【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2015】発表! ランク上位機種の人気の秘密に迫る! 「4chパワーアンプ10万円以上部門 後編」 | Push on! Mycar-life

【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2015】発表! ランク上位機種の人気の秘密に迫る! 「4chパワーアンプ10万円以上部門 後編」

イース・コーポレーションが発表した、【CAOTY2015】(売れ筋ユニットのランキング)の、2chならびに4chパワーアンプの計5部門について、上位入賞モデルの試聴リポートをお届けしてきた。今回はいよいよその最終回だ。

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【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2015】発表! ランク上位機種の人気の秘密に迫る! 「4chパワーアンプ10万円以上部門 後編」
  • 【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2015】発表! ランク上位機種の人気の秘密に迫る! 「4chパワーアンプ10万円以上部門 後編」
  • グラウンドゼロ GZNA 4330XII
  • グラウンドゼロ GZNA 4330XII
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  • ロックフォード・フォズゲート T600-4
  • ロックフォード・フォズゲート T600-4
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  • 第6位 RSオーディオ RS Revelation

イース・コーポレーションが発表した、【CAOTY2015】(売れ筋ユニットのランキング)の、2chならびに4chパワーアンプの計5部門について、上位入賞モデルの試聴リポートをお届けしてきた。今回はいよいよその最終回だ。

4chパワーアンプの中で最上位クラスとなる「10万円以上部門」の、2位、1位、そして6位以下の中からの注目機1台について、詳細なインプレッション・リポートをお贈りしていく。

なお、リファレンス・スピーカーとして使用したのは、これまで同様、RSオーディオの「RS Revelation 165」(税込価格:22万6800円)。ケーブル類はすべて、モンスターカーオーディオを使用した。では早速本編に入っていこう。

第2位 グラウンドゼロ GZNA 4330XII

 (税込価格:12万9600円)

グラウンドゼロ GZNA 4330XII
グラウンドゼロ GZNA 4330XIIグラウンドゼロ GZNA 4330XII

第3位から第6位までは、税込価格20万円以上の高額モデルがしのぎを削っていたのだが、第2位と第1位はともに、12万9600円。部門の中においては比較的にお手軽なモデルが1、2を独占した。とはいえどちらも、価格的なアドバンテージだけでここまでの順位を得られたわけではない。特に当モデルは、発売開始時期が2015年3月。集計期間的に3か月をロスしていながらの堂々の第2位である。性能がきっちりと評価されたからこそであることは、疑いようもない。

ちなみに【CAOTY2014】の同部門の第2位もグラウンドゼロの「GZUA 4.150SQ」 だった。同シリーズが終売となり、それに代わって新発売となったのが、当機が属する『GZNAシリーズ』である。代替わりしても同じ順位をキープするあたりはさすがグラウンドゼロだ。

しかし、前シリーズと本シリーズは、特長が大きく異なる。なので、実際のところは代替わりと言うよりは、完全な新規モデルの登場という趣だ。前作はスタンダードな仕様のシリーズであったがそれに対して当シリーズは、ハイカレント・ハイパワー設計、そして、560×293×67mmという大型モデルであることをアイデンティティとしている。

実際に製品を目の当たりにすると、相当に大きく感じた。さて、このサイズが音に活きているのか否か…。わくわくしながら試聴トラックをスタートさせた。

期待どおりのサウンドだった。なによりエネルギー感、パワー感に特長がある。特に、低域のエネルギー感はなんとも言えない味わいだ。重く、太く、低く、ずっしりと体に響いてくる。中域の押し出し感も強い。高域も輪郭がシャープでクリアだ。

とにもかくにも、音に迫力がある。大きさはダテではなかった。コストパフォーマンスも高い。実力の高さは疑いようがない。ダイナミックなサウンドをご所望ならば、当機は有力な候補になるだろう。

第1位 ロックフォード・フォズゲート T600-4

 (税込価格:12万9600円)

ロックフォード・フォズゲート T600-4
ロックフォード・フォズゲート T600-4ロックフォード・フォズゲート T600-4

【CAOTY】が始まって以来、4年連続での1位となった当機。初登場が2007年なので、実質的には9年連続の1位、と言っていいだろう。このロングセラーぶりには敬服するのみだ。

