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【オーディオ教養強化辞典】digital(デジタル)オーディオ【その5】

先週は、ハイレゾのバックボーンを簡単にご説明したが、今週は音楽配信についてご説明しよう。

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先週は、ハイレゾのバックボーンを簡単にご説明したが、今週は音楽配信についてご説明しよう。

音源配信先は、この10年、右肩上がりで増えている。国内に目を向けると主要7サイトは、e-onkyo music、VICTOR STUDIO HD-Music、ソニーmora、OTOTOY、HMQ STORE、HIGHRES AUDIO.jp、Music.jpなど。ジャンル、プレイリストは配信先で大きく異なる。自分好みのサイトを見つけてほしいと同時にダウンロードするとき、形式やサンプリング周波数が異なったりする。例えば44.1kHzのものもあれば、192kHzという高次のものあり、自由に選べるがオーディオ機器がハイレゾ再生に向けて対応しているか要チェックである。価格はポピュラーな曲なら1曲350円程度から600円前後。moraでビリージョエル「ストレンジャー」検索してみるとFLAC 96kHz/24bit、540円。古い曲のでは、88.2kHzというのもみつかった。いろいろな音楽配信サイトがある中で月定額サービス980円ポッキリや、192kHz/24bitダウンロード無料というサイトも検索すると発見したりする。

よくできたアナログ録音のダイナミックレンジはCDと比べ劣るものの、超高域の倍音成分の表現力は、CD以上という。96kHz/24bitのようだと言う人もいる。情報量について、お復習いしてみよう。96kHz/24bit<CDの3.3倍の情報量。192kHz/24bit<CDの6.5倍の情報量。ちなみにDSD5.6648MHzではCDの128倍と驚きの情報量だ。DSDのサンプリング周波数は一般的なPCMマルチビットのハイレゾをゆうに凌いでいる。DSDデータをそのまま再生するネイティブ再生。DVDデータをPCMに変換/処理して再生する。ということもできる。前者のほうが圧倒的に有利だ。DSD音源の入手、DSDネイティブ再生機が必要になってくる。DSDは根本的に記録原理が異なっている。音楽制作の場でDSDを使う、使わないはミュージシャンやエンジニアの選択によるところが大きい。すなわちPCM派もいればDSDに前向きな人もいるということである。ちょっと複雑だが録音、編集までPCMで進めて最終仕上げる際にPCMからアナログに戻し、それをデジタル=DSDに録音し直す。というのもあるらしい。

PCMマルチビットと1ビットDSDは音調/音質が異なる。録音方式で雰囲気「空気感」「質感」が変わってしまう。復刻版リマスターでは良好になったり、逆に雰囲気が変わってしまうこともある。50~60年代のモダンジャズのLPとCDを聴き比べると何処かが違う。と思うことがある。といっても総合的なスペックの良さはLPと雲泥の差があるのだ。使い慣れるとPCオーディオは非常に便利。PCオーディオに不慣れなら、まずはチャレンジすることからはじめてほしい。

《永松巌》

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