アンティフォン 松居邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.103 新「デモカー・製作記」#08 | Push on! Mycar-life

アンティフォン 松居邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 No.103 新「デモカー・製作記」#08

カーオーディオ 特集記事

アンティフォン・デモカー「PORSCHE Macan」
  • アンティフォン・デモカー「PORSCHE Macan」
  • アンティフォン・デモカー「PORSCHE Macan」
  • アンティフォン・デモカー「PORSCHE Macan」
  • アンティフォン・デモカー「PORSCHE Macan」
「アンティフォン」のニューデモカー「PORSCHE Macan」のシステムがいよいよ完成した。松居さんはそこで改めて、今回新たに採用したスピーカー『ダイヤトーン・DS-SA1000』の実力を再認識したという。当スピーカーの良さのポイントとはどこなのか…。

これからの数回では、そのあたりをじっくりと考察していただきながら、カーオーディオの奥深いところにまで、話を掘り進めていただこうと思う。


■「超えたくても超えられなかった何かを超えた…」

前回のコラムの最後で、「『DS-SA1000』に『DS-SA1』にはなかったポテンシャルの高さを感じ、とても嬉しくなった」と記させていただいた。今回は、このことについての具体的な検証を綴りたい。

僕は今回、当店のニューデモカー「PORSCHE Macan」に取り付けたこのスピーカーと向き合ってみて、これは「科学として今まで超えられなかった何かを超えたスピーカーなのではないか」、と思った。当然これからもイノベーションは続いて行くだろうけれど、今まで超えたくても超えられなかった課題を克服できた喜びのような物を、「Macan」の製作を通して感じたのである。

スピーカー、特にトゥイーターの振動板には、これまで実にいろいろな素材が使われてきた。紙や布から、金属、超硬質素材までさまざまだ。そしてこの『DS-SA1000』には、超硬質素材である「B4Cプレミアムボロン」が使われている。

この超硬質素材ならではの利点である“再生帯域の広さ”を生かし『DS-SA1000』は、2wayでオーディオバンドの再生を実現した。さらにミッドウーファーの振動板に「B4Cプレミアムボロン」に近い硬度の素材を使い、密度感や音色的な統一を、今までにないレベルで成し遂げた。本来ならば超硬質素材のデメリットでもある減衰過程での振動板の分割振動(ピーク)の発生についても、完全にゼロではないが、ある程度の範囲に収めることに成功している。

さらに僕はこの『DS-SA1000』に、デジタルプロセッサーを使う前提で設計されているであろう、“割り切りの良いスマートさ”も強く感じている(このことは『SW-G50』の発売のときにも感じたことだ)。

『DS-SA1000』をクルマの中でNonEQで再生すると、若干「くすぐったい」感があるのだが、念入りに調整してゆくとフラットな感じに生まれ変わる。

またこのスピーカーは、周波数、位相の両特性が今までにないレベルで理想的な状態に仕上げられているので、ステレオイメージがびっくりするほど良い。広がり、奥行き、フォーカスが安定していて、表現力も今まで感じたことのないレベルに到達している。

僕はこのスピーカーが持つこれらの特長を、「ウルトラリニア」と表現したいと思っている。

さて、今の「Macan」は、Audiで使用していたパワーアンプ&プロセッサーを移設して使っている。ただしパワーアンプ『MOSCONI ZERO4』は、Audiでは2台使用していたが、「Macan」では1台で『DS-SA1000』を駆動している。それを1台ずつブリッジ接続して2台にしたらどうなるだろう、とか、今後発売が噂されている新型プロセッサーを使ってみたらどうなるだろうかとか、さらなるシステムアップも考えている。

ところで今年の「ハイエンドカーオーディオコンテスト」で、審査員の方から「明瞭さとアンニュイさが同居」というコメントをいただいた。井筒さんの音楽の再生についてなのだろうと思うが、実はこれこそが、今までのカーオーディオでは経験できなかった、「超えたくて超えられなかった何かを超えた」からこそ得られたものだと思っている。

次回は、このことについて、さらに深掘りしていこうと思う。
《松居邦彦》

関連ニュース

特集

page top