人気アメリカンブランド「JLオーディオ」からパワーアンプの新シリーズが、満を持して日本上陸! 魅力に迫る!! | Push on! Mycar-life

人気アメリカンブランド「JLオーディオ」からパワーアンプの新シリーズが、満を持して日本上陸! 魅力に迫る!!

日本でも数多くのファンに支持されている「JLオーディオ」から、パワーアンプの新シリーズが、満を持して堂々のニューリリースを果たした。シリーズ名は『RD』。その実力を検証すべく、入念なる試聴取材を実行した。そのテスト結果を、じっくりとお伝えしていく。

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JLオーディオ・RD400/4
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日本でも数多くのファンに支持されている「JLオーディオ」から、パワーアンプの新シリーズが、満を持して堂々のニューリリースを果たした。シリーズ名は『RD』。その実力を検証すべく、入念なる試聴取材を実行した。そのテスト結果を、じっくりとお伝えしていく。

「JLオーディオ」一流の最新“クラスD”技術が満載のコスパシリーズ!


ところで実は、2016年に発行されたイース・コーポレーション(「JLオーディオ」の正規輸入代理店)の年間カタログで、当『RDシリーズ』の「2016年秋発売」が予告されていた。それをチェックして、登場を待ちわびていた“JLファン”も多かったに違いない。待っただけの価値があったのか、否か…。

気になるインプレッション・リポートをお伝えする前に、概要を簡単にまとめておこう。

「JLオーディオ」には、当シリーズ登場前には計5つのパワーアンプシリーズが用意されていた。ロングセラーを続けるフラッグシップ『HDシリーズ』があり、それに続いて『スラッシュシリーズ』、『XDシリーズ』、『JXシリーズ』、さらに防水仕様のウルトラスモールアンプである『MXシリーズ』、という編成だ。当『RDシリーズ』は、『XDシリーズ』に続く、上から4番目のラインとなる。

また、『HDシリーズ』、『XDシリーズ』という2つの“クラスD”アンプシリーズに続く、第3のシリーズでもある。内部には、上級機に搭載されている充実のデジタル技術が落とし込まれていて、独自技術が満載されていながらもコストダウンが図られた、集大成的なコスパモデル、という様相を呈している。

シリーズは4機種で構成。使いやすさも特長の1つ。


ラインナップについても簡単にご紹介しておこう。シリーズは以下の4モデルで構成されている。

JLオーディオ・RD400/4

☆『RD400/4』(税抜価格:8万円)
●仕様:Class-D 4ch(4/3/2ch)パワーアンプ ●定格出力:75W×4(4Ω)/100W×4(2Ω)/200W×2(4Ωブリッジ) ●周波数特性:12Hz-22kHz(+0-1dB) ●S/N比:104dB以上 ●サイズ(幅×奥行×高さ):248×177×54mm
JLオーディオ・RD900/5
☆『RD900/5』(税抜価格:14万7000円)
●仕様:Class-D 5ch(5/3ch)パワーアンプ ●定格出力:70W×4+225Wx1(4Ω)/100W×4+500Wx1(2Ω) ●周波数特性:12Hz-22kHz(+0-1dB) ●S/N比:104dB以上 ●サイズ(幅×奥行×高さ):372×177×54mm
JLオーディオ・RD500/1
☆『RD500/1』(税抜価格:8万円)
●仕様:Class-D 1chパワーアンプ ●定格出力:250W×1(4Ω)/350W×1(3Ω)/500W×1(2Ω ●周波数特性:7Hz-500Hz(+0-1dB) ●S/N比:80dB以上 ●サイズ(幅×奥行×高さ):248×177×54mm
JLオーディオ・RD1000/1
☆『RD1000/1』(税抜価格:13万2000円)
●仕様:Class-D 1chパワーアンプ ●定格出力:600W×1(4Ω)/800W×1(3Ω)/1000W×1(2Ω) ●周波数特性:7Hz-500Hz(+0-1dB ●S/N比:80dB以上 ●サイズ(幅×奥行×高さ):372×177×54mm

