イース・コーポレーションが発表する【CAOTY2014】カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー2014 アワード受賞ユニットをチェック! #5: Part.2 4chパワーアンプ編 「6万円以上10万円未満部門」ランキング分析 前編 | Push on! Mycar-life

イース・コーポレーションが発表する【CAOTY2014】カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー2014 アワード受賞ユニットをチェック! #5: Part.2 4chパワーアンプ編 「6万円以上10万円未満部門」ランキング分析 前編

イース・コーポレーションが発表した『カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー2014』。前月は「2chパワーアンプ部門」のランキング分析と入賞モデルのインプレッションをお贈りしたが、今月は「4chパワーアンプ編」をお届けする。まずは「6万円以上10万円未満部門」から。今週は5〜3位までの3台のインプレッションを、次週は1位 & 2位 & 注目モデルのインプレッションとランキング総括を。パワーアンプのステップアップを考えている皆さん、要Check!

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イース・コーポレーションが発表する【CAOTY2014】カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー2014 アワード受賞ユニットをチェック!


イース・コーポレーションが発表した『カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー2014』。前月は「2chパワーアンプ部門」のランキング分析と入賞モデルのインプレッションをお贈りしたが、今月は「4chパワーアンプ編」をお届けする。まずは「6万円以上10万円未満部門」から。今週は5〜3位までの3台のインプレッションを、次週は1位 & 2位 & 注目モデルのインプレッションとランキング総括を。パワーアンプのステップアップを考えている皆さん、要Check!

http://www.escorp.jp/info/20149653



第5位


JLオーディオ『XD400/4』


本体価格:9万2000円



XD400/4

XD400/4


フロリダを拠点とする、老舗アメリカンブランド“JLオーディオ”。豊富な製品ラインナップを有する総合カーオーディオブランドだ。同じアメリカンブランドの“ロックフォード”には水を開けられているものの、当機はそれに続く第5位。堂々たる結果と言っていい。“JLオーディオ”も人気ブランドであることを再認識。

“JLオーディオ”はパワーアンプに4シリーズを擁し、各シリーズとも多機種を揃えている。この『XD400/4』はセカンドグレード“XDシリーズ”の1台だ。

“XDシリーズ”はデジタルパワーアンプであり、小型 & 高性能をウリとしている。特に製品ラインナップが厚く、10機種がひしめく。しかし4chモデルは当機種のみ。5ch、6ch、8chといった多chモデルを含む独特の製品構成が特長のシリーズでもある。

フォルムは、最上位“HDシリーズ”を彷彿とさせるスッキリしたデザイン。高級感とクールさを上手く醸し出し、カスタムインストール、ストックインストール、どちらにもマッチしそうだ。

さて、その音だが、見た目のクールさに反し、どちらかと言うとウォームな音だと感じた。コクのある豊潤なサウンドが楽しめる。中域の厚みも好印象だ。ボーカルも艶やかで管楽器の音にも充実感がある。高域には伸びがあり、エッジも立っていて輪郭がシャープだ。低域も太く重く、そして生き生きと躍動する。この部門の中では価格は高めだが、音の満足度の高さで支持を得ているのだろう。出来の良いパワーアンプであることは間違いない。



第4位


ロックフォード・フォズゲート『P600X4』


本体価格:7万7000円



P600X4

P600X4


ここから1位までを“ロックフォード・フォズゲート”で独占している。当部門でも“ロックフォード”の強さは断トツだ。さて当機は同ブランドのミドルグレード、“パンチシリーズ”の1台。同シリーズには4chモデルが2機種あり、これよりもリーズナブルな『P400X4』も同部門に属し、そちらは堂々の第2位。パンチシリーズの4chアンプは、手頃なモデルのほうが売れている、という結果だ。4chモデルは1台でフロント2ウェイマルチ、またはフロント2ウェイ(パッシブネットワーク使用)+サブウーファーのシステムを完結できるわけで、“パンチシリーズ”においては、それをよりお手軽に実現できるモデルのほうが売れた、ということだ。

ちなみに同モデルは1年前の【CAOTY2013】(同部門は前年まで5万円以上10万円未満というくくりだった)でも第4位に輝いている。上位の顔ぶれは若干変わっている中でも同順位をキープしていうあたり、さすがは“パンチシリーズ”。人気は安定している。

音を聴いてそれも納得。音にも安定感がある。『P400X4』と比べてパワーも価格も1グレード上昇しているが、音もそれに見合う上昇ぶりだ。ドライでソリッドな傾向は同一ながら、厚みと深みが上昇している印象だ。低域も、より重く、体に響く感じが強まっている。

情報量も増え、高域の粒立ちも良い。伸びやかさも十二分だ。『P400X4』に対し本体価格で1万7000円のアップをどう捉えるかだが、予算とインストールスペースが許すなら、こちらを取りたい。



第3位


ロックフォード・フォズゲート『T400X4ad』


本体価格:7万3000円



T400X4ad

T400X4ad


当機は2014年の夏に新登場したモデル。にも関わらず3位に食い込む大健闘を見せた。というのも当ランキングは、2013年12月から2014年11月までの実売台数で決定されている。夏発売となると販売期間が半分以下だ…。これは相当なビハインドだが、それでも3位というのは大ヒットと言っていいだろう。

この新しい“パワーシリーズ”のウリはそのコンパクトさ。211mm(幅)×108mm(奥行)×41mm(高さ)という圧倒的な小型化が実現されている。それでいて定格出力は100W×4ch(4Ω)。同価格帯の本家『T400-4』よりもハイパワーが確保されているのだ。

当機がこの順位を獲得しているということは、小型モデルを求める需要が相当に高いことも示している。この大きさならシート下にも楽々収まるだろうし、インストールの自由度は高い。ビッグスクーターにも使いやすいだろう。

デザイン的な完成度の高さも人気の秘密なのではないだろうか。現代的で洗練された印象を受ける。スッキリしていて、かつ高級感もある。

さて、問題はサウンドだ。果たして“パワーシリーズ”を名乗るにふさわしいサウンドが聴けるのか…。

結論から入ろう。この音は紛れもなく“パワーシリーズ”の音だ。“ロックフォード”らしいソリッドでドライな傾向を受け継ぎながら、深みとコクが増していて、通常の“パワーシリーズ”と比べ遜色はほぼない。全体のバランスも良いし、音に厚みもある。低域の制動力も十分あり、重く低い低音を発し、それをしっかり止める力も持ち合わせている。なので音楽をリズミックに聴かせる。納得の優秀機だ。


【CAOTY2014】カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー2014

《太田祥三》
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