ロシア発のハイクオリティ・ケーブルブランド 『TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)』の 2015年ラインナップをインプレッション! #4 | Push on! Mycar-life

ロシア発のハイクオリティ・ケーブルブランド 『TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)』の 2015年ラインナップをインプレッション! #4

ロシアからやってきたハイクオリティ・カーオーディオケーブルブランド『TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)』の、2015年モデルのインプレッション・リポートをお届けしている本特集。最終回となる今週は、いよいよ “新たなフラッグシップ” として登場した『アルティメット』シリーズについてのインプレッションをお贈りしたい。さて、その実力やいかに…。

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ロシア発のハイクオリティ・ケーブルブランド 『TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)』の 2015年ラインナップをインプレッション!


ロシアからやってきたハイクオリティ・カーオーディオケーブルブランド『TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)』の、2015年モデルのインプレッション・リポートをお届けしている本特集。最終回となる今週は、いよいよ “新たなフラッグシップ” として登場した『アルティメット』シリーズについてのインプレッションをお贈りしたい。さて、その実力やいかに…。

2012年に日本初上陸を果たし、以後、ハイクオリティ・カーオーディオケーブルメーカーとしての認知度を着実に高めている『TCHERNOV CABLE』。エントリーグレードとなる『スタンダード』シリーズも擁するなど、製品ラインナップの豊富さも大きな特長なのだが、これまでのトップエンドシリーズであった『リファレンス』が高性能であることも、大きな話題を呼んでいる。なにせこの『リファレンス』シリーズ、カーオーディオ用ケーブルとしてのプライスもポテンシャルもまさに “超ド級”。特にその高音質ぶりには多くの賞賛の声が寄せられていて、それを持ってして、『TCHERNOV CABLE』=『超ハイエンド・ケーブルブランド』、というイメージまでも定着しつつある。

そして2015年。今年のラインナップが発表されたのだが、なんと、その『リファレンス』を凌ぐ新たなトップエンドグレードが登場! それがこの、今回ご紹介する『アルティメット』シリーズなのである。

さて、試聴インプレッションに入る前に、『リファレンス』との価格差を確認しておこう。今回はすべて、1.65mのモデルで試聴を行っているのだが、それぞれの価格は以下のとおりだ。

(※『アルティメット』シリーズについての詳しい製品概要は、下記リリースを要参照)

http://www.escorp.jp/news/product-news/201510421



リファレンス


『TAC-Reference IC165』(税抜価格:28万1000円)


アルティメット


『TAC-Ultimate IC165』(税抜価格:36万3000円)


TAC-Ultimate IC165

TAC-Ultimate IC165


他のグレード間では、1.65mのRCAケーブルにおいては3倍前後の開きがあったが、さすがにここでは価格差の幅が最も狭く、その差は約1.29倍にとどまっている。とはいえ、そもそも『リファレンス』そのものが高価なので、『アルティメット』の36万3000円は十二分にハイ・インパクト。例えばフロント3ウェイをマルチで鳴らそうとするなら、×3本、つまり価格は108万9000円となる訳だから…。

そんな価格差を十分に踏まえた上で、そのポテンシャルをじっくりと確認していくことにする。前回同様、試聴環境はそのままにRCAケーブルだけを『アルティメット』に差し替えていただき、いつもの試聴用トラックをスタートさせてみると…。

またもや、“別世界” を見せられた。先週の記事で書いたように、『クラシック』から『リファレンス』に替えた時にも「世界が変わった!」と感じられたのだが、今回もまた、別次元の世界が目前に広がったのだ。

まず、S/N感、情報量、解像度等、オーディオケーブルに必要不可欠な基本要素が、極限的なレベルにまで高められている。まさか『リファレンス』よりも上があるとは…。ただただため息が出るばかりだった。

さらに、音楽そのもののリアルさがこの上なく向上している。目を閉じれば、そこが “演奏の場” であると自然に思い込める。音楽の世界の中に自分が投げ出されたような感覚…、とでも言おうか。

また、各楽器類の質感や表現力も素晴らしい。例えば、ギターの弦の上を指が滑る音。こういった些細な音に対しても、背筋がゾクっとするような感覚を味わった。しかも、聴こえてくる音それぞれが実に豊かな表情を持っていて、その音色はどこまでも深く、そして艶やかだ。繊細なニュアンスは限りなく繊細に、力強いニュアンスはよりダイナミックに奏で上げる。微小な音量で収録されているパートも音が埋もれることなく凛として輝きを放っているし、とにもかくにも、心から音楽に惹き込まれる感覚は『アルティメット』シリーズならではの魅力だろう。


TAC-Ultimate IC165

TAC-Ultimate IC165


これはすなわち、『アルティメット』が “パワーアンプやスピーカーの性能をフルに引き出している”、ということであり、つまり “あの『リファレンス』でも引き出し切れていない音があった(とてもそうは思えなかったのだが…)” ということなのだろう。いやはや、突き詰めればここまでの世界観を堪能できるのだから、なんともケーブルの世界は奥が深い…。

音楽全体の感動力向上させていることも、『アルティメット』の大きな特徴と言える。これこそ『TCHERNOV CABLE』の最大の魅力なのだが、『アルティメット』試聴時は特に、心底 “音楽そのもの” に浸ることができた。この上なく充実した時を過ごすことができたのだ。

ハイグレードなユニットを揃えているユーザーがこのケーブルの音を聴いてしまったらきっと、いてもたってもいられなくなるだろう。最高だと確信して揃えたユニットのパフォーマンスを、“極限まで引き出せるケーブルがある!” と知れば、それを使いたいと考えるのは至って自然…。とことん自分の理想とする音を追求していこうとするのなら、この『アルティメット』シリーズをチェックしない手はないだろう。

今回の取材を進めながら、ますます『TCHERNOV CABLE』の凄さを思い知らされた。今後ケーブルのグレードアップを考慮する際には、『TCHERNOV CABLE』の製品を候補に入れることを強くお勧めしたい。もちろん、自分のカーオーディオシステムにマッチしたグレードのケーブルを選ぶことがポイントとなるが、そうして組み込まれた『TCHERNOV CABLE』によって、貴方のシステムが奏でる音に良い変化がもたらされるだろう。

もし試聴するチャンスが訪れたら、ぜひその音色をご自身の耳で確認してほしい。一聴の価値は、限りなく高い。

《太田祥三》
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