製作ショップ:ジパング)

「“スーパーハイエンド試聴会”へのお誘いを受けても気乗りはしませんでした。半ば付き合いで参加したのですが…」


さて、そんなA氏はいかにして“マイクロプレシジョン”と出会ったのだろうか。

「初めて音を聴いたのは2017年の暮れでした。道祖尾社長から、“スーパーハイエンド試聴会”をやるから来てみませんかとのお誘いを受けたんです。

なんでも“マイクロプレシジョン”という超高級なスピーカーの音も聴けると教えてもらいました。しかし知らないメーカーでしたし、あまり気乗りはしませんでした。新しいスピーカーをオーダーしたばかりでもありましたし。クルマを何台か所有しているのですが、そのうちの1台のスピーカーの調子が悪くなっていて。なので半ば付き合いで、渋々参加したんです(笑)。

実物を見ても印象は変わりませんでしたね。むしろ懐疑的な気持ちが高まりました。普通のスピーカーとは風貌も大きく違っていましたから。

しかし…。実際に音が流れ出した瞬間に驚かされました。何だこのスピーカーは、と。これだけの大きさしかないのに情報量がどんどん出てくる。反応が速くてスパンスパンと歯切れが良く、そしてパワー感も十分で迫力がある。それでいて余分な音は一切出てこない。これは凄いと圧倒されたんです。どのカー用スピーカーとも“マイクロプレシジョン”は違っていました。ただただ魅了されるばかりでした。

とはいえ価格もそれなりにしますから、そこまで予算を投じるのもどうかとは思ったのですが…。

でも音を聴いてしまった以上、もうそれを看過することはできませんでした。欲しいものと出会ってしまうと、なんだかんだと理由を付けてはそれを手にしようと考えてしまうものなんですよ、マニアは(笑)。なのでその場で、もしも注文してあったスピーカーをキャンセルできるのであれば、これに変えさせてもらえないかと社長にお願いしたんです」

ポルシェ・カイエン(製作ショップ:ジパング)ポルシェ・カイエン(製作ショップ:ジパング)

「1度しかない人生ですから、好きなクルマに乗って良い音に包まれて過ごしたい…」


かくして、A氏の愛車の1台である“メルセデス-ベンツ・Gクラス”への、“マイクロプレシジョン”の装着が実行された。

当車に積まれたシステムは以下のとおりだ。メインユニットとプロセッサーが“カロッツェリアX”、パワーアンプにはブラックスの上級機が2台チョイスされ、フロント3ウェイ+サブウーファーが“マイクロプレシジョン”で統一された。ツィーターが『Z-STUDIO TW』(税抜価格:63万円)、スコーカーが『Z-STUDIO 100F』(税抜価格:41万円)、ミッドウーファーが『Z-STUDIO 170』(税抜価格:46万円)、サブウーファーが『Z-STUDIO 245』(税抜価格:46万円)という圧巻のシステムが完成された。

ところが…。

「日常の足としては主に“ランドクルーザー”に乗っているのですが、もう1台“ポルシェ・カイエン”も所有していて、段々とこれに乗る頻度が高まってきました。普段走行するルートにはカーブが多く、スポーツカーメーカーのクルマの方がコーナリング時の運転がしやすいんです。なので“ランクル”よりも“Gクラス”よりも“カイエン”に乗る時間の方が長くなってきて、このクルマでも良い音が聴きたいという気持ちが湧いてきました。道祖尾社長に相談したところ、ならばシステムを移設しましょうと提案してもらったのですが…。

でも1度しかない人生ですから、好きなクルマに乗って良い音に包まれたい、どのクルマでも良い音環境の中で時間を過ごしたいと思って、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで“ポルシェ・カイエン”にも“マイクロプレシジョン”を取り付けてもらうことにしたんです。年甲斐もなくそこまで音を追求して何になるんだ、という声も周りから聞こえてくるのですが(笑)」

メルセデス-ベンツ・Gクラス(製作ショップ:ジパング)メルセデス-ベンツ・Gクラス(製作ショップ:ジパング)メルセデス-ベンツ・Gクラス(製作ショップ:ジパング)

“マイクロプレシジョン”+“オーディオウェーブ”で、至高のシステムを完成!


その“ポルシェ・カイエン”には、以下のようなシステムが搭載されている。メインユニットがカロッツェリア・サイバーナビXシリーズ、プロセッサーがヘリックス・DSP-PRO MKII。パワーアンプにはイギリスのスーパーハイエンド・パワーアンプブランド“オーディオウェーブ”の『ASPIRE PRO JDP』(税別価格:65万円)が計3台おごられている。そしてフロント3ウェイ+サブウーファーがすべて“マイクロプレシジョン”という構成だ。

さて、“マイクロプレシジョン”を装着してからA氏のカーライフにはどのような変化が生まれたのだろうか。

「“ポルシェ・カイエン”に“マイクロプレシジョン”を装着した以降は、このクルマに乗る頻度がさらに増えました。それまでは週に1度くらいしか乗っていなかったのですが、今では週に3回は乗っています。

このクルマには1人で乗りたいですね。大きな音で音楽を聴いても誰にも文句を言われませんから(笑)。大きな音で聴かないと良さが半減してしまうんですよ。“マイクロプレシジョン”のサウンドは、耳だけでなく肌でも感じたいんです。なのでたまに孫を乗せると『じいちゃん、音がうるさい』と指摘されてしまいます(笑)。

このスピーカーと出会うまでは、カーオーディオの音に100%満足できたことはありませんでした。まあこんなものだろうという思いがどこかに必ずありました。でも今はそういった思いは消え去っています。“マイクロプレシジョン”と出会えて本当に良かった。大満足しています」

A氏を瞬時に魅了し、そして2台の愛車に搭載させるまでに至った“マイクロプレシジョン”。ここまで心酔できるカーオーディオユニットに出会えそしてそれを手に入れられたらどんなに幸せだろうか。A氏の話をつくづくうらやましく思い、そして大いに共感させられた。

このスピーカーの音は、全国各地で開催されている“スーパーハイエンド試聴会”で体験できる。もしも足を運べる範囲内でそれが開催されるという情報をキャッチしたら、その機会を逃すべきではないだろう。一聴の価値は高い。ぜひともご体感を。

メルセデス-ベンツ・Gクラス(製作ショップ:ジパング)

《太田祥三》

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