デザイン的にもまったく古さを感じさせない。高級感溢れるピアノブラックの筐体と、回りを囲む無骨なヒートシンクのバランスがとにかく絶妙だ。ヒートシンク中央に輝く品番が入れられた逆三角形のプレートも、実にクールだ。

ちなみに『パワーシリーズ』は計9モデルがラインナップしているのだが、サイズは4パターンとなっている。もっとも大型のモデルが「T2500-1bdCP」1機で、その次に大きいのが当機と「T1000-4ad」、「T1500-1bdCP」である。であるので、当機と組み合わされるサブウーファー用のパワーアンプは、「T1500-1bdCP」が多いように見受けられる。その相乗効果だろうか、「T1500-1bdCP」は、「1chパワーアンプ10万円以上部門」で堂々の1位を獲得している。こちらも4年連続とのことだ。ロックフォード『パワーシリーズ』はまだまだ強い。

さて、当機のサウンドを、久々にじっくりと聴いてみた。

やはり、『パワーシリーズ』は完成度が高い。音に生命力がある。解像度も高く、S/Nも良く、Hi-Fi的な要素がしっかりと整っていて、その上で、感動力のあるサウンドに仕上げられている。

低域には躍動感があり、そしてその低域に下支えされて、中域、高域にも充実感がみなぎる。新しい『パワーシリーズ』がなかなか登場してこない理由は、現シリーズが良く出来過ぎているからなのか…、そんな気持ちにもなるほどだ。傑作シリーズだと断言できる。新たなファンを今後も獲得し続けるであろうことも、間違いない。

☆注目モデル 第6位 RSオーディオ RS Revelation A40

 (税込価格:27万円)

第6位 RSオーディオ RS Revelation
第6位 RSオーディオ RS Revelation第6位 RSオーディオ RS Revelation第6位 RSオーディオ RS Revelation

注目モデルとしては、やはりこれを聴いておかないといけないだろう。【CAOTY2015】において、高額パワーアンプ & スピーカー市場の勢力図に大きな変動をもたらした話題のモデル群、RSオーディオの『RS Revelationシリーズ』の、4chアンプである当機である。

ところで、春にイース・コーポレーションが発行する総合カタログ『ACGマガジン』2015年度版に掲載され、早速話題を集めることとなった当シリーズ。待望の日本初上陸を果たしたのは7月のことだった。それから【CAOTY2015】の集計が締め切られる11月までの5か月間だけの実績で(しかもこの価格で)、堂々の第6位を獲得しているのである。その注目度の高さを改めて実感する。

当シリーズのパワーアンプはまず、外見が印象的。“シャインレッド”が実にセンセーショナルなのだ。この色合いが「スーパーハイエンドブランドであるRSオーディオが、満を持して意欲作を投入してきた!」という期待感を大いにブーストさせた。そして、実力も確かだった。だからこそのこの順位、というわけだ。

他モデルを聴き終わったところで、改めて当機の音を確認してみた。

最初の出音で、実力が高いことを把握できた。情報量が多く、高解像度で、そして正確。音量の小さな楽器の音も、実にクッキリと描き切る。そして、きめが細かくスムーズで、質感がすこぶる良い。耳当たりの心地良さには格別のものがある。

各帯域の音に耳を澄ませても、それぞれ良質だ。低域は量感もあり、ドライブ感も満点。中域も至ってリアルで、高域も粒立ちが良い。そして帯域バランスがとても自然。誇張された部分は一切なく、ニュートラルでナチュラルな、実直なサウンドである。

それでいて、素材の旨味、コクはしっかりと感じられる。長く聴けば聴くほど、良さがしみじみと伝わってくるタイプだ。この存在感は、2016年も色あせることはないだろう。【CAOTY2016】でのさらなる飛躍にも注目したい。

さて、いかがだったろうか。ここまで10週にわたり、合計30台のパワーアンプについてインプレッション・リポートをお贈りしてきた。それぞれ人気になっているのにはワケがあることがよく分かった。市場の判断は怖いくらいに正確だ。

今年もこれから、注目モデルが続々と登場してくることだろう。それらによって【CAOTY2016】のランキングがどのように動くのか、興味は尽きない。

《太田祥三》

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