“BEWITH”が高性能スタンダード・スピーカー『Accurate lll』を発表! その実力を徹底検証! | Push on! Mycar-life

“BEWITH”が高性能スタンダード・スピーカー『Accurate lll』を発表! その実力を徹底検証!

ハイグレード・カーオーディオユニットの数々を生み出してきた“BEWITH”から、新たな高性能スタンダード・スピーカーが発表された。トップエンドモデルに肉薄する性能を有するというこのニュー・スピーカーの実力を、徹底的に検証していく。

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ハイグレード・カーオーディオユニットの数々を生み出してきた“BEWITH”から、新たな高性能スタンダード・スピーカーが発表された。トップエンドモデルに肉薄する性能を有するというこのニュー・スピーカーの実力を、徹底的に検証していく。

新たに発表されたそのスピーカーの名は、『Accurate(アキュレート) lll』。フラッグシップスピーカー、『Confidence(コンフィデンス) lll』シリーズと同時に発表され、即日から発売が開始されている。

2003年に初代モデルが登場し、第2世代の『Accurate ll』へと進化したのは2010年。そこから5年という熟成期間を経ての登場と相成ったこの第3世代モデルは、各所が大きく刷新され、『l』から『ll』へと変わったとき以上のクオリティアップが果たされているという。

では、どこがどのように変わったのだろうか。それらを詳細に解説していこうと思うのだが、まずはその前に、ラインナップからご紹介しておきたい。内訳は以下のようになっている。

○13cmセパレート2wayシステム『Accurate lll』(税抜価格:18万円)
○5cmワイドレンジトゥイーター『A-50lll』(税抜価格:8万円、ペア)
○13cmミッドウーファー『A-130lll』(税抜価格:8万円、ペア)

なお、2012年に『Accurate ll』シリーズに追加された18cmサブウーファー『A-180ll』のみ、モデルチェンジは行われず、継続販売されるという。

さて、トップエンド『Confidence lll』シリーズと比して、相当にリーズナブルな価格に抑えられている当シリーズだが、見た目の印象はかなり高品位。それもそのはずで、振動板に施されている特殊表面処理と、フレームの“パールホワイト塗装”は、『Confidence ll』シリーズと同等。センターキャップのカラーが異なっているので両者を見間違うことはないが、見て取れる印象は、ほぼ『Confidence lll』シリーズと同一だ。手にしたときの満足度は相当に高い。

そして、振動板素材と、エッジやダンパーといった駆動系パーツも『Confidence』基準にグレードアップされているという。振動板素材には『Accurate』グレードで初となるマイカ配合ポリマー振動板に特殊表面処理を施すことで、高剛性・軽量化を実現し、かつ内部損失を高めている。
バスケットの構造と、ミッドウーファーのマグネット(『Confidence lll』ではネオジウムが使われ、『Accurate lll』ではフェライトが用いられている)を含めた磁気回路以外は、ほぼほぼ『Confidence ll』クオリティなのだ。13cmセパレート2wayシステムである『Confidence ll』の税抜価格は44万円。この価格差がありながら、それと同レベルのパーツが多々使われているというのだから 、『Accurate lll』シリーズはかなりのお買い得モデルと言っていい。

そして、振動板と、エッジ&ダンパーの駆動系パーツが変更されたことに付随して、磁気回路のファインチューニングも実行されている。『Accurate』史上最高の音質性能を得るべく、徹底的な試聴と検証が繰り返され、ベストなチューニングが模索された。

かくして、これらの改良点が、音にどのように現れているのか…。そこのところを検証すべく、デモカーの試聴も併せて行ってきた。続いては、そのインプレッション・リポートをお伝えしていこう。

デモカーは、メルセデス-ベンツ・Cクラス ステーションワゴン。搭載されているシステムは以下のとおりだ。

ソースユニットが、『STATE MM-1D』、プロセッサーが『STATE A6』、パワーアンプが『P-100』×5台、そして、トゥイーターが『A-50lll』、ミッドウーファーが『A-130lll』、サブウーファーが『A-180ll』、という構成である。オーディオレギュレーター(安定化電源)『V-50』も1台搭載されている。

ドアのミッドウーファーはインナーバッフルで装着されていて、デッドニングも極々ライトな内容に留めているという。フルシステム搭載車でありながら、パワーアンプとスピーカーがスタンダードグレード、インストールも現実的なスタイル。身近な本格システム、と言った風情の、親近感の持てる仕様となっている。

運転席に乗り込み、テスト音源の再生をスタートさせると…。

一瞬の出音の美しさにはっとした。さすがの“BEWITH”サウンドである。そして、定位感のシャープさたるや、素晴しいのひと言だ。ステージ上の楽器の位置関係が手に取るようにわかる。小物パーカッションの音なども、出所がピンポイントだ。

スピーカーの存在感はゼロだ。音がスピーカーから出ているとは感じられずに、コンサートホールにいるかのように、目前全体から音が聴こえてくる。

そして、ボーカルも各楽器も、とにもかくにも生々しい。リアリティがあるかないかは、そのシステムのレベルを計る上でのメジャーの1つとなるのだが、このクルマにおいては最上レベルと言っていい。

今度は耳をすまして、各帯域の質感に注目した。低域は伸びと深みがあり、かつタイト。実に上質な低音が堪能できる。中域は厚みがあり、そして反応も速い。音の立ち上がりがシャープでリズムのキレ味が小気味良い。高域はいたって繊細。それでいて、一音一音をくっきりと描き切っている。

ハイエンドシステムでしか味わえない、最高峰のサウンドに浸ることができた。この価格帯の製品としては、出色のクオリティと言っていい。コストパフォーマンスはすこぶる高い。

『Accurate lll』シリーズの実力の高さは疑いようがない。できる限り予算を抑えながら、しかしそれでいてハイエンドシステムを組もうと考えるのであれば、『Accurate lll』シリーズを検討すべきだ。これを選んで後悔することは、まずないだろう。

《太田祥三》

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