超ハイエンド・プロセッサー『BRAX DSP』を徹底テスト! 凄さの真髄に迫る!! Part3 | Push on! Mycar-life

超ハイエンド・プロセッサー『BRAX DSP』を徹底テスト! 凄さの真髄に迫る!! Part3

ドイツ発“BRAX”から新登場した話題のプロセッサー『BRAX DSP』。そのテスト・リポートをお伝えしてきた。最終回となる今回は、新フラッグシップパワーアンプと組み合わせて初めて可能となる、スペシャルな接続方法によるテストの結果をお伝えしていく。

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BRAX・Matrix MX4 PRO
  • BRAX・Matrix MX4 PRO
  • テスト機では4つ(計8ch分)の“デジタルモジュール”が搭載されていて、そのうちの2ch分を使って音声信号をデジタル出力した。
  • 『BRAX・Matrix MX4 PRO』側のサイドパネル。
  • 『BRAX DSP』と『BRAX・Matrix MX4 PRO』とのデジタル伝送の解説図。
  • BRAX DSP
  • BRAX DSP
  • テスト風景。

ドイツ発“BRAX”から新登場した話題のプロセッサー『BRAX DSP』。そのテスト・リポートをお伝えしてきた。最終回となる今回は、新フラッグシップパワーアンプと組み合わせて初めて可能となる、スペシャルな接続方法によるテストの結果をお伝えしていく。

■『BRAX DSP』には、さらなる音質向上を望める“オプションパーツ”が用意されている!

これまでの2回の記事では、『BRAX DSP』(税抜価格:82万円)と『HELIX・DSP PRO MKll』(税抜価格:16万円)との比較試聴の結果をお伝えしてきた。第1回目の記事では、パワーアンプに『GX-2400 Graphic』(税抜価格:38万円)を用いてのテストの模様を、そして第2回目の記事ではパワーアンプを『Matrix MX4 PRO』(税抜価格:82万円)に換えてのテスト結果をお伝えした。

そして…。これまでの記事の中でも触れてきたように、テストはもう1つ実施している。『BRAX DSP』には実は、さらなる音質向上を果たすためのスペシャルな“オプションパーツ”の設定がある。それを装着した状態の音も、今回特別に聴くことができたのだ。そのオプションパーツの名は、“デジタルモジュール”。出力基板部分を“アナログモジュール”から“デジタルモジュール”へと、カードを抜き差しするように換装することができるのだ。

なお、これを機能させるためには、パワーアンプにも同じく“BRAX”の最新・最上級モデル、『Matrix MX4 PRO』をチョイスすることが条件となる。当パワーアンプには、デジタル入力回路が備えられている。これはまさに『BRAX DSP』の“デジタルモジュール”から送り込まれるデジタル信号を受けるために装備されたもの、なのである。

で、『BRAX DSP』と『Matrix MX4 PRO』をデジタル接続させることでどのような利点が得られるのかと言うと…。答はズバリ、「ハイレゾデジタル信号の“フルビット伝送”が可能となること」である。さて、これが意味することとは…。

■DSP内のデジタルボリュームコントロールを通らずにすむので、“ビット欠け”が起こり得ない!?

ところで、ハイエンドカーオーディオにおいては、車内での音響的な不利を克服するためにDSPが不可欠だ。しかしながら、DSPを使うことでとあるマイナス要因も働いてしまう。それは、「DSP内のデジタルボリュームコントロールで音量調整が行われるために、その際に“ビット解像度の低下”が発生すること」である。というのも実は、DSP内での音量調整はビット解像度を増減させることで行われていて、音量を絞っていくことですなわち“ビット欠け”が起きてしまうのだ。なので、この影響を極力受けないようにするためには、DSPのボリュームを上げ気味にして聴けるように、アンプのゲイン調整を上手に塩梅(あんばい)させる必要がある。

しかし“BRAX”の最新ユニットで実現できるデジタル接続においては、『BRAX DSP』内部のデジタルボリュームコントロールを使わずに『Matrix MX4 PRO』へと音楽信号を伝送できる。つまり“32bit”の状態を損なうことがないのだ(この仕組みについては添付のシステムイラストを要参照)。

さて、問題はそれによってどれだけの音質向上が図れるか、であるのだが…。いよいよそこのところを明らかにしていこうと思う。

テスト機の『BRAX DSP』には、12ある出力chのうちの8ch分が(基板4つ分が)、本国から特別に取り寄せられたプロトタイプの“デジタルモジュール”に換装されてあった。

続いてはそれを使い、『Matrix MX4 PRO』とデジタル接続。その状態でテストトラックを流してみると…。

その出音には、ただただ唸らされるのみだった。『BRAX DSP』と『Matrix MX4 PRO』とをアナログ接続したときのサウンドにも驚愕させられたわけなのだが、サウンドクオリティがそこからさらにもう1ランク、上の次元に到達していた。

■感動力が絶大。デジタル接続の恩恵は計り知れなく大きかった…。

正直、今回のテストの最初に聴いた、『HELIX DSP PRO MKll』+『BRAX・GX-2400 Graphic』のサウンドも、それだけを聴いている段階では相当にハイレベルな音だと思えたのだが、そこからからの変化たるや、にわかには信じ難いほどがらりと様相が変わっている。

楽曲を聴いていて得られる感動がとにもかくにも絶大だ。悲しい曲では限りなく切なくさせられ、楽しい曲ではこの上なくハッピーになれる。そして、なんともいえない心地良さに満たされる。“BRAX”のハイエンドモデルによって実現されるデジタル接続の恩恵は、計り知れなく大きかった。

ところで…。もしも『BRAX DSP』と『Matrix MX4 PRO』をマルチアンプ接続させ、そしてそのすべてがデジタル接続されたならどんな音になるのだろうか。それへの興味もふつふつと沸いてきた。ただし、その場合のシステム総額は相当に高額化する。

なお、“デジタルモジュール”の価格は現段階では未定ながらも、1基(2ch)あたり数万円程度になるのでは、とのことだった。システム総額から考えたら、その分のコスト比率は低めであると言って良い(決してお安くはないけれど…)。もしも『BRAX DSP』と『Matrix MX4 PRO』の両方を導入可能であるならば、“デジタルモジュール”の換装に踏み込まない手はないだろう。

すべてのテストを通して、このド級プロセッサー『BRAX DSP』の実力の高さを、まざまざと思い知らされた。もしもどこかで『BRAX DSP』の試聴機の音を、または搭載車の音を聴く機会に恵まれたなら、その機会を逃すことのなきように。体験しておく価値は、すこぶる高い。

《太田祥三》

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