内訳を整理すると、4chモデル×1、5chモデル×1、1chモデル×2、という顔ぶれであり、筐体サイズは2パターン(4chモデルとローパワーなほうの1chモデルが同サイズ、5chモデルとハイパワーなほうの1chモデルが同サイズ)、価格もサイズ違いとほぼ同様に概ね2パターン、となっている。

なお、5chモデルはその名称からも見て取れるように、筐体の小型な1chモデルと4chモデルが合体したバージョン(400+500=900)、と見て良さそうだ。

ルックスは基本的にはシンプルな佇まい。しかしながら、トッププレートの中央に“マルチステータスLED”が装備されていて、洗練された雰囲気も醸している。当LEDは、正常動作時は青色点灯、プロテクションモード時には赤色点灯するとのことだ。

また、ユーザビリティが高いことも特長としている。各種接続ターミナルは筐体片側に集約され、各種設定や調整はトップパネルにあるセキュリティカバーを取り外せば操作が可能となる。さらにはコントロールパネル内に、入力ゲイン調整を容易にするLEDクリッピングインジケーターも装備されている。

価格的には手頃なミドルグレード、という位置付けだが、小型、先端技術満載、そして使いやすい、という3拍子をそろえた、なかなかのバリューシリーズ、という印象も受ける。

JLオーディオ・RD400/4

もろもろの要素が、おしなべて高水準。バランスが良くニュートラル。


さて、問題は音質性能である。

テストは4chモデルである『RD400/4』で、4chのうちのフロントchのみを用いて実行した。試聴会場はイース・コーポレーションの試聴室。リファレンススピーカーとして使用したのは、ロックフォード・フォズゲートの上級スピーカー『T4』(税抜価格:20万円)だ。クロスオーバーはこれに付属するパッシブクロスオーバーネットワークで行った。ソースユニットとしてはPCを使い、PCとパワーアンプの間にはUSB DACをかませている。ケーブル類はすべて、「モンスターカーオーディオ」の上級モデルで固めた。

結論から入りたい。このパワーアンプはなかなかの実力機だ。予想以上にコスパが高い。一般的なエントリー機と比べて、明らかにワングレード以上のパフォーマンスを示している。

音色は至って正確で、余計な色付けはほぼない。音数は多く、きめ細やかさ、スムーズさも十二分に感じさせてくれる。倍音も良く乗っているので音色のツヤも申し分なく、質感も高い。聴き心地が良く、楽曲の世界に素直に没頭できる。

低音の質も良好だ。エネルギー感があり、ダンピングファクターも満足できる能力を備えていて、音が止まるべき瞬間ではしっかり制動力を発揮してくれた。必要な時には伸びやかさも感じさせてくれるので、表現力の秀麗さも味わえる。

JLオーディオ・RD400/4JLオーディオ・RD400/4

もろもろの要素が、おしなべて高水準だ。バランスが良くニュートラルでもある。ケチを付けたくなる部分はほとんどなかった。安定感の高いサウンドが楽しめた。

さすがは「JLオーディオ」という風格も感じさせてくれた。フルレンジの“クラスD”アンプの開発において一日の長があるだけのことはある。当シリーズの概要説明の際に、「集大成的コスパモデルの様相」と書いたが、“の様相”は外していい。

エントリーグレードのパワーアンプからのアップデートモデルとしても十二分な手応えを感じ取れるであろうし、初めてのパワーアンプとして当シリーズを選べば、当分はシステムアップなしで楽しめるのではないだろうか。

10万円以下で実力ある4chアンプを探しているのなら、当シリーズをチェックしておかないと、後々後悔することになりかねない。当シリーズの登場により、「JLオーディオ」ファンがまたさらに増加することは、間違いなさそうだ。

《太田祥三》

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