【GROUND ZERO】GZPCシリーズ緊急サウンドインプレッション! #4: 『Rockford Fosgate・J5』との比較試聴リポート | Push on! Mycar-life

【GROUND ZERO】GZPCシリーズ緊急サウンドインプレッション! #4: 『Rockford Fosgate・J5』との比較試聴リポート

“GROUND ZERO”のニュースピーカー、新『GZPC』シリーズの試聴インプレッションをリポートしてきた当企画も、今回でいよいよ最終回だ。

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【GROUND ZERO】GZPCシリーズ緊急サウンドインプレッション!

“GROUND ZERO”のニュースピーカー、新『GZPC』シリーズの試聴インプレッションをリポートしてきた当企画も、今回でいよいよ最終回だ。

今週は先週から引き続き、ライバル機との比較試聴をお届けしたい。今回は、“Rockford Fosgate”のトップグレード、『J5』との比較だ。じっくりお読みいただきたい。


本格カーオーディオブランド“GROUND ZERO”のハイエンドスピーカー『GZPC』シリーズがラインナップを一新!::緊急! サウンド・インプレッション!<br />
 #4: <span>『Rockford Fosgate・J5』との比較試聴リポート</span><br />


最初に、ロックフォードフォズゲート・J5の概要からご紹介しておこう。

J5はご存じのとおり、ロックフォード・フォズゲートを日本にディストリビュートしているイース・コーポレーションが企画し開発が進められた、リミテッド・スピーカーだ。発売セット数は220セット。

すべての構成パーツは、J5のためだけに1から金型を起こして設計されている。そして、測定データだけにとらわれず、感性に訴えかける音楽的表現力にも徹底的にこだわって製作されているのが特長。

素材・構造面でのハイライトは、ミッドウーファーならびにミッドレンジの振動板のフィニッシュ。なんと、日本が世界に誇る“漆(うるし)”で表面処理が施されている。それも名人が手作業で、丹精込めて施したもの。このスペシャル・フィニッシュにより、理想的な振動特性と豊潤な音色を獲得。まさしく“唯一無二”のスピーカーとして完成されているのである。

ちなみに、ロックフォー・J5は、3ウェイコンポーネントのみでの発売だ。対して『GZPC』シリーズは3ウェイ、2ウェイ、それぞれをコンポーネントとしてパッケージングしつつ、各ユニットが単品でもリリースされている。この点は違いとして大きい。

またJ5は、パッシブクロスオーバーネットワークは持たず、マルチアンプ駆動を前提としているのも特徴。

価格は34万円。『GZPC』シリーズの3ウェイを単品で揃えた時(ネットワークは含まずに)と比べて、約10万円ほど高価になる。

インプレッションをお贈りする前に、試聴環境を整理しておきたい。基本的には先週までと同様だ。イース・コーポレーションの試聴室において実施し、システムは、PC→オーディオインターフェイス→ロックフォードのデジタルシグナルプロセッサー・3SIXTY.3→“GROUND ZERO”のパワーアンプ・GZPA Reference2という構成。

ケーブルは、“M & M DESIGN”。ラインケーブルにハイグレードモデル『SN-MA5000』(価格:6万円/1m)を、スピーカーケーブルにハイエンドモデル『SN-MS7500』(価格:6000円/1m)を使用している。

さて、J5を試聴室でインプレッションするのは久々で、かつグラウンドゼロ、さらにはフラックスの3ウェイと比較試聴できるのは貴重な機会。わくわくする気持ちを抑えつつ、試聴を開始した。

J5を鳴らしてみてまず驚いたのは、サウンドのゴージャス感。これまで聴いてきたスピーカーがともに、ナチュラル方向の音だったのでなおさらゴージャスに聴こえたのかもしれないが、J5の音は、とにかく“リッチ”だ。

音のツブ立ちが良くエッジが立っている。そうしてさらに、ウェット感、響き感が適度に感じられる。まさに“豊潤”なサウンドだ。しかも、色気がある。色づけがされている、という意味ではなく、あくまでHi-Fiであり忠実な原音再生なのだが、感性に訴えかけてくるサウンドなのだ。これこそ、“音楽性”ということなのだと思う。音楽が胸に迫ってくる。

全体的にサウンドがぶ厚く、芯もしっかりしていることも特長だと感じた。さらには、反応がスピーディ。低域の制動も素晴らしく、リズムが心地良くグルーブする。

この音にハマったら、ほかのスピーカーでは満足できなくなだろう。さすがのサウンドを堪能できた。

それに対して、グラウンドゼロの『GZPC』シリーズは、やはりナチュラル。音に“コク”も“旨味”も感じられるのだが、J5と比べて敢えて言うならあっさりしたサウンドだ。しかし、音楽をできるだけそのまま味わいたい、という人にはぴったりのスピーカーであるとも言える。また、J5と比べると、2ウェイ、3ウェイ、パッシブ、マルチと、いろいろな楽しみ方ができることも大きな魅力。十二分におすすめできるスピーカーであることは間違いない。

そしてロックフォード・J5。逸品である。この音にシビれてしまったら、もうなんとしてもこれを手にするしかないだろう。人とは違う、“唯一無二”のサウンドが欲しいアナタは、これをチェックしておかないと後々後悔することになるかもしれない。気になっている人は、早めにチェックしたほうがいいだろう。限定数がなくなる前に、ぜひ。

《太田祥三》
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