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carrozzeria RS-A09X緊急インプレッション #1: 概要編

カロッツェリアXシリーズから新たなパワーアンプが登場する。発売予定時期は11月中旬。もう間もなくだ。

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carrozzeria RS-A09X緊急インプレッション

カロッツェリアXシリーズから新たなパワーアンプが登場する。発売予定時期は11月中旬。もう間もなくだ。

この新しいユニットをインストールしたデモカーはすでにいくつかのイベントを回っていて、さらには比較試聴会が開催されたショップもあるので、音を体験ずみのユーザーもいることだろう。とはいえ、まだ試聴機、デモカーともに台数が少なく、聴ける機会は今のところ限定的。そんな中、マイカーライフではいち早くこのニューモデルの実力を体感する機会を得ることができた。そこでのインプレッションを今月の週刊特集として、じっくりとお伝えしていきたい。

独自のODR思想に基づいた先進のデジタル技術や高音質技術を凝縮したカロッツェリアXシリーズが、今年で誕生20周年を迎えていることをご存じだろうか。RS-A09Xはその記念モデルである。単なる新製品ではない。さらなる高音質の実現のために妥協がないのはもちろんのこと、贅を尽くして仕上げられていることが最大の特長だ。

インプレッションの結論から言ってしまうと、それに相応しい実力を持っていると断言できる。音質性能の向上度合いは驚愕のレベルだった。


カロッツェリアX・シリーズから至高のパワーアンプ、堂々登場!::その名は『RS-A09X』緊急インプレッション!! #1: 概要編

結論だけ先にお伝えしたところで、まずは製品の概要から解説していきたい。

基本的な音の方向性、技術は、発売中のパワーアンプ、カロッツェリアX・RS-A99Xと同様だ。A99Xをベースに、至高の音を目指して細部が煮詰められているのがA09Xなのだ。そして価格は31万5000円。価格はかなり上昇している。A99Xはご存じのとおり4chアンプだ。そして価格は21万円。1chあたりで考えると5万2500円である。それに対し、RS-A09Xは1chあたり15万7500円。実に3倍。基本技術を踏襲しながらこれだけ価格がアップしているということは、使用パーツや素材が相当に高級なものになっているということだろう。技術の磨き込みにもかなりの労力がかけられているはずだ。これらが、相当な音質向上をもたらした直接的な要因だ。

ちなみに言うと、今回の試聴で、RS-A99Xがかなりリーズナブルな製品であるということも今さらながらに思い知らされた。A09Xに対して「この音で1chあたり15万円は安い」と思ったのと同時に、A99Xに対しても「この音で1chあたり5万円は安い」と感じられたのだ。A99Xも発売され続けるとのことなので、これからカロッツェリアXを導入しようと思っているユーザーは安心してほしい。

話を戻そう。前述したように、基本技術はA99Xと同様のA09X。大きく違うことは、4chが2chになっていることである。この部分が今回の音質向上の実現に大きく寄与している。例えば、「L/R完全独立シンメトリックレイアウト & 電源回路」。A09XはA99Xとボディサイズがまったく同じ。つまり、内部スペースの活用において自由度が高まった。より確かな効果を発揮できるようになっているのだ。

定格出力も倍増している。4Ωで1chあたり50Wだったところが、100Wとなった。単純に出力が大きくなったことに加え、ダンピングファクターがかなり向上しているとのことだ。測定上のさまざまなスペックが向上している中で、ダンピングファクターの上昇率は目立って大きいとのことだ。

これらがRS-A09Xのスペック的な概要だ。それによって音はどのように向上しているのか…。次週は試聴室におけるA99Xとの比較試聴のインプレッションをお伝えする。楽しみにお待ちいただきたい。

《太田祥三》